イ・ジョンヒョプJリーグ進出の裏話…「冷酷な現実でさらなる成長を」
スポーツ朝鮮
※一部要約
「もっと成長して帰ってくることを望むだけです」
釜山アイパークのチェ・マンヒ代表理事は日本に送ったイ・ジョンヒョプのことを考えると、まだ万感が交差するという。
「岸辺に子供を出したようだ」という切なさ、「冷酷な現実を体験してこい」と強く育てたい両親の心情などが複雑に絡まっている。
イ・ジョンヒョプがJリーグの湘南ベルマーレに1年間レンタル移籍するというオフィシャルの報道が出たのは先月22日。
イ・ジョンヒョプは去年11月に"シン・テヨン号"の招集を受けたときに受けたエースの象徴"9番"を湘南で再び受けた。
2017シーズンが終わった後、海外リーグで新たな挑戦をしたいという意向を明かしてから2ヶ月ぶりの結果だった。
イ・ジョンヒョプの移籍推進は、しばらく遅々として進まなかった。
Kリーグにイ・ジョンヒョプを望むチームはなかったし、日本Jリーグも韓国選手の完全移籍金額にケチだったため、突破口が見つからなかった。
イム・サンヒョプを水原三星に送った釜山はイ・ジョンヒョプの残留を望んでいたが、もっと年をとる前に新たな挑戦をしたいという選手の意志が強かった。
最終的に釜山は完全移籍以外の方法も模索する決心をした。
チェ・マンヒ代表が中国昆明のキャンプを激励訪問するため出張(1月21~27日)に発つ直前だった。
レンタルの可能性を開くと、すぐに道が見つかった。
チェ代表が"もう話せる"と打ち明けが裏話によると、運とタイミングが絶妙に合った。
湘南側からラブコールが来た。
折よく2017シーズンのJ2リーグ優勝で1部に昇格した湘南は、在日同胞のチョウ・キジェ監督が率いるチームだった。
そこに韓国で活躍していたキム・ヒホが去年末にコーチとして合流した。
キムコーチは早期に指導者の道に入ってヨーロッパサッカー連盟の指導者資格証を取得し、Jリーグ・サガン鳥栖-ソウルイーランド-釜山アイパーク-城南FCを経てチョ監督の招請を受けた。
大韓サッカー協会でも働いたことのあるキムコーチは、チェ代表とはかなり前から知っていて付き合う間柄だった。
キムコーチが去年末に湘南へ発つとき、チェ代表に挨拶するほどだった。
サガン鳥栖時代にユン・ジョンファン監督の下で働いていたキムコーチは、日本と韓国のサッカーに広く精通した仲介者として最適だった。
チェ代表は昆明出張に発つ前、キムコーチにイ・ジョンヒョプをお願いすると頼んだ。
キムコーチが湘南を説得した末、イ・ジョンヒョプくらいの選手なら迎えても良いという許諾を受けた。
ただし湘南は財政が豊かではなかった。
それに対して釜山はレンタル料を高く言わなかった。
実際、クラブにとっては"損する商売"だったが、イ・ジョンヒョプの小さな希望のために大乗的な決断を下した。
チェ代表は「金に縛られることなく、今度の韓国サッカーのため、さらなる成長をしなければならない選手を後押しすることが優先だった」として、「ジョンヒョプも当初考えていたほど移籍が推進されず気に障っていたはずだが、あれこれ考えずにひとまず道を譲ってやるのが正しいと思った」と説明した。
続けてチェ代表はJリーグでの成功の可否、結果に執着しないと語った。
「ジョンヒョプは上手くやるならそれ以上望むことはない。湘南が完全移籍を望むはずなのでそうするつもりだ。かといって失敗したとしても悪いことではない。冷酷な現実で自分が持っている能力がどれくらいなのかを直視した後、釜山に戻ったらより熱心にしなければならないと気づくだろう」
「昆明出張中に日本へ出国して顔を見ることができなかった」というチェ代表は、「シーズン中に時間ができれば日本に渡ってイ・ジョンヒョプの試合を見て激励もする予定」と語った。
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