"世界16強"女子サッカーの見窄らしい自画像
蹴球ジャーナル
※一部要約
韓国女子サッカーが史上初めてワールドカップ16強に進出した18日。
女子サッカー連盟はHPで公示を一つ出した。
女子サッカーファンはもちろん、カナダにいた代表チーム選手も呆れ返ったそれは、WKリーグの試合の変更が要点だった。
連盟は29日、ソウル市庁-水原FMCの試合を筆頭に、ソウル市庁のホーム6試合の場所が蚕室オリンピック補助競技場から孝昌運動場に変わると発表した。
キックオフ時間はさらに大きな問題だった。
午後7時に予定されていた試合が午後4時に前倒しになった。
最近は夏の暑さの真っ只中である。
真昼の炎天が照りつける時間にプレーすることは容易ではない。
しかも孝昌運動場は人工芝である。
天然芝より火傷や怪我の危険が大きい。
2015カナダ女子ワールドカップもやはり、最高級の人工芝で試合をしたが論難となった。
連盟の関係者は「3日の実態調査の結果、蚕室補助競技場のスタンド、付帯設備が基準をまったく満たすことができなかったので早目に通知した」として、「酷暑期なら時間変更があり得る」と付け加えた。
だが前半期に孝昌で行い、後半期に蚕室でのホームゲームの準備していたソウル市庁クラブの立場では青天の霹靂だった。
すでに競技場を運営しているソウル施設公団側に賃貸料まで完納している状況。
このまま放棄することはできないと連盟に通知して10日に再調査をしたが、結局は6日後に開催不可の通知を受けた。
ソウル市庁の関係者は「規定に合う別の競技場をすぐに見つけるのも難しく、あったとしてもすでに別のイベントが予定されている」として、「連盟は余裕を持って実態調査したというが、私たちの立場ではあまりにも遅い通知だった」と残念がった。
場所の変更が仕方なかったとすれば、時間は遅らせることができなかったのだろうか。
だが連盟とクラブはどちらも時間の調整は難しいと明かした。
孝昌運動場の照明照度が低い上に、変圧器と電球があまりにも古くなっていて、爆発など安全上の問題があるためだった。
連盟関係者は「時間を5時に遅らせることもできるが、補助策はクラブが用意しなければならない」という立場である。
これに対してソウル市庁の関係者は「午後5時にしようとしたが、別のイベントが予定されていて仕方なかった。ソウル市サカー協会とソウル市体育施設管理事業所が変圧器や電球の交換などを競技している。残り試合は午後5時の開催ができそうだが、とにかくすぐの夜間競技は難しい」と明かした。
孝昌運動場で試合をすることになったある遠征チームの監督は「炎天下でプレーすれば体力の消耗が激しいのは当然のことだ。リーグが奇数チームだと日程も不規則だが、シーズンの運営が本当に難しい」と首を横に振った。
ソウル市庁の後半期の試合の蚕室開催は、かなり前から予定されていた。
連盟とソウル市庁の細かい準備や配慮がただ残念だ。
カナダワールドカップ16強進出という華やかさの中で、隠れた見窄らしい韓国女子サッカーの自画像である。
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