本当に羨ましかった日本のデータスタジアム
ベストイレブン
※一部要約
2015シーズンが終わる前、韓国プロサッカー連盟の取り持ちでKリーグクラシックおよびチャレンジのクラブに身を置く事務局長級の職員が日本Jリーグへ研修に行ってきた。
大宮アルディージャ、鹿島アントラーズ、ジェフ千葉、川崎フロンターレなど、Jリーグ内の有名クラブの試合を観戦してクラブ運営の実体を直接目で見まわる有益な時間だった。
だがクラブ訪問より個人的にもっと印象深かった見学があった。
データスタジアムというところである。
ネーミングライセンスの付いた競技場の名前ではなく、Jリーグの試合の全データが蓄積されている会社だ。
Kリーグもやはり最近、トラッキングシステムによってそのような分析法でアプローチしている。
例えばチームの主な攻撃方向はどこなのか、選手はどれだけ多く走ったのかを見ることができる。
そうしたことは当然日本のデータスタジアムでも扱っている。
データスタジアムが独特だと感じたのは、単なるこうした死体の内的資料だけに終わらないというところにある。
例えば電光掲示板を通じて、選手のプロフィールはもちろん、各種データを送出している。
この選手がどの脚を主に使うのか、主な得点ルートは何なのかなどが、競技場を訪れたファンに送出されるのだ。
サッカーの内的部分から雑多な部分まで詳細に伝えるこうしたデータベースを構築していることにとても驚いた。
そしてそれを基に、単なる施設で終わっていた電光掲示板を、観客にとって有益な情報を得られる通路に変えているということに感心した。
私たちは概して選手名簿、交代選手の紹介、簡単なホームプロモーションの紹介などがなければ、ほとんどが試合の中継動画を送出することが大部分である。
だがこの試合の送出は実際、無駄と言うこともできる。
観客はそもそも競技場に試合を見に来ているのだ。
電光掲示板を通して試合を見に来るのではない。
それなら電光掲示板を活用できる他のアイテムを見つけなければならなず、その中で最も良い手段はまさに長年蓄積されている選手やチームのデータと言える。
データスタジアムはまさにそのようなデータをJリーグチームに提供している会社だった。
データスタジアムは初期の頃、事業領域が不明瞭だった関係で7年ほど連続赤字になったという。
だが観客に有益そうなデータを研究し、それを提供することによって、Jリーグ連盟やチームから信頼を得て事業領域を構築することに成功した。
現在は黒字経営中なのはもちろん、野球などの他競技種目にまで領域を広げている。
2020東京オリンピックのとき、すべてのデータを準備するのが今のデータスタジアムの目標だという。
そのような企画力を持つ会社が私たちのリーグにあれば、どれだけ良いだろうかと思う。
よりサッカーの試合をダイナミックで立体的に楽しめる土台を用意するのが事業の主体だからである。
パク・コンウォンコラムニスト(安山警察庁プロサッカーチーム事務局長兼釜山外国語大学兼任教授)
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