[インタビュー] "負傷離脱"ツバサ、「大邸ファンの応援はリハビリの原動力、ファンの前で再びプレーすることが目標」
日刊スポーツ




※一部要約

「私は大邸FCの選手です。いつも頭の中でチームを考えています」

体は日本にあるが、頭の中では常にチームを考えている。
負傷でリハビリ中の西翼(29・大邸・登録名ツバサ)のことである。
ツバサは8月中旬、日刊スポーツとの書面インタビューで「大邸に戻ってグラウンドに立ち、ファンの前で再びプレーする日を待って熱心にリハビリ中」として、自分を待つ大邸ファンに安否を伝えた。

東欧の4部リーグ1・2部リーグを経て、2018年にKリーグの舞台に入城、大邸のユニフォームを着て2シーズン目を迎えた日本人MFは、最高の活躍を繰り広げて大邸の中盤の核心に位置づけられた。
移籍初シーズンにハムストリングの負傷であまり試合に出られず、これといった活躍なしにシーズンを終えたが、今シーズンはAFCチャンピオンズリーグとリーグの両方でどちらもずば抜けた活躍を繰り広げ、自分の名前をファンにはっきり刻印させた。

だが上手くいっている真っ只中、上り調子の大邸とツバサの勢いにブレーキがかかった。
負傷のためだった。
ツバサは5月中旬の練習中に負傷した。
精密検査の末に右膝前十字靭帯破裂という診断を受けたツバサは、治療のために日本へ帰国し、事実上のシーズンアウトで戦力から離脱した。
十字靭帯破裂の場合、リハビリ後の復帰までに通常6ヶ月以上を要するためだ。


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6月末に日本で手術を終えたツバサは、リハビリのため盛んに体作りをしている。
ツバサは「順調に回復中だ。まだ走るわけにはいかないが、筋肉トレーニングとサイクルなどを毎日している」として、「手術で落ちた筋肉や身体感覚などを再び取り戻しているところ」と現在の体調を説明した。

大邸はツバサをはじめとしてホン・ジョンウン、エドガーらが相次いで負傷して戦力から離脱し、厳しい時期を体験している。
7月はじめまで3・4位を行き来していた順位は、8月の酷暑期を迎えて6位にまで落ちた。
幸い、セシーニャとともに"エース"の役割をしているエドガーが26ラウンドで復帰して雰囲気の反転に成功したが、選手層の薄い大邸の弱点が露呈したわけだ。
特にプレーメーカーの役割をしていたツバサの空白が大きかった。

ツバサもやはり、大邸の置かれている状況をよく知っていた。
「日本でも大邸の試合は毎回把握している。同僚ともSNSなどを通じてずっと連絡している」と語ったツバサは、「チームが厳しい状況で、負傷で役に立てなくて申し訳ない気持ちだけだ」と歯がゆさを伝えた。
続けて「心も体も成長して復帰する。来年は一年中グラウンドの上でチームのためにプレーしたい」として、「シーズンを行っていれば上手く解決するときもあり、辛いときもあるものだと考える。(ファンの皆さんも)引き続き大邸を応援してくださるよう願う」と依頼の言葉を伝えたりもした。


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ツバサにとって大邸は特別なチームである。
日本で生まれてサッカーで大学まで出たが、Jリーグでプレーできずに東欧の舞台に進出、4部リーグから始めて様々なチームを転々としたツバサは、日本も知らない日本人サッカー選手だった。
だが大邸のユニフォームを着て、AFCチャンピオンズリーグなどアジアの舞台で活躍して逆に日本で注目されるなど、サッカー人生の2幕を開いた。
なのでツバサは大邸を"家族"と表現する。
「外国人の私にクラブ関係者やチームメイト、ファンの方々はもちろん、みんなが暖かく接してくれた」として、「大邸は私にとって家族のような存在だ。チームメイトのみんなと早く会いたい」というツバサの言葉には真心が込められていた。

「私は大邸の選手なので、いつも頭の中でチームを考えている。クラブのすべての人たちやファンの皆さん、そして大邸での生活も懐かしい」と語ったツバサは、ファンにも感謝を伝えた。
自分を待っているファンに伝えたい言葉を聞くと、ツバサは「負傷して手術まですることになったが、SNSを通じてファンの方々が多くの激励と応援のメッセージを残してくれた。そのおかげで毎日手強いリハビリの過程を心強く乗り越えることができた」として、「ファンの応援がリハビリの原動力になっている。メッセージの一つ一つがすごく嬉しかったし、心から感謝している」とありがたさを伝えた。

ツバサはこれまで1チームで2年以上したことがない。
短くて半年、長く持って2年だった東欧のジャーニーマン生活を終わらせて定着した大邸は、彼にとって特別な意味を持つしかない。


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来シーズンに無事復帰すれば、ツバサは大邸での3シーズン目であり、自身の最長クラブのシーズンを迎えることになる。
ツバサは「まだリハビリの過程がさらに残っているが、大邸の立派で素晴らしいファンの皆さんの前で再びプレーすることを目標に頑張ってリハビリ中」と固い意志をあらわした。


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