[ハン・ジュンのサッカー幻想曲] イ・ガンインの移籍が難しく、久保のレンタルが人気な理由
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※一部要約

東アジアサッカーを代表する同年齢の有望株、イ・ガンインと久保建英の歩みはずいぶんと多く行き違っている。
並んで幼少期にスペインへ渡り、それぞれバレンシアとFCバルセロナというユース育成の産室で成長したが、ラ・リーガに安着することは容易ではない。

一ヶ月後には20回目の誕生日を迎えるイ・ガンインは、いつの間にかプロ4年目のシーズンを迎えた。
2017/18シーズンにはバレンシア2軍のメスタージャ所属だったが、スペイン3部リーグ格のプロリーグであるセグンダBディビシオンで11試合も出場したので、満16歳でプロキャリアを始めたという表現は過度ではない。

イ・ガンインは1・2軍の試合を含め、いつの間にか74試合を消化してスペインの舞台で7得点5アシストを記録した。
今まさに20歳になるアジア選手の指標としては優秀だ。
ラ・リーガにデビューした2018/19シーズン以降、1軍所属の出場記録だけで計算しても48試合出場である。
今シーズンに50試合目の1軍出場記録を打ち立てる可能性が非常に高い。

6月生まれの久保は、FCバルセロナがFIFAのユース移籍規定違反の懲戒を受けたあと、ペク・スンホやイ・スンウやチャン・ギョルヒらが実質的な無籍選手としてスペインに残ったのとは違い、日本に帰る道を選んだ。
2016年にFC東京の2軍選手で、満15歳の年齢でプロ選手としてデビューした。

久保は2017シーズンに1軍選手として満16歳の年齢でJ1リーグにデビューし、2018シーズンにJ1リーグのデビューゴールを決めた。
2019シーズン前半期に13試合で4ゴール4アシストを記録して東京の首位疾走を導き、満18歳になった夏の移籍市場の期間にレアル・マドリード2軍と契約を結んでスペインに戻った。

久保はプロリーグ戦だけで107回、カップ大会14回と今シーズンのビジャレアル所属で行ったヨーロッパリーグ5試合を含めて、プロ選手として126試合を消化した。
17得点15アシストで攻撃ポイントの記録も良い。
スペインでプレーした記録だけ計算しても、56試合5得点8アシストで10攻撃ポイントを越えた。
すべて1軍の記録なので、実績で問えば久保がイ・ガンインを上回っている。


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2019年のFIFAポーランドU20ワールドカップ準優勝を導いてゴールデンボールを受賞したときまで、イ・ガンインに挑戦するだけのアジア選手はいないように見えた。
だが久保が2019/20シーズンにマジョルカにレンタルされて主戦級選手の地位を確立する間、イ・ガンインはバレンシアの混乱した状況により安定して試合に出られず、本人の能力を100%活かせる戦術とポジションでプレーすることもできなかった。

選手ならチームの戦術と監督が求める役割に応えなければならないが、選手が持つ能力値を最大限に発揮させる指導者と戦術に会うこともやはり重要だ。
イ・ガンインの才能がバレンシアで浪費されるとうい視線を、"クッポン"と片付けることはできない。

2020/21シーズンにビジャレアルにレンタルされて久保が経験したことは、若手選手に信頼とチャンスが与えられなければ成長がどれだけ停滞し得るのか、イ・ガンインがどのような困難をバレンシアで過ごしてきたのかを理解させた事例である。
マジョルカのユニフォームを着てプレーしていたときはアトレティコ・マドリード相手にも堂々と突破していた久保が、不規則な出場と短い交代時間で絶望感を感じていた。

ウナイ・エメリ監督は競争を勝ち抜いてこそ久保はプレーできると言ったが、久保がレアル・マドリードを離れてビジャレアルにレンタル移籍した理由は、安定した出場機会の中で競技力を発展させるためだった。
久保がエメリ監督に騙されたと感じ、11月にレンタル契約の早期終了を求めた理由だ。
マジョルカでの活躍により、久保はスペイン・ラ・リーガでバルセロナとアトレティコ・マドリードを除くすべてのチームからレンタルのオファーを受け、セビージャとは契約成立直前まで行ったが、エメリ監督が直接久保を説得して行き先が変わった。

エメリ監督は最初から久保を騙すつもりはなかっただろう。
アーセナルに更迭されてからビジャレアルに赴任して再起をはかったエメリ監督は、2020/21シーズンの序盤に期待以上の成績が出ると、試合では久保にチャンスを与えるよりも試合の成績にさらに集中した。
それと噛み合わさり、ビジャレアルはコロナ19パンデミックによる財政打撃の余波が長引き、久保をレンタルで獲得するためにレンタル料250万ユーロ・年俸250万ユーロなど、総額500万ユーロ(約66億ウォン)を投資したことが負担となった。

