ホン・ミョンボとキム・ヨングォンの賛辞…"天野、蔚山に洗練味を加えた"
スポータルコリア
※一部要約
蔚山は最近の数シーズン、アジアクォーターの活用に頭を痛めていた。
2019年夏にプレミアリーグ出身のSBジェイソン・デビッドソン(オーストラリア)を連れてきたが、序盤にチラッと輝いてから姿を消した。
昨夏にデビッドソンと決別してから継続して水準級のアジアクォーターを探してきた。
努力に末、今シーズン前に日本国籍の天野純を抱えた。
天野はJリーグの横浜F.マリノスで150試合以上を消化し、ベルギーの舞台や日本代表に招集された経験がある。
左利きの攻撃型MFで鋭いキック、日本選手特有の簡潔なタッチ、パス能力、同僚との連携プレーに長けている。
ドイツ2部リーグのシャルケ04に去ったイ・ドンギョンを完全に代替できる資源と評価されていた。
蓋を開けてみると天野は蔚山に洗練味を加えた。
20日、金泉尚武とのKリーグ1ホーム開幕戦に先発出場した。
この日の蔚山はヴァコのゼロトップを稼働させ、天野が真下に位置した。
蔚山に来てからあまり経っていなかったが、同僚との手足はぴったり合っていた。
相手の相次ぐ牽制でもみくちゃにされて厳しい申告式をした。
倒れても起き上がり小法師のように立ち、積極的に競り合いをしながら耐えた。
デビュー戦だとは信じられないほど頭角を現した。
特にヴァコと相手ボックス付近でワンタッチプレーを展開し、続けざまにチャンスを創出した。
アークから鋭い左足FKでゴールを脅かした。
後半の半ばには瞬間的なボックス進入でDFの退場を引き出した。
技術や早い適応力に強いメンタルまで装着した彼は、激しいKリーグで十分通用できることを証明した。
ホン・ミョンボ監督が強調するパスサッカーのキープレーヤーがまさに天野だった。
首長と同僚も称賛一色。
天野獲得に力を入れたホン・ミョンボ監督は「合流してからあまり経っていないが、本人が持つ技量を十分に発揮した。ヴァコとのコンビプレーが良かった」と賛辞を送った。
天野と蔚山デビュー戦を一緒に行った看板DFキム・ヨングォンもやはり「日本にいたときから知っている選手だ。天野は新しいリーグを経験しているが、韓国選手の特徴をいっぱい話した。能力は十分にある。適応すればもっとやってくれるだろう」と期待感をあらわした。
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スポーツ春秋
※一部要約
この日の天野はプレーメーカーと最前方FWの役割を担った。
豊富な運動量と素早い進入で蔚山の攻撃を導いた。
天野はボールを上手く扱い、パス力が優秀だった。
天野は2022シーズン前に蔚山のユニフォームを着た。
Jリーグの横浜マリノス出身の天野は2014シーズンから2021シーズンまで159試合(16ゴール)をプレーした。
2019シーズンにはベルギープロサッカー2部リーグのKSCロケレンに身を置いて3ゴール(24試合)を決めた。
天野純は中央攻撃型MFイ・ドンギョン移籍の空白を埋めなければならない。
天野は主戦ストライカーを獲得するまで最前方FWの役割をも担わなければならない(※その後レオナルドを獲得)。
天野は2022シーズンの蔚山の核心である。
Kリーグ初の6連覇に挑戦する全北現代にも日本人MFがいる。
邦本宜裕だ。
邦本は2018シーズンに慶南FCでKリーグ1デビューした。
Kリーグ1通算記録は114試合出場13ゴール10アシスト。
2020シーズンに全北に巣を移した後は、チームのKリーグ1(2020、2021)とFAカップ(2020)の優勝で先頭に立った。
邦本はKリーグ1最高級MFに挙げられる。
邦本のKリーグ1初シーズンを見守った慶南の関係者は「ボールをあんなに上手く蹴る選手は初めて見た」として、「ボールを扱う能力と技術が一段高いレベルだった」と語った。
続けて「Kリーグに適応さえすれば成功すると思った。サッカーの実力だけを見れば、Kリーグ最高の選手になれる才能だ。意志次第でヨーロッパ挑戦も可能だろう」とした。
2018シーズンから2021シーズンまで大邱FCの中盤の一軸を担った西翼(ソウルイーランドFC)も、Kリーグ最高級のMFと評価される。
大田ハナシチズンのFW石田雅俊はKリーグで最も大きな愛を受けている選手の1人だ。
マサは凄まじいサッカーへの情熱と実力を漏れなく備えた選手で、Kリーグにデビューした2019シーズンから発展を繰り返している。
2021シーズンには「昇格、人生を賭けましょう」という韓国語でサッカー界からものすごい関心を集めた。
1983年に船出したKリーグに日本人選手が初めて登場したのは2001年である。
海本幸治郎が城南一和のユニフォームを着てKリーグデビューした。
その後、前園真聖や岡山一成ら合計30人の選手がKリーグに挑戦した。
FCソウルの中盤の一軸を担った高萩洋次郎はチームのFAカップ(2015)とKリーグ1(2016)の頂点登極で先頭に立ち、Kリーグ歴代最高の日本人選手の1人に挙げられる。
高萩がKリーグで残した記録は45試合出場3ゴール4アシスト。
Kリーグクラブが日本人選手を獲得するのは容易なことではなかった。
日本人選手は外国人選手である。
Kリーグチームはブラジルや東欧などから、値段が安くて能力に優れたストライカーをまず最初に獲得しようと考える。
それからサイドアタッカーやCBを探す。
昔も今も変わらない。
アジアクォーター導入(2009年)前は、日本選手を獲得するならブラジルやヨーロッパ出身の外国人選手を諦めなければならなかった。
2009年にアジアクォーターが導入されてからも、日本選手の獲得には積極的でなかった。
オーストラリアや中国出身のDF、ウズベキスタン出身のMFがKリーグクラブの目を引きつけた。
「この流れが変わり始めたのは201年代後半だ。高萩や邦本がチーム優勝の核心的な役割を果たして日本選手を探し始めた。代表級選手でなければ身代金も大幅に低かった」
先の関係者の言葉である。
2022シーズン、Kリーグに挑戦状を出した日本選手は天野だけではない。
大邸FCのMF鈴木圭太、金浦FCのプレーメーカー丸岡満らがKリーグに挑戦状を出した。
JリーグのFC東京、大宮アルディージャ、ガンバ大阪に身を置いていた韓国サッカー代表DFキム・ヨングォンは「天野は日本にいるときから知っていた選手」として、「新たな舞台に適応さえすれば、チームに大いに役立つと確信している」と語った。
「日本選手は基本技がしっかりしていて技術的だ。とりわけ相手のペナルティボックス付近で得点に繋げられるパスに長けている。
Kリーグクラブが望んでいるのはこのパスだ。チームのストライカーの得点力を最大化する最後のパス。日本人MFは、より細密で正確なパスを求めるチームで大きな助けになれる。Kリーグにはポゼッションとパスを重視するチームが多い。日本選手は今よりさらに増えるのではないかと思う」
キム・ヨングォンの言葉である。
2月19日。
2022シーズンのKリーグが幕を上げた。
2022シーズンにはどの日本選手がKリーグファンの目を引きつけるのか気になる。
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※天野の活躍次第で日本人MFの需要さらに増えそう……。