2018シーズンの観客数で見る韓中日プロサッカー
毎日経済
※一部要約
アジアサッカーの中心は韓国、中国、日本が属する北東アジアである。
アジアの虎・韓国はワールドカップだけで1986年から9回連続で出場し、計10回出場した。
10回出場はアジア最多出場数であるのはもちろん、世界の舞台でも15番目に該当する。
ワールドカップ最高成績は4位とアジアで断然独歩的だ。
韓国ほとではないが日本もまた盟主の役割を担ってきた。
ワールドカップ本戦デビューは少し遅い1998年が最初だったが、その後は一度も欠かすことなくワールドカップ本戦の舞台に皆勤している。
本戦16強を3回も経験し、オリンピックでもかつて銅メダルを取ったことがある。
中国は韓国や日本と比べてまだ道程が遠い。
ワールドカップ本戦の舞台に一度進出しただけで、国際舞台でこれといった成績を出すことができていない。
だがプロリーグを中心に、ここ数年間発展している。
中国のプロサッカーリーグであるスーパーリーグの舞台には、オスカルやハルクのような最高の選手が天文学的な金額を受けて活躍している。
今後がさらに期待されているのが中国サッカーである。
サッカーの競技力だけで見たとき、北東アジアのこの3ヶ国の順位は長らく韓国・日本・中国の順だった。
だが今は日本がほぼ韓国と対等なレベルまで上がってきたと評価され、中国が両国を追いかけている姿だ。
だが各国のプロサッカーリーグを見たときは少し異なる様相である。
皆が共感しているように、各国のプロサッカーリーグはその国のサッカーのレベルを示す根幹であり、柱のような存在だ。
サッカーに関する限りは先進国の集合体と言えるスペイン・ドイツ・フランス・イタリア・英国など、ヨーロッパの主要なプロリーグはすべて現代サッカーをリードしていて、ワールドカップでも最上位圏の成績を上げている国である。
つまり、プロリーグのレベルは即ちその国のサッカーを映す鏡のようなものだ。
東北アジア3ヶ国のプロサッカー1部リーグの正規試合が先週末ですべて終わった。
まだ血の滲むような昇降戦が残っているが、1部リーグで行わなければならない試合はすべて終わった。
韓国のKリーグ1、日本のJ1リーグ、中国のスーパーリーグはチーム数も違い、それに伴って1シーズンの間に行うことになる試合数も違う。
そのため同じ基準の下で各国リーグを比較するのは簡単ではない。
だが平均化した各種データを通じた間接的な比較は十分に意味がある。
各国のサッカーが活性化しているかを測ることのできる最も重要な指標の一つが観客数だ。
どれだけ多くのファンが競技場を訪れるかによって、単にサッカーだけでなく各国のプロスポーツの人気がわかる。
もちろん観客数だけですべてを説明することはできない。
試合の視聴率や中継権料、SNSのバッファ量もまた重要である。
だが総観客数、あるいは平均観客数は最も基本的で重要な指標だ。
韓・中・日の中で観客数が最も多いリーグは中国スーパーリーグである。
2018年は1試合当たりの平均観客が24107人で、最多観客の試合は56000人を記録した。
2015年に平均観客2万人時代を切り開いたスーパーリーグは、世界で最も多くの人が暮らしている国が持つ地位と同じくらい、多くのファンが競技場を訪れている。
質的な面で見たときは、Jリーグが最も注目に値する。
J1リーグの今シーズンの平均観客は19064人で、中国スーパーリーグに比べて5000人ほど少ない。
だが総観客数は580万人を記録し、スーパーリーグよりも多かった。
もちろんJ1リーグの1チーム当たりの試合数がスーパーリーグに比べて4試合多い点を考慮しなければならないが、着実に多くのファンが競技場を訪れているという点がJ1リーグに注目すべき理由である。
中国ほど大幅に観客数が増えているわけではないが、10年前も今もJ1リーグの観客数は安定している。
経年とともに内実が加わり、さらに強まっているという感じがするのがJリーグだ。
一方、韓国のKリーグは危機である。
今シーズンのKリーグ1の平均観客数は5371人に過ぎなかった。
総観客数も120万人余りに過ぎなかった。
中国の1/5、日本の1/4水準だ。
10年前の2008年、Kリーグの平均観客数は13242人だった。
もちろんその間に観客の集計方法も変わり、昇降制の導入など制度の変化もあったので、この数値を比較の物差しにするのには議論の余地があることはある。
だが理由はどうであれ、Kリーグの平均観客数は10年間で半分以下に減った。
今シーズンの江原と尚州のシーズン総観客数はそれぞれ25000人と23000人だ。
スーパーリーグ全体観客数の1試合平均と同じ水準である。
12チーム中、平均観客が5000人に満たないチームが7チームにもなる。
実際、Kリーグ1は来シーズンがさらに心配だ。
今シーズンの平均観客8位である全南の降格が確定した。
そして数年間観客数で1~2位を占めていたソウルが降格プレーオフに落ちている。
今冬はKリーグ、さらには韓国サッカーの未来のために、多くのことを悩まなければならない時期である。
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