"長兄"パク・チュヨンとオスマル、悲しみを堪えて決然と走った
ベストイレブン
※一部要約
FCソウルにとってあまりに苦しい90分だった。
一緒にいるべき同僚の11人を失った後の試合だったのでやむを得なかった。
それでも"長兄"が歯を食いしばって走る姿を見せた。
悲しみの感情は皆同じだったが、パク・チュヨンとオスマルは逝った弟のために勝利を捧げたいという意志を決然と表出した。
ソウルは31日午後3時にソウルワールドカップ競技場で行われたハナワンキューKリーグ1・2020最終ラウンド(27R)の仁川ユナイテッド戦に0-1で敗れた。
前半32分、仁川のアギラルに決勝ゴールを許した。
ソウルはうろたえた中でピッチに入った。
前日、選手団の一員の1人だったキム・ナムチュンの死亡で雰囲気が深く沈んだ。
現場の空気も同じだった。
城内アナウンサーの声には力がなく、観客も普段より厳粛に試合を見守った。
キム・ナムチュンに向けた悲しみに満ちた追慕だった。
グラウンドを走る選手は心理的に酷く苦しかったに違いない。
同僚と死別した苦痛に侵食された渦中でも、プロ選手なのでプレーしなければならなかった。
キム・ナムチュンと多くの時間をともにしたパク・チュヨンとオスマルも同じだった。
オスマルはキム・ナムチュンに対する黙祷の時間の後、涙を拭う姿がカメラに捉えられたほどだった。
それでもパク・チュヨンとオスマルは、終了のホイッスルが鳴るときまで、誰よりも熱心に競技場を走った。
チーム内の"長兄"格であるパク・チュヨンとオスマルは、攻守やポジションを区別せずに走って走り、ひたすら走った。
勝利によってでもキム・ナムチュンを慰めようとする動きだった。
惜しくもソウルは勝利を手にできなかった。
仁川の勢いを削ぐことはできなかった。
それでもリードを奪われた後にソウルが見せた波状攻勢と闘志は、響きを与えるのに十分だった。
パク・チュヨンとオスマルをはじめとする選手は、2020シーズンの最終戦で最善を尽くした。
パク・ヒョクスンソウル監督代行、「私たちのナムチュンが…冥福を祈る」
ベストイレブン
※一部要約
パク監督代行は最初の一言で「私たちのナムチュンが…故人に冥福を祈る」として、「ファンの方々もたくさん来たので、最善を尽くして結果を出したかった。なので残念だ。それでも選手は結果を得るため、最後まで熱心に努力した」と語った。
ソウルはキム・ナムチュンの死亡という悲報に接した後、雰囲気がかなり落ち着かなくなったという。
試合をまともに行うことすらできないほどだった。
パク監督代行は「突然のことだった。私だけでなく選手は睡眠もまともにとれなかった」として、「今日の試合では、特に前半のような場合は、全員のコンディションがあまりに悪かった。戦術的、戦略的に対処するのが難しかった。それでも全員がハーフタイムに話したのは、"ナムチュンのために、大変だが最後まで最善を尽くそう"ということだった。ナムチュンが良いところに拍手を受けて行けるように最善を尽くした」と言及した。
最後にパク監督代行は「ファイナルラウンドA(※上位スプリット)に行けなかった。ソウルならもっと高いところにいなければならないのに、その点があまりに残念だ。新監督が来てじっくり段階を踏んでいけば、来年には良い位置で終えられるのではないかと思う」と、来シーズンにはソルがもっと良い成績表を残さなければならないと力説した。
黙祷と涙、4分に1分間拍手…故キム・ナムチュンに向けた皆の追慕
スポーツ韓国
※一部要約
あまりに突然の便りにサッカー界は大きな衝撃を受け、ファンもやはり悲しみから抜け出せなかった。
ソウル側は競技場に故キム・ナムチュンを追慕できるスペースを作り、ファンと悲しみを分かち合った。
試合開始前には競技場にいる全員が黙祷する時間を取った。
短い黙祷だったが、競技場にいるすべての選手、ファン、関係者が重くこの時間を持ち、オスマルやヤン・ハンビンらの数選手は黙祷をしながら涙を見せたりもした。
前半4分には意義深い時間もあった。
故キム・ナムチュンがつけてプレーしていた背番号4にちなみ、前半4分に1分間、競技場にいたすべてのファンが1分間追慕の拍手を送った。
故キム・ナムチュンが天国でも安らかでいることを望むファンの気持ちだった。
【関連記事】
・キム・ナムチュンの訃報に当惑を隠せないサッカー界…「数日前にも電話したのに」「極端な選択をする理由がない」