[単独インタビュー] デヤン「日本チームに負けること、死ぬよりも嫌だ」…鹿島に勝ってACL優勝の夢
日刊スポーツ




※一部要約

プロサッカー水原三星のストライカーであるデヤンは、内国人と外国人選手を合わせて史上初の3年連続Kリーグ1得点王(2011~2013年)を取ったレジェンドである。
30代後半に入った昨シーズンに、FCソウルでリーグ19ゴール(得点3位)を決めた。
水原のユニフォームに着替えた今シーズンも24ゴール(リーグ11ゴール)を固め打ちし、全盛期に劣らない技量を誇示している。
Kリーグ通算記録は332試合184ゴール。
2007年に仁川ユナイテッドでKリーグデビュー戦を行ったデヤンは12年間アジアの舞台を走り、リーグとカップ大会の優勝カップをすべて掲げた。

そんな彼が唯一頂点を踏めていない大会がある。
AFCチャンピオンズリーグだ。
ソウルでプレーしていた2013年に優勝の敷居の前までは行ったことがある。
またとない機会が5年ぶりに訪れた。
水原は2018AFCチャンピオンズリーグで4強に上がっている。
大会9ゴールを炸裂させているデヤンが一等功臣である。
水原は3日、鹿島アントラーズ遠征1次戦に2-3で敗れた。
24日に水原ワールドカップ競技場で行われるホーム2次戦に1-0で勝つだけで、決勝に上がって16年ぶりの優勝を狙える。

最近、京畿道華城の水原クラブハウスで会ったデヤンは、"ブラテ(Brate、セルビア語で兄弟という意味)"と言いながら喜んで握手をして覚悟を明かした。
「鹿島との2次戦に100%焦点(Focus)を合わせている。何より日本チームには絶対に負けられない」


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─もうかなり青いユニフォームがよく似合ってる。

「"慣れた"よりも"気楽だ"という表現が合ってる。シーズン序盤は(青いユニフォームが)見慣れなかった。スーパーマッチ(※FCソウルとのライバル戦)のときに気持ちが変だった。だが私はプロだ。水原でプレーすることができて気分が良い(笑)」


─シーズン序盤は水原での適応が難しいという指摘があった。

「私はソウルで長くプレーしていた。馴染みのないチームに来たので、適応期を経るのは当然だ。実際に困難もあった。だが今はリーグでPKゴールなしに24ゴールを記録した。これほどなら"自分の仕事(Job)"を果たしていると言えるのではないか。さらに残りの日程を考慮すれば、さらに8~12ゴール決めることができる。それでも私を批判する人は、ただの"ヘイター(Hater、貶すのが好きな人)"だ」


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─重要な時期にソ・ジョンウォン監督が復帰した。頼もしそうだ。

「重要な時期に監督が帰ってきたのは明らかにプラス要因である。監督は私たち選手について、最もよくわかっている方だ。"サプライズ復帰"をしたが、私は何事もなかったかのように監督と接するだろう。7ヶ月間私を指導していた方だ。彼が何を望んでいるのかよくわかっている」


─チャンピオンズリーグだけ征服できていない。

「なのでさらにモチベーションになる。私は多くのことを成し遂げたが、AFCチャンピオンズリーグ優勝のタイトルがない。優勝に飢えている。チャンピオンズリーグで優勝すれば、私のサッカー人生で完璧な仕上げになるだろう」


─遠征1次戦の敗北は負担として作用するだろうか。

「水原の競技レベルは高い。私たちが鹿島に負けることはない。鹿島は上手だが、私たちがもっと良いチームだからだ。私をはじめとして、チームメイトは今回の対戦に自信を持っている。私は今大会で9ゴールを決めているが、もっと多くのゴールを狙うだろう」


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─チャンピオンズリーグ決勝の敷居で滑った経験は、鹿島戦の準備に役立ちそうだ。

「同僚に"人生でまたとないチャンス(Once In A Life Time Chance)"と強調している。シュートやキック、スライディング一つで、試合後に後悔しないようにしようと言った。時間は取り戻せない。私は5年前、その事実を骨に染みるほど感じた人間だ。チームメイトに、チャンピオンズリーグ優勝のタイトルは私が切実に望んでいるものだということも言っている。後悔のない試合をするだろう」


─鹿島戦を控えて、チームミーティングでしたい話は。

「1ゲームを間違うことで、これまで上手くやってきたすべてのゲームをみんな滅ぼすこともあり得る。鹿島戦は絶対に負けられない。彼らに悪夢を抱かせよう。潰せ」


─今シーズンに6ゴールやアシストをしているチームの主将で、仲の良いヨム・ギフンの役割が重要になりそうだ。

「ヨム・ギフンは競技場の内外でキャプテンの役割を遂行している選手だ。彼の左足は本当にすごい。普通の韓国選手とは違う。実はソウル時代から彼と呼吸を合わせてみたかったが、とうとう同僚になって一緒にプレーしている。以前は彼を止めてこそ試合に勝てたのだが、同じ側でプレーすることができて恵まれていると思う。何より、彼と私は同年代で同時代をプレーしてきた。すごく気楽だ。打ち解けて話せる同僚のリーダーだ」


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─同時代に活躍して、今でもプレーしている"兄"イ・ドング(全北)を見てどうか。

「かつて一緒にプレーしていた選手はほとんど指導者になった。イ・ドング、キム・ヨンデ、ヨム・ギフン、ヤン・サンミンくらいがまだグラウンドで会うオールドメンバーだろう。イ・ドングは尊敬している選手だ。イ・ドングのような選手のおかげで、今のKリーグがあるのだろう」


─イ・ドング(36ゴール)に次いで、歴代AFCチャンピオンズリーグの個人通算得点で2位(34ゴール)に上がっている。

「Kリーグ得点王は取ったが、チャンピオンズリーグは特別だ。優勝の次に最多ゴール記録を打ち立てたい。私の役割はゴールを決めることだが、個人タイトルのためには決めないだろう」


─不惑を前にしても粘り強い競技力を見せられる秘訣は。

「そういう質問を受けたら、冗談半分・本気半分で"持って生まれた"と言う(笑)。両親から丈夫な体を受け継ぎ、ビタミン(※サプリメントのこと?)も取らずに体力を維持している。食事管理と地道なウェイトトレーニングが、秘訣と言えば秘訣だ。アジアで長くプレーし、プレースタイルが最適化されているのも強みである」


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─実家チームのソウルの話を省くことはできない。チェ・ヨンス監督が帰ってきた。

「チェ・ヨンス監督は"父(Father)"のような存在だ。私は韓国で長くプレーしていて、指導者には韓国式に礼儀正しく挨拶する。チェ監督は、そういう私が唯一友人のように接することのできる方である。SNSでソウル復帰を祝福した。監督は返事をしなかったが、それも理解している。頭がかなり複雑な時期だ。私たちの世界は結果で生きていて、結果で死ぬからである。ソウルは良い記憶が多いところだ。降格しないことを願うばかり」


─もしアジアの頂点に立てば、さらに成し遂げたいことはあるのだろうか。

「いつかグラウンドを去るという考えは常にしている。すぐだと悔しくて痛いだろうが、サッカー界は私がいなくてもずっと回っていく。今回の決勝を含めて、残りの試合でできるだけミスすることなく最善を尽くせることを望んでいる。私はアジアで、特に韓国で最高のサッカー人生を過ごした」


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