「日本がレアル・マドリードみたいに見えた」…サッカー人の"嘆き"
日刊スポーツ

※一部要約
80回目の韓日戦で大敗した衝撃の後爆風が激しい。
パウロ・ベント監督が率いる韓国代表は25日、日本代表との評価試合で0-3の大敗を喫した。
韓日戦の歴史に一線を引いた試合だった。
0-3のスコアよりさらに驚くべきことは、無気力だったベント号の姿。
最初から最後まで日本に一方的に押された。
韓日戦史上で最も圧倒的な日本の勝利として記憶される可能性が高い。
チョン・モンギュ大韓サッカー協会長は謝罪文を載せたが、サッカーファンと国民の怒りは静まっていない。
衝撃を目撃したサッカー人も嘆いている。
「日本がレアル・マドリードみたいに見えた」
26日、あるサッカー人が発した言葉である。
うなずくに値する発言だった。
日本がレアル・マドリードのように最強のチーム、最高の戦力を設けたチームという意味ではない。
日本と比べて韓国はあまりに無気力な姿を見せた。
韓国のこのような貧弱な姿が、日本を強く見えさせる効果を出したのだ。
韓国がそのようにさせた。
実際にそうだった。
レアル・マドリードが最下位チームを相手にしているように見えた。
日本はシュート数や組織力などの競技力と、自信や余裕などの精神力までほぼすべての部分で韓国を上回った。
韓国を思う存分料理できる能力を示した。
韓国は些細なこと一つ、日本より上手なものがなかった。
本当に一つもなかった。
日本を前にして韓国は縮こまり、自信を喪失し、右往左往して3ゴールを許した。
まともな攻撃は試みることができず、キム・スンギュの好セーブショーがなければ0-5まであり得た恥辱的な試合だった。
韓国がそのように、日本を最強のチームのように包装してあげる付き添い役を忠実に遂行した。
別のサッカー人は「あまりに衝撃的なので、最後の10分はとても見られなかった。こんな無気力な韓日戦は見たことない。どこから問題なのか、把握することすらできなかった」と嘆いた。
かつて代表として韓日戦をプレーした経験のあるサッカー人は「本当に衝撃的だった。日本を相手にするのに、あんなにおとなしいことに驚いた。我々のときは、まず相手に頭をぶつけて入れというほどだった。戦争だった。若い人が多くて韓日戦の重量感を実感できていないようだった」と吐露した。
やはり代表をしてきたあるサッカー人は、ベント監督の狭い人材プールを指摘した。
彼は「ベント監督は選手が最も上手くやるポジション、役割を無視している」と強調した。
80回目の韓日戦はこのように、韓国サッカーのすべての構成員に大きな傷を負わせた。
後爆風の勢いがとどまる兆しは見られない。
ベント監督の最大の危機、大韓サッカー協会の絶対危機である。
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ベストイレブン

※一部要約
日本の著名なサッカーコラムニストのセルジオ越後氏は、韓日戦直後に<日刊スポーツ>を通じて寄稿した短いコラムで「時代が変わったのか?韓日戦の重みが感じられない」という寸評を残した。
越後氏が眺めた韓国の問題点は、確かに以前の韓国サッカーが与えていた感じとは違う。
生半可に韓日戦のたびに燃やしていた闘魂が足りなかったという評価を下したくはない。
試合を見た人々は皆が同感するだろうが、この試合は1から100まですべての面で日本に負けた試合だった。
闘魂というぼんやりとした感情の領域から少し出てみよう。
今回の"横浜屈辱"で最も注目すべき点はフィジカルの戦いだった。
少なくとも今回の対戦だけは、日本は以前のようにパスをあちこちに回しながらキレイにサッカーをして、韓国のフィジカルに踏みつけられて自分たちの長所を出せなかったチームではなかった。
むしろ逆だった。
この日の韓国選手は、ベテランCB吉田をはじめとして大きな体格を前面に出して戦いを挑んでくる選手にかなり苦戦した。
技術的にも非常にレベルの高い選手がフィジカルと競り合いでまったく押されないので、韓国の立場では苦戦しないわけにはいかなかった。
それだけではない。
守田英正と遠藤航はすさまじい運動量を誇り、技術だけでなく体力的に韓国MFより上回ることを証明し、伊東純也のようなウイングは、これまで国際舞台でスピードを認められてきた韓国選手を走力で圧倒する姿を見せたりもした。
闘魂というのも、チーム間の競技力の差が似ていてこそ、その力が発揮されるものだ。
この試合では完璧に実力で負けたため、闘魂を発揮しても無用の長物だった。
錯雑な心境で試合を振り返って感じる様々な感情があった。
ソン・フンミンをはじめとするヨーロッパ組が加勢していれば、結果と内容は違っていただろうか?
もちろん今よりも堅い戦力なので期待感がもっとできるのは事実だが、冷静には大言壮語できない。
かつてアジアサッカー界で盟主と呼ばれた韓国サッカーだったが、もう以前のように圧倒的な気色を見せるのは容易ではない。

日本が見せた成長の勢いは、単に日本だけの専有物ではない。
韓国サッカーは2014FIFAブラジルワールドカップ、2018FIFAロシアワールドカップのアジア最終予選で、辛うじて本戦にぎりぎり達したことがある。
イランは普通のヨーロッパチームに劣らない、歯車のような組織力を誇って韓国を脅かした。
他にもいる。
かつては勝ち点をもたらしていたウズベキスタン相手にも、肉薄した勝負をしなければならなかった。
2019AFCアジアカップではどうだったか?
2022FIFAワールドカップ開催国のカタールの一歩前進を皆が見守った。
成功の可能性を見届けなければならないが、中国もブラジル出身の外国人選手を立て続けに帰化させて力をつけている。
そのような相手は最終予選で対決することになるだろうが、今やすべてで勝利を大言壮語するのは容易ではない境遇だ。
日本?
当然今回よりさらに強い戦力で臨むだろう。
このような周囲のライバルの成長の勢いを見たとき、そしてそのような観点から今回の韓日戦の敗北を顧みたとき、やはり韓国サッカーの現住所は明らかに悩むことになる。
少しでも狂いが生じれば回復が難しい最終予選で今よりもはるかに強い戦力の日本とまた会えば、あるいは以前よりさらに徹底して準備した他のアジア諸国と対決すればどうなるだろう?
かつてのように圧倒したり、そうでなくても着々と勝利を手にして、アジアサッカーの伝統の強豪として位置づけられるだろうか?
パウロ・ベント監督体制では多くの試みがあったが、まだ明確に何をしようするのかわからない現在、気持ちよくそうだと答えるのが難しくて窮屈だ。
キム・テソク記者