[インタビュー] "Jリーグ最少失点"チョン・ソンリョンが語る"安定感"
フットボールリスト

※一部要約
"2010"南アフリカワールドカップを起点に代表チーム主戦GKとしての地位を確立し、2011年から2015年まで水原三星の主戦GKとして活躍したチョン・ソンリョンは浮沈の時期を経験した。
2016年にJリーグ川崎フロンターレに移籍したことは、プロキャリアで大きな挑戦であり反転のキッカケとなった。
日本Jリーグは現在、後期リーグが進行中である。
9試合行った現在、川崎は首位を走っている。
7勝1分け1敗。
20ゴールを決めて7ゴールしか許していない。
前期リーグは鹿島アントラーズに勝ち点1の遅れで惜しくも2位になった。
前後期の統合順位で首位は川崎だ。
26試合で2敗して22ゴールを許した。
チョン・ソンリョンは26試合すべてに出場した。
12回無失点試合にして、Jリーグ最少失点GKとして活躍中である。
代表でもチョン・ソンリョンの存在感は高まっている。
2014ブラジルワールドカップ以降、2番手あるいは3番手GKに押し出されたが、6月のヨーロッパ遠征Aマッチ親善戦の期間に板をひっくり返した。
チェコとの試合で立て続けのファインプレーによって勝利を導き、9月に始まる2018ロシアワールドカップアジア最終予選を前に、主戦GKとして急浮上した。
浮沈の時期もそうだったし、今でもチョン・ソンリョンの姿勢は一貫している。
"フットボールリスト"は所属チームと代表チームのどちらでも重要な日程を前にして、再び全盛時代を開いているチョン・ソンリョンと電話で会った。
対話を通して彼が維持している"安定感"の秘訣を感じることができた。
─初の海外生活だ。さらに疎通が重要なGKである。思ったより早く適応したみたいだ。
まず私たちのチームは韓国人選手を選んだのが初めてである。
これまではブラジル選手だけを選んでいた。
来てよそ者扱いのようなものはあまり感じなかった。
特に私たちのチームのような場合は、選手間の関係が良かった。
性格も良いし。
なので来てすぐ親しくなった。
私も熱心にやった。
熱心にするというより、準備をしっかりした。
─チームの成績が良い。優勝も期待できるほどん状況だ。
私に特別な秘訣があるというより、選手全員が同じように熱心にしたから成果が出ている。
私の個人的な部分よりは、前からいた選手が熱心にしている。
リーグの試合が8試合くらい残っている。
1試合1試合が決勝戦だという考えで出ている。
直前の試合はすべて重要だ。
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─代表チームでの試合もそうだったが、体のバランスが良くなったという評価を受けている。日本に行ってどのような変化があったのか?
チームには日本人GKコーチがいる。
韓国のコーチ先生と多くの違いがあるわけじゃない。
私自身が以前の良かった姿勢などを回復するために努力した。
練習プログラム自体が違うわけじゃない。
ただ、私たちのチームスタイル自体はパスサッカーだ。
足でする練習が多い。
なのでチーム練習の状況でもGKは早く必要とされる。
10時の運動なら9時半に出て、予め体を解して準備しなければならない。
団体運動をGKが一緒にするには、早く出てきて体を解さなければならない。
─GKはコミュニケーションが重要だ。選手らとの疎通は上手くいってるのか?日本語はどの程度慣れたのか?
DF選手と話は多くする方だ。
入団当初から選手といつもご飯をよく食べて話そうとしていた。
冬季練習のときから競技場で使う日本語はすべて勉強していた。
試合のときは日本語ですべて指示する。
運動場ではまったく支障がない。
外では通訳をしている兄さんがいて、わからないことも聞いて学んだ。
会話はちょっと下手だが、今はある程度言うことはすべて聞こえるようだ。
─実際のところ守備ラインにはブラジル選手が多かった。
1人(エウシーニョ)はもともといた選手で、2人(エドゥアルド・ネット/ドゥドゥ)は今年来た。
3人ともしっかり適応しているようだ。
私たちのチームは去年もそうで、今年も攻撃をかなりする。
去年も得点は多かったが、あまりにも失点が多かった。
安定感が重要で、そういった面で私を選んだという点で、恩返しをしなければならない。
私一人が良くて変わったのではない。
私やブラジル選手が来て良くなったのではなく、既存の選手と監督、コーチングスタッフが全員一緒に努力している。
川崎はこれまで優勝したことがない。
今年は創立20周年である。
優勝を一回してみようという気持ちだ。
一緒にやろうという気持ちで一つになっているので、良い流れに乗っている。
─チーム内で中心にいる古参選手の活躍が印象的だ。大久保嘉人が最多ゴール(14ゴール)、中村憲剛(7アシスト)が最多アシストだ。
本当に良い選手たちだ。
古参選手なので私よりも経験豊富な選手である。
存在だけでもチームにとってすごく役立つ。
新人選手、若い選手との調和が上手くいっている。
練習するとき私たちはミニゲームをよくするほうだ。
そのとき誰ひとりとして欠けることなく、本当に実戦のように臨む。
ゴールを取られたら本当に残念がり、また決めたら本当に喜ぶ。
他のチームも同じだが、練習を実戦のようにする部分が大いに役立っているようだ。
古参がそういった面で雰囲気を作っている。
─Jリーグで韓国GKの人気が高い。現地で見た日本GKはどうなのか?
背の高いGKが多くないみたいだ。
だが日本にも良いGKはいると思う。
夏の休暇期間に川崎でプレーしていた川島永嗣が少し立ち寄って運動を一緒にした。
代表の試合のときだけ会う間柄だったが、一緒にご飯を食べて互いのチームについて話し、代表でも上手くやろうという言葉を交わした。
日本生活の適応などについても尋ねた。
良い時間を過ごした。
─川崎は水原で一緒だったチョン・テセがプレーしたチームでもある。
ときどき連絡する。
我が家にも遊びに来た。
一緒にご飯も食べた。
テセも清水で上手くやっている。
いつかはまた同じチームでプレーしたいと言ってた。
思い通りになるわけじゃないが、お互い力を与えながら過ごしている。

─日本ファンの間でも人気が高い。
ファンのためのイベントを優先的に多くする。
一週間に一度サインデーがあり、そのときは選手ごとにある個人カードにサインする。
試合が終わったらファンに一枚ずつ与える。
ユニフォームにもサインをする。
チーム次元のイベントや広報が本当に多くて多様だ。
サッカー熱が高い。
韓国も日本も応援する気持ちはまったく同じだと思う。
日本ではバスに乗って運動場に入るたびに、いつも太極旗を持って応援しているファンがいる。
太極旗を見たら胸がジーンと来ることがある。