鹿島アントラーズU-17、韓国化した理由は?
マイデイリー

※一部要約
鹿島アントラーズU-17チームは7月に浦項で行われた"2016KリーグU17チャンピオンシップ"に参加し、8強戦で脱落の苦杯をなめた。
鹿島はGLで2勝1敗をおさめてトーナメントに進出したが、水原U-17メタン高との8強戦で0-4の大敗をして準決勝進出に失敗した。
当時の鹿島は典型的な日本スタイルのサッカーを披露した。
高いボール支配率を基にパスプレーで相手の弱点を狙った。
組織力と精巧さでKリーグのユースチームより優れていたが、体力とスピードでは劣勢を見せていた。
特に韓国選手との競り合いで苦戦し、簡単にボールを奪われる姿を何度も演出した。
それから5ヶ月後、鹿島が韓国を再び訪れた。
27日から29日まで慶北浦項で行われた"2016第4回浦項韓・日・中U18最強交流戦"参加のためだった。
鹿島の初戦の相手は"2016アディダスKリーグジュニア"前期リーグと後期リーグの両方でB組2位を占めた"伝統の強豪"浦項U-18だった。
多くの人々が浦項の楽勝を予想していた。
だが蓋を開けてみると違った。
技量の面では浦項が優位だったが、鹿島選手の闘志が実力差を縮めた。
鹿島選手は積極的な競り合いで相手を苦しめた。
浦項もやはり黙っているだけではなかった。
試合中ずっと拮抗した神経戦が続いた。
親善試合ではめったに見られない警告カードとレッドカードが一枚ずつ出た。
試合結果は2-0で浦項の勝利に終わった。
敗れたが鹿島にも成果はあった。
チャンピオンシップ後に鍛えてきたフィジカルを国際大会でテストして見ることができたためである。
スポンサーリンク
「学びには終わりがない」韓国サッカーを通じてより強くなった日鹿島U18
イーデイリー

※一部要約
28日に行われた富川との試合では、鹿島選手の攻撃スタイルが際立っていた。
支配率中心のショートパスではなく、相手の背後のスペースに食い込むロングパスを何度も試みた。
また、左右のMFに速いスピードを備えている選手を配置し、相手のサイドを集中的に攻略した。
この日の鹿島は前半17分に先制ゴールを許したが、後半15分に同点ゴールを記録したのに続き、後半30分には絵のようなFKで試合をひっくり返して2-1で逆転勝ちした。
今大会で鹿島が披露した姿は、7月のチャンピオンシップのときとは明らかに違った。
守備では積極的な競り合いで相手のFWを苦しめ、攻撃展開するときはロングパスで相手の弱点を狙った。
鹿島の試合を見たある関係者は「鹿島はまるで韓国チームのようにサッカーをする」と驚いた。
鹿島の熊谷監督は「夏のチャンピオンシップを経験した選手が、日本に帰ってからより逞しくなって堂々としてきた」として、「ボールを精巧に扱い、細かいパスを続けることも重要だが、相手との競り合いもやはりサッカーから外しておけない部分だ。相手との競り合いを恐れず果敢にぶつかれと指示したのが、今大会であらわれている」と選手を評価した。
7月のチャンピオンシップでの失敗が鹿島の成長の基礎となった。
鹿島は自分たちが持っている長所に、Kリーグユースチームの長所を接木させた。
今大会に臨んでいる鹿島の目標もやはり"学習"である。
熊谷監督は「今大会で韓国チームから学ぶべき部分を把握して日本に帰る」と、学びには終わりがないということを力説した。
サッカーマガジン特別編集 ベースボール・マガジン社 2016-12-24