[取材ファイル] 孫悟空に失望、もうクリリンが好き
韓国日報

※一部要約
「なぜ私だけ…」
人気漫画"ドラゴンボール"の助演であるクリリンは人間界最強の戦闘力を持っているが、外界から来た孫悟空に主人公を奪われ、敵に○される役だけを担った。
だがついにクリリン(Kリーグ)にも反撃の機会が訪れた。
孫悟空(クリスティアーノ・ロナウド)が太陽拳を打たれたからだ。
世界的なサッカースターであるロナウドの"ノーショー(※no show)"事態で、国内サッカーファンの怒りが沸き立っている。
65000人の観客は、親善試合の途中にロナウドのライバルであるリオネル・メッシの名前を連呼して背を向けた。
長くて10年以上もロナウドだけを見ていたファンは、片思いの痛みを悟った。
だが嬉しい便りも聞こえてきた。
「海外サッカーのスターが好きで何が残るのか」という自嘲が、「決心すれば行けるKリーグでも見に行こうか」という好奇心に変わったのだ。
実際、Kリーグ代表のスターを集めた"チームKリーグ"は、イタリア・セリエA8連覇に輝く名門ユベントスとの親善試合で、終始一貫して対等な試合を繰り広げて観客の歓声を受けた。
前半のオスマルの幻想的な左足ミドルシュートからの先制ゴールは、自然と感嘆の声を上げさせた。
試合MVPに選ばれたセシーニャは、キム・ボギョンとの幻想的なチームワークで追加ゴールを決めて"ホウセレモニー"を繰り広げてファンを楽しませた。
リーグ得点1位を走るタガートもチームの3点目を成功させてファンを熱狂のるつぼに陥れた。
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それだけではない。
ミックスは中央を掻き回し、強固なチョ・ヒョヌがゴールを守った。
ベテランのイ・ドングとパク・チュヨンがまだ全盛期級の活躍を繰り広げているのがKリーグである。
テレビだけで見られるナウン・ゴンホの父親パク・チュホが現役選手というのを初めて知るファンもいた。
競技場やテレビで試合を見たサッカーファンは「セシーニャは上手だ、オスマルって誰だ、みんな初めて聞いた」と言って関心を持ち始めた。
「Kリーグを一度見に行ってみようか」という話も出ている。
これに対してインターネットコミュニティでは、Kリーグファンが新参者のための入門方法を積極的に紹介している。
28日、サッカーコミュニティサイトに上がってきた制作者"Kリーグ広報大使"の"オールスター戦をキッカケに関心を持った新参者のためのKリーグ直観ガイド"には、Kリーグのチケット価格は成人基準で1万ウォンのライン、競技場には相手チームのユニフォームの色以外なら何でも着て行って構わないと説明している。
応援チームをどうやって決めるかの問いに"Kリーグ広報大使"は「その部分は正解がない。ただ心の向いたチームを応援すれば良い」としつつも、「ただし個人的におすすめするのは、家から近いチームを応援すること」と答えた。
まだベンチの印象派(ロナウド)を昔の孫悟空と懐かしがっているのなら、騙されているのかも。
実はベジータ(ロナウド)が孫悟空(メッシ)のフリをしていたのではあるまいか。
もう私たちはクリリンも好きになるときだ。

鳥山明/Vジャンプ編集部 集英社 2016年01月21日