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久保のビジャレアル移籍が早期に終了したのは現所属チームのレアル・マドリード、レンタルチームのビジャレアル、久保本人、そして久保のレンタルを望むチームの利害関係が摩擦なしではまったからだ。
交渉に10日余りの時間がかかった。
細部条件を合わせる協議はあった。
だが互いに少しずつ譲歩し、大枠では無理なく交渉が進んだ。

レアル・マドリードは久保が安定してプレーすることができ、レンタル料と年俸支給の条件を保全できるチームを探した。
久保はプレーすることを望み、ビジャレアルは久保に投資した金額の半分を他の選手の獲得に使おうと考えた。
そしてマジョルカで久保が見せた技量とともに、日本市場のマーケティングに関心を持つチームがいた。
久保の再レンタルは細部条件さえ合わせれば解決される交渉だった。

久保が冬の移籍市場の売り物に出るとセビージャ、セルタ・デ・ビーゴ、レアル・ベティス、ヘタフェ、オサスナなどが近づいた。
ビジャレアルとの同じ状況を防ぐため、セビージャやベティスなど競争が熾烈になるチーム、オサスナのように残留が危うい状況のチームを避けてヘタフェと合意した。
ヘタフェはかなり前からレアル・マドリードとの選手交流が多く、マドリード地域のチームで近距離での観察と意見交換が可能なチームでもある。

久保はヘタフェと新たなレンタル契約を結んですぐの11日、エルチェとの2020/21シーズンのスペイン・ラ・リーガ18ラウンドの試合に交代出場して2ゴールに関与、チームの3-1勝利の一助となった。
一文字の4-4-2フォーメーションを基に強いプレスト迅速なカウンターで成功時代を開いたヘタフェは、ボルダラス監督体制で"ミニアトレティコ"と呼ばれるチームだ。
冬の移籍市場でレンタルで獲得したカルレス・アレニャと久保の加勢で、中盤がより若く創造的に構成された。
久保がポジションを取るのに様々な面で好環境である。

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イ・ガンインは2020/21シーズン、レバンテとの開幕戦で2アシストを記録して良いスタートを見せた。
プレシーズン期間から新任監督のハビ・グラシア監督と良い関係を結びそうだった。
だがグラシア監督が望んだ強力な守備型MFとCBの補強が行われず、監督とクラブの間で神経戦が起きた。
グラシア監督は技術が優れるイ・ガンインの守備力を問題にし、直線的なカウンターアタッカーを重用してバレンシア運営スタッフのイ・ガンイン中心のチーム構築の方向に反旗を翻した。

グラシア監督は10月5日に夏の移籍市場が閉った後に辞意を伝えたが、バレンシアは契約破棄を先に要請したグラシア監督に300万ユーロの違約金を求めた。
グラシア監督はそのままチームを率いた。
バレンシアはコロナ19パンデミックによる莫大な財政打撃で昨シーズンに主軸選手を安値で売り、代替選手の獲得にも失敗し、グラシア監督に不満を持ちつつも代わりの監督を迎える資金が足りなくてムカムカとチームを運営している。

イ・ガンインはクジラの喧嘩でエビ腰を起こす(※他人の喧嘩で第三者が被害を受ける)状況の中、バレンシアの契約延長のオファーを断った。
だがイ・ガンインの契約は2022年夏までとなっている。
2021年冬の移籍市場の扉は開いたが、バレンシアが望む水準のオファーはなく、イ・ガンインを積極的を欲しがるチームもあらわれずにいる。

バレンシアはフェラン・トーレスをマンチェスター・シティに送ったように、チーム内最高の有望株の安値移籍を望んでいないが、今のイ・ガンインの状況は高い移籍金を取るのが難しい現実である。
2021年夏の移籍市場になれば契約期間が残り1年なので、バレンシアの移籍金基準は低くなり得るし、新シーズンの計画に合わせてイ・ガンインの獲得に積極性を見せるチームもあらわれるかもしれない。

スペイン現地の関係者の言伝によると、最近メディアで報じられたレアル・マドリード、マンチェスター・ユナイテッド、レアル・ソシエダなどの獲得への関心は信憑性が低い。
実際、スペインの移籍市場でイ・ガンインの適正移籍金は1000万ユーロ(約133億ウォン)水準と取り沙汰されている。
移籍金なしでレンタル契約さえ結べが良いが、久保が新チームを探したのとは違い、イ・ガンインの場合はバレンシアがイ・ガンインの移籍による収益を望んでいて、まだあまり検証されていないイ・ガンインをできるだけ低い移籍金で獲得したいチームとは立場が異なる。
交渉が非常に難しい。

1月の移籍市場はいつの間にか半分の時間が過ぎ、残り2週間で変数は発生することはあり得るが、イ・ガンインのシーズン中の移籍は容易ではない見通しである。
出場機会を得るたびに自分がどんな才能を持っているのかを見せているイ・ガンインの孤独な戦いはしばらく続きそうだ。


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