師匠ベンゲルとアーセナルを夢見るストイコビッチ
ネイバースポーツ




※一部要約(中国人記者が韓国メディアに連載している記事)

"2015/2016イングリッシュプレミアリーグ(EPL)"で誰も予想できなかった神話を記したチームがある。
その前のシーズンに残留のためもがいていたレスター・シティは、嘘のようにEPLの王座に自身の名前を刻んだ。
ところでそのような奇跡みたいなことが現在、英国からはるか遠く離れた中国でもそのまま再演しているチームがある。

"2017中国スーパーリーグ(CSL)"6ラウンドまで無敗を記録し、首位を走っている広州富力のことだ。
富力は昨シーズンで最終6位を記録したが、今シーズンの前に主軸だった張耀坤、汪嵩、グスタフ・スベンソンを出した。
そのような富力がCSLの秩序を揺るがすダークホースに浮上するとは、誰も考えられなかったことである。
彼らは今静かに中国版"レスター神話"を記している。

富力の監督は元ユーゴスラビア出身のドラガン・ストイコビッチである。
彼は現役時代、"バルカンのマラドーナ"と呼ばれた人物である。
彼はJリーグの名古屋グランパスでプレーし、師匠アーセン・ベンゲルのアートサッカーを伝授されたりもした。
伝統的に体格は小さくても俊足で機動力を追求する富力のサッカースタイルと、ストイコビッチの指導哲学が絶妙なハーモニーを作っている。
彼はまだベンゲルを思い浮かべている。


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「私はまだ名古屋時代を懐かしんでいる。日本文化と考え方はヨーロッパとかなり違う。私が名古屋にいたとき、日本プロサッカーはまだ始まったばかりの段階だった。当時は数多くの有名監督と選手が日本に向かった。私がそういう人物のうちの一人だったことは誇らしい。私はベンゲル監督の指導を受けてボールを蹴っていた。当時の名古屋は技術を強調するサッカーを指向していた。真の現代サッカーの哲学を学ぶことになった時期だった。私は富力を率い、CSLで常に美しいサッカーをしたい。幸い、少なくともこれまでは私の努力が無駄になっていなようなので嬉しい」

ストイコビッチは昨シーズン、スベン・ゴラン・エリクソン監督時代(2015シーズン)には残留の心配をしなければならなかった富力を率い、FAカップ4強の舞台まで上がった。
わずか1年という期間内に達成した成果だった。
富力は現在、CSLで1位を走っている。

「チームの支援が制限的という状況で、選手の能力を最大限に引き出して素晴らしい試合ができるなら、それくらいやり甲斐を感じることはない。もちろん私も、私たちが現在1位という事実をよくわかっている。だが私はそんなことに興味がない。私の責任は、すべての試合を上手くやっていくことだ。私たちは美しいサッカーをしなければならず、ファンに素晴らしい試合を見せなければならない」


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富力の今シーズンの目標は、ひとまず昨シーズンの成績表だった6位を守ることである。
そして可能なら6位以内も狙うという第2次目標を立てた。
今のような状況では、富力のこのような目標はやや素朴に見える。
ただ、クラブとストイコビッチはいつも冷静に自分の位置を把握しようとしている。
彼らはまだ富力がリーグ優勝まで狙えるほどのレベルではなく、まずはリーグ残留に必要な最低限の勝ち点を取ることが優先だと言う。

2016年9月のFAカップ準決勝進出後、富力はストイコビッチに2020年までの再契約の意思を明かした。
もちろん彼は快くクラブのオファーを受け入れた。

「私は2・3ヶ月短期的に留まって消防士の役割をしに来たのではない。ここに長くいて、富力を強いチームにする。習近平主席はサッカーを好んでいる。中国サッカー発展に対する彼の念願もよくわかっている。私の中国生活で中国サッカーが発展し、リーグもまたもっとたくさん知られるようになるキッカケになれば良いだろう」


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富力の監督に就任する前、ストイコビッチはヨーロッパクラブと母国の代表監督職のオファーを受けたりもした。
彼はすでに何度かセルビア代表監督職を固辞したことがある。
一方、中国行きは一瀉千里に進めた。
2014年12月に富力はストイコビッチと初めて接触を試みて、8ヶ月後には正式にクラブの監督に選任した。

「富力はすべての面で発展しなければならない。チームの色を作り、自信を積み上げていく過程はかなり難しいことだ。私たちはアーセナルのような予算体系で真の強豪チームを作っていかなければならない。私の夢は富力を率いてCSLで優勝することだ。絶えず美しいサッカーを追求し、ファンに楽しさを与えたい」

「私の感じだと、今の中国プロリーグは90年代の日本Jリーグの姿とすごく似ている。世界的な名将とスター選手を呼び、ファンに素晴らしいプロリーグを見せている」

日本で長く選手と監督生活をしてきたストイコビッチは、日本サッカーに精通した人物である。
彼は日本サッカーが成功した秘訣をよく知っている。
なので中国サッカーが進むべき方向について尋ねたときは、常に日本の話を欠かさない。

「日本は非常に優れたユース育成基盤を用意してある。政府は常に若い選手に良い土台を作ろうと努力している。中国クラブもそのような過程が必要だと思う。若い選手がより良い環境でボールを蹴られるように、ユースシステムにより多くの金を投資しなければならない」


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