Kリーグで30秒間の起立拍手が起きた理由…ユ・サンチョル監督の快癒を祈願
SBS
※一部要約
ユ・サンチョル仁川ユナイテッド監督の快癒を祈る時間がプロサッカーKリーグのグラウンドに用意されました。
韓国プロサッカー連盟は今日(23日)と明日に行われるKリーグ1・37ラウンドの6試合と、Kリーグ2のFC安養-富川FCの準プレーオフで、最近膵臓がん闘病の事実を明かしたユ・サンチョル監督の快癒を祈る時間を設けることにしました。
今日、蔚山現代と全北現代が対決した蔚山総合運動場でも、ユ監督の早い回復を望む人々の心が一つに集まりました。
両チームの選手が並んだとき、電光掲示板には"ユ・サンチョル監督の快癒を心から祈ります"という文面があらわれました。
それから両チームの選手団や審判陣、そして観客が30秒間ユ監督を応援する気持ちを込めて起立拍手を送り、サポーターは"ユ・サンチョル"を連呼しました。
ユ・サンチョル監督のニュースに日本でも応援の波「帰ってくると信じてる」
スポータルコリア
※一部要約
横浜F.マリノスと柏レイソルでプレーしたユ監督の悲しい闘病の事実に、多くの日本メディアが韓国の報道を引用してニュースを伝えた。
日本のファンも彼の活躍を思い出して応援のメッセージを伝えた。
ファンは「全ポジションを消化する彼に驚いた。最高の外国人選手だった。幸運があるよう祈る」、「多才多能な選手は多いが、サイドまでしょうかしたのは他にいなかっただろう。元気な姿を見たい」、「いつもこの選手にやられていた。頑張ってほしい」として、現役時代のように颯爽と戻ってくるよう願うメッセージを伝えた。
また、別のファンは「かなり厳しい状況の中で現在の任務をまっとうしようとする姿勢と勇気に尊敬を表する」、「厳しい状況だが戻ってくることを信じる」、「諦めずに治療に専念してほしい。回復を祈る」とユ監督に力を吹き込んだ。
「頑張れユ・サンチョル兄さん」Jリーグの横浜ファンもユ・サンチョル快癒応援に賛同
スポーツアジア
※一部要約
松本山雅と横浜Fマリノスの2019明治安田生命Jリーグ32ラウンドが行われたサンプロアルウィンスタジアム、遠征応援に来た横浜の応援席には馴染みのハングルの横断幕がかかっていた。
「"できる"ユ・サンチョル兄さん!!」
先月、膵臓がん4期の判定を受けて手強い闘病生活を始めたユ・サンチョル仁川ユナイテッド監督のための横断幕だった。
横浜のサポーターズはそれだけに留まらず、前半6分にユ・サンチョルの名前を大きく叫んで回復を祈った。
横浜F.マリノスとユ・サンチョルの縁は20年前に遡る。
98年に蔚山現代所属でKリーグ得点王を占めてチームの準優勝を導いたユ・サンチョルは、翌年の99年にJリーグの横浜マリノスのオファーを受けて移籍することになった。
不慣れな地の日本で彼は、マルチポジションとして守備や攻撃、どのポジションでも関係なく身を投げだした。
99年は主にMFで出て28試合8ゴールを記録し、Jリーグで強い印象を受け付けたユ・サンチョルは、2000年には31試合に出て何と21ゴールを爆発させて中山雅史(ジュビロ)、北嶋秀朗(柏)に続いて得点3位に上がったほど、ユ・サンチョルは日本でも自分の存在感を示した。
その後、柏レイソルに移籍してホン・ミョンボ、ファン・ソンホンとコリアントリオを結成したユ・サンチョルは、2002ワールドカップ以降に実家チームの蔚山現代に復帰し、チームの奇跡のような準優勝に貢献したりもした。
それから2003年に蔚山を去って実家チームの横浜に戻ったユ・サンチョルは、2003・2004年に連続で22試合に出場してチームのリーグ2連覇に大きな貢献をし、2005年に蔚山現代に戻って引退した。
横浜での4年間で108試合35ゴールという成績を上げたユ・サンチョルを、横浜のファンは「ユ・サンチョル兄さん」と呼んで尊敬の意をあらわし、ユ・サンチョル監督の闘病の事実が伝えられると、誰彼なしに回復を祈るメッセージをリーグ優勝の分岐点になり得る試合で送ったのだった。
ユ・サンチョル監督への尊敬のおかげだったのか?
横浜は松本山雅との試合で、前半2分に炸裂した仲川輝人の決勝ゴールを最後まで守って1対0で勝利、2位のFCの東京に勝ち点1差の単独首位に躍り出ることができた。
横浜のファンは「私たち全員が望んでいます。天よユ・サンチョル兄さんを助けてください」、「ユ・サンチョル兄さん横浜で会おう、今のマリノスを見守ってくれ」というメッセージを残して、ユ・サンチョル監督の回復を祈願した。
韓国を越えて日本でも、ユ・サンチョル監督の快癒に対する気持ちは変わらなかった。
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