[キム・ビョンユンのサッカー意見] 韓国サッカー、東京オリンピックでどんな教訓を得たのか
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※一部要約

ブラジル、スペイン、メキシコ、日本、2020東京オリンピック男子サッカーの4強進出国である。
この4ヶ国の共通点は選手個人の技量(個人技)を基本とするサッカーを駆使している点だ。
だが個人技を前面に出す競争で戦術、戦略的に少し上手く組織された"サンバサッカー"ブラジルが"無敵艦隊"スペインを下し、表彰台の頂点に上がってサッカー強国の容貌を遺憾なく誇示した。
それほどサッカーは選手の個人技が重要であり、それによる部分・チーム戦術の質も決まるもので、選手の個人技を除いてサッカーを論じること自体がそれこそ無意味である。

それでは韓国サッカーの現実は果たしてどうか。
まず韓国オリンピックサッカー(U-23以下)代表は今回の2020東京オリンピックで、2012ロンドンオリンピックの銅メダルより高いところを狙ったが、先月31日のメキシコとの8強戦で3-6という大差で完敗して心残りすら与えられなかった。
よって韓国サッカー発展のために徹底した敗因の分析とともに、解決策の用意が求められる。
韓国サッカーはこれまでFIFAワールドカップとオリンピック、そして世界青少年(U-20以下)サッカー大会などで投資と体力を基にした組織力により期待以上の結果を得て、これは韓国サッカー固有の特徴として定着している。

そこにサッカー先進国入りのための条件の一つに選手のフィジカルが重視される現在、韓国選手のフィジカルはサッカー先進国の選手に決して引けをとらないほどのレベルに達している。
ところがそのような特徴で世界のサッカーに挑戦するには、明らかな限界性が存在するという事実がメキシコ戦で赤裸々に露わとなった。
選手の個人技の不足だ。
韓国はメキシコを相手に戦意を燃やしたが、サイドアタッカーのスピード以外の選手の顕著な技量の差で、したくてもできない低調な競技力により終止符を打った。
これは闘志+体力+組織力+フィジカルを前面に出す韓国サッカーが、どれだけ競争力の発揮に脆弱なのかを明確に示す証拠だった。


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選手の個人技が優先されないサッカーはいくら良い戦術や戦略、そして精神力や体力があっても持続性を維持するのが難しい。
それだけサッカーにおいて選手の個人技は戦術、戦略とともに用兵術、精神力、体力などの価値を決めるといっても過言ではない。
個人技が優れている選手はまず自信を持って広い視野を確保し、効率的なプレーと動きで試合を消化する。
それによって体力の消耗も減る。
強弱の調整はもちろん、プレスを外すための速いテンポのパスの駆使にも長けている。
それだけでなくドリブルもやはり感覚やセンスを前面に出して敏捷で果敢である。

結局、そのようなプレーを前面に出して部分戦術の繊細で緻密な連携プレーにも容易性を提供する。
一方、選手の個人技はメンタルを強化させて判断と予測能力も向上させ、安定性のある守備とともに効果的な攻撃を展開、攻守のバランスを維持できるようにもする。
究極的に、このようなすべての要因はボール管理能力によるボールポゼッションで試合を支配する効率性まで提供するので、選手の個人技はいくら強調してもし過ぎではない。
韓国サッカーは闘志+体力+組織力+フィジカルのサッカーに重点を置くより、選手の個人技を基本とする発展方法を模索する必要がある。

制度改善やシステムの変化、活性化だけでは韓国サッカーが渇望するサッカー先進国への参加は茨の道でしかない。
事実、メキシコ戦の敗因として提起された選手構成、戦術、戦略、用兵術の不足などに関する事項は敗北時に当然出てくる一般的な問題でしかなく、発展のための根本的な解決策ではない。
ひとえに正解は選手の個人技だ。
選手の技量は一日で発展を成し遂げられないという特殊性がある。
あくまでも中長期的な綿密な計画の下で、選手の持続的な実践が伴なうときに成される。

間違いなくメキシコ戦の惨敗は韓国サッカーが過去の成績至上主義に埋没し、選手の技量よりチームの組織力向上を優先する選手育成によってあらわれた結果といっても過言ではない。
故に韓国サッカーの責任を負う大韓サッカー協会(KFA)と現場の指導者と選手は、強い責任感と使命感を持って"三位一体"となって個人技発展のためのプログラム開発とともに、効果的な練習方法などを提示して選手が実践できるようにしなければならない。

言うまでもなく2020東京オリンピックでメキシコに喫した痛みは、韓国サッカーが国際大会に出場して喫したどの敗北よりも衝撃が大きく、一方で得た教訓は貴重である。
だからこそその貴重な教訓に韓国サッカーの特徴と代弁される闘志+体力+組織力+フィジカルに選手の技量を合わせなければならない。
もしその指向するところに韓国サッカーがそっぽを向けば未来は暗い。
2020東京オリンピックは失敗に終わったが、これまでに悟れなかった貴重な教訓を得た。
それを感じたのでもっと努力すれば、韓国サッカーは一段さらに成長し、指導者と選手は自責せずに拍手を受けて当然の試合をすることになるのは間違いない。

キム・ビョンユン(元龍仁サッカーセンターコーチ)


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