[インタビュー] オ・ジェソクが仁川のACL進出を夢見る理由は?
スポーツ朝鮮

※一部要約
「仁川のファンの方々に会うと"すごく幸せだ"とおっしゃいますが、本当にファンを幸せにしてあげたいです。それがアジアチャンピオンズリーグ(ACL)だったら良いですね」
オ・ジェソクの"偽りのない心"だ。
過去数年間、降格圏でもたついていた仁川は今シーズンにガラリと変わった姿を見せている。
早いペースで勝ち星を積んだ仁川は勝ち点36(26試合)で6位を走っている。
3位の浦項スティーラーズ(勝ち点39、27試合)との勝ち点差はわずか3点。
そのためファイナルA(※上位スプリット)行きはもちろん、ACL進出も可能だという話が出てきている。
変わった仁川の中心にはオ・ジェソクがいる。
冬の間にチョ・ソンファン監督が骨折りして獲得したオ・ジェソクは、キム・グァンソクやキム・ドゥヒョクとともにチームの中心を確実に担っている。
オ・ジェソクはスポーツ朝鮮とのインタビューで「序盤に困難を経験すると思ったが、峠を乗り越えて発展した。冬と夏の移籍市場でベテラン選手が入ってきて、誰がプレーしても問題のない、競争力のあるチームが作られたようだ」とした。
"インサ"オ・ジェソクの加勢で仁川はさらに粘り強いチームとなった。
面倒見が良いことで有名なオ・ジェソクの低姿勢なリーダーシップは仁川で一層輝いている。
特にチームが得点したり勝つたびにベントとともに喜びを分かち合っているが、オ・ジェソクはそれについて「ホン・ミョンボ監督と若い頃から一緒にやって"外から見えない人たちが最も重要な人たちだ"、"チームを作る上で基準となるのが試合に出ない選手たちだ"という話をたくさん聞いた。試合に出られなかったときもあってそういう経験があるので、ベンチメンバーの気持ちを掴んでこそチームが上手くいくというのがわかった。チームが一つになる過程で私の経験が役に立ったので胸いっぱいだ」と笑った。
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"仁川マン"になったオ・ジェソクの視線はACLに向けられている。
彼は「チームがワンランク跳躍するには決定的な瞬間が重要だ。もちろんファイナルAに行くことも重要だが、ACLはまったく違うレベルだ。ある意味仁川にとって優勝くらい重要なことかもしれない」と声を高めた。
続けて「仁川は毎年夏にチームを急変させた。レンタルで選手を連れてきて、他チームではプレーできない選手を獲得した。もちろん残留という成果を得たが、その選手が再びチームを去り、例年と同じ状況になった。今夏の移籍市場で重要だったのは、もう仁川は簡単にプレーできるチームではなく、誰であっても競争しなければならないチームになったということだ。ACLはその連続性を続けられる決定的な瞬間となり得る」と強調した。
2012年のロンドンオリンピック銅メダルの主役であるオ・ジェソクは、今回の東京オリンピックを切なく見守った。
彼は誰よりも惜しんでいる後輩に応援のメッセージを送った。
オ・ジェソクは「オリンピックでの成功と失敗の可否にかかわらず、選手は明らかに成長したようだった。私が言いたいのは、間違いなくオリンピックという大会の経験だけでも成長するということ。優れた才能を持っているので、オリンピックの心残りを代表で挽回してほしい」とした。
オ・ジェソクは仁川に来て1年にもなっていないが、誰よりも強い愛情を見せた。
彼は「日本にずいぶん長くいたので、Kリーグの同僚はもう多くない。サッカー人生の後半部に家族を得たかった、一緒にやる同僚を得ることになったという点で、仁川に来たのは最高の決定だった」とした。
続けて「私という選手はチームの中で輝くスタイルだが、仁川はますますビジネス化されていくサッカー界でコーチングスタッフと選手が"よっしゃ(※頑張ってみよう)"とできる部分が残っているチームだ。なのでさらに幸せな時間を過ごしている」と笑った。
なのでそれをファンに恩返ししたいと言った。
オ・ジェソクは「2005年にリーグ準優勝して、2015年にFAカップ準優勝をした。2025年になる前に優勝させてクラブをワンランク上昇させたい。そのときまで仁川で頑張ってプレーする」と力を込めて語った。