韓国高校サッカーで起きた八百長の波紋…大韓サッカー協会が軽い懲戒を下して公平性や学縁論難まで起きる

2020-11-07

[単独] "故意敗北"高校サッカー指導者への軽い懲戒論難
KBS

※一部要約

8月にいわゆる"負けようとする論難"で大きな波紋を起こした高校サッカーの指導者に対して、大韓サッカー協会が"軽い懲戒"を下してサッカー界の顰蹙を買っている。
さらにわずか1年前の似たタイプの事件については重い懲戒を下したことがあり、公平性や学縁論難まで起きている。

大韓サッカー協会は先月末、スポーツ公正委員会を経て、8月の無学期全国高校サッカー選手権大会で故意敗北論難に包まれたAとBの学校指導者に、それぞれ資格停止6ヶ月の懲戒を決めた。

当時、2人の指導者は並んで予選を突破した状態であり、16強で強豪チームと会わないためにわざと勝たない試合運営をした。
FWがGKとの1対1でゴールを決めようとせず、GKが前に出てきて呆気なくボールを奪われるなど、誰が見ても明白な"負けようとする試み"だった。

当時、映像がインターネットを通じて伝えられてサッカー協会は真相の調査に着手し、一旦懲戒小委員会を開いて両チームの監督に1ヶ月出場停止の懲戒を下した。
協会はこのとき「ひとまず懲戒小委員会で臨時の懲戒を下した後、近いうちにスポーツ公正委を開いて最終懲戒を決める計画」と明かしていた。

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それから約3ヶ月が過ぎてからスポーツ公正委が開かれ、結果は6ヶ月の資格停止だった。
高校サッカー大会で八百長に該当する反スポーツ的な論難を起こした当事者に下す懲戒としては、信じ難い水準である。
高校サッカーのある関係者は「6月の資格停止は事実上、懲戒にも見えない。来年の2～3月に行われる大会に一度だけ出られないだけで、残りの大会は正常に行うことができ、誰が見ても軽い懲戒だと言う水準」と批判した。

さらに深刻な問題は公平性の論難だ。
無学期大会の故意敗北と類似した水準の事件がわずか1年前にあった。
2019年の秋期大会で1年の学生を10人交代で送り出し、17分間で立て続けに4ゴールを許す寸劇を行うなど、故意敗北の論難に包まれた当時の2校の指導者は、7年資格停止の重い懲戒を受けた。

一部では公平性に加え、学縁の問題まで指摘している。
匿名を求めたあるサッカー人は「サッカー協会の高位関係者が今回の事態を起こしたA高校の出身だ。どうもこの学校を大目に見るため、弱い懲戒を下したのではないか」という疑惑まで提起した。

このような疑惑の提起に、大韓サッカー協会は「公正委はすべて外部の要人で構成されて独立的な意思決定の権限を持っており、協会の介入は基本的に不可能」と説明した。

最も純粋なスポーツ精神に立つべきアマチュアのサッカー大会で、故意敗北は決して容認できない。
厳然たる八百長であるからだ。
次の試合で良い相手と対戦するための戦略的選択という理由も、学生が競演する場においてはより厳格に禁止されるべきことである。

今年と去年、故意敗北を起こした学校指導者は「八百長ではない。より良い相手と対戦するための戦略」と強弁している。
学校サッカー界に蔓延するこのような歪んだ意識を根元から抜き取るため、強力な懲戒が求められる。
しかもこの事件は、KBSをはじめとする主要メディアが一斉に扱うほど事態の深刻性が大きかったのに、サッカー協会は静かに軽い懲戒を下す線でケリをつけた。

大韓サッカー協会広報室の関係者は「今回の懲戒について詳しい経緯を把握しているところ」と明かした。