清潭洞の"サッカー毛抜き先生"チョ・ウォニ「ファン・ウィジョのヘディングゴールは私の作品」
中央日報

※一部要約
「オーダーメイド式サッカー課外専門のチョ先生です。全面的に私を信じなければなりません」
サッカー元代表のチョ・ウォニがドラマ"スカイキャッスル"の有名大使として自己紹介した。
2018年に引退した彼は去年、訓練センターを開いてプロ選手専用の練習プログラムを運営中である。
戦術を除いたフィジカル、技術練習が中心だ。
効果が卓越しているという噂が立ち、選手の間で"毛抜き先生"と呼ばれている。
3日、ソウル清潭洞のサッカーセンターで会った彼は「必ず手本を示さないと気が済まない性格なので、運動量が選手のときより多い」として笑った。
チョ・ウォニは現役時代、韓国を代表する守備型MFとして名を馳せた。
2002年に蔚山現代でプロデビューした彼は、2005年に水原三星へ移籍した。
Kリーグ最高級の選手として名を馳せた彼は、闘志に優れて"チョトゥーゾ(チョ・ウォニ+ガットゥーゾ)"と呼ばれた。
2009年にウィガンのユニフォームを着てイングランド・プレミアリーグ入りして1シーズンプレーした。
その後、中国・日本を経て水原に戻って引退した。
2006年のドイツワールドカップにも出場した。

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チョ・ウォニは「私はいつも同僚が輝けるように助ける助演だった」と語った。
高校時代はFWだったが、プロではSBを経てMFとして全盛期を享受した。
あまり知られていないが、イングランドでは運動量が際立っていて、前方で得点よりパスを出す変形シャドウストライカーを担ったこともある。
最高の助力者だった彼にはリーダーの気質がある。
彼は「プレーは利他的だが、実力では誰にも押されたことがない。チームの後輩が訪ねてきて競技力の悩みをよく打ち明けられたが、ワンポイントレッスンをしばしばやっていた」と振り返った。
続けて「教えることにはやりがいがある。"クァンジョン"(注目されたい人を意味する隠語)の気質が多分にあるうえ、お喋りな性格だ。よく合っていた。指導者の魅力に溺れたのもそのとき」として笑った。
チョ・ウォニは引退後、プロチームの指導者になるのはしばらく先送りにした。
一つのチームで限られた選手だけに会うより、もっと多様でたくさんの選手とコミュニケーションしたかった。
彼は練習場を開き、アマチュアはもちろんプロ選手まで深く練習できるよう、惜しみなく装備を買い込んだ。
冬の休暇のとき、運動するところがなかった自分の記憶のためである。

チョ・ウォニのコーチング代表作1号はファン・ウィジョ(28、ボルドー)である。
1月に休暇で帰国したファン・ウィジョは、チョ・ウォニを訪ねて練習を請うた。
ファン・ウィジョは親交がなかったが、噂を聞いて確信を持ったという。
チョ・ウォニは「ウィジョは今より筋力を強くしてこそ、ヨーロッパでもしっかり通用すると判断した。私を含めてコーチ4人がついて、下半身の筋力とジャンプ前後のバランス維持の練習を集中的にした。1人で練習してシュートも思い切り打てて、チーム練習の10倍効果的だった」と語った。
鉛のベスト(20キロ)を着て、障害物を経てヘディング後にシュートをするコースを30セットずつ消化した。
効果はすぐあらわれている。
ファン・ウィジョは所属チーム復帰後、5試合で3ゴール決めた。
ゴール前での競り合いに勝ち、すべて頭で決める"ヘディングマシーン"に変貌した。
その前までは、ペナルティボックス付近で巻いて蹴るのが特技だった。
チョ・ウォニは「ヘディングゴールが炸裂し始めたのは私の助け」と誇った。
Kリーグレジェンドのデヤンや代表のキム・ミヌ、イ・ジョンヒョプら、プロ選手30人余りが今冬に彼のコーチングを受けた。

チョ・ウォニは2年前から高麗大体育教育大学院でスポーツ選手の心理を学んでいる。
彼は「いつかはプロチームの指導者になるはずなので、そのときまでは選手と呼吸しながら十分な準備をすることが目標だ。だが今はコロナ19を乗り越えてKリーグが開幕し、デヤン兄さんなど私と一緒に練習した選手が躍動するのを見たい」と語った。