[ソ・ホチョンのキックオフ] Jリーグ・ガンバ大阪の我が家作りプロジェクト
ソ・ホチョンコラム




※一部要約

ガンバ大阪は韓国サッカーファンにも身近なJリーグクラブだ。
2000年代に入って躍進を始めたガンバはACLでKリーグチームとしばしば相対する。
現在もオ・ジェソクがプレーしていて、チョ・ジェジンやパク・ドンヒョク、キム・スンヨン、イ・グノ、イ・スンリョルなど代表選手たちが身を置いた。
リーグ優勝2回、日王杯優勝3回、リーグカップ優勝2回など、成績の面でも2000年代を代表するJリーグクラブと評価されるガンバは、2014年にトレブルに成功してクラブの歴史の頂点に着いた。

そのようなガンバの唯一の問題は競技場だった。
最大のライバルであるセレッソ大阪をはじめとして浦和レッズ、鹿島アントラーズ、横浜F.マリノス、名古屋グランパスなど、いわゆるAクラスのクラブが4万人以上を受け入れられるマンモス級の競技場をホームで使っているのとは違い、ガンバは相変わらず2万人の大阪EXPO’70スタジアムを使っている。
1972年に大阪の万博記念公園内に建てられた総合運動場で、これまでに3回のリノベーションをしたが、規模や施設レベルでJリーグの下位圏競技場の挙げられる。

ガンバは30年間使ってきたが、最近になって限界が来ていた。
80%を越える平均受け入れ率を記録しているが、かなり小さな規模のせいで全体の観客動員数は30万人に終わっていた。
ガンバのライバルに身を置いているキム・ジンヒョンは「ガンバファンの規模はものすごい。大阪市はセレッソファンが多いが、大阪府全体ではガンバファンが多い。なのでそのファンをホーム球場がすべて受け入れることができない。むしろ私たちのホームで試合をしたらさらに多くなる」と言うほどだった。

小さな競技場がチームの規模や財政増加の最大の障害物になると判断したガンバは、2008年に新たな競技場の建設プロジェクトに突入した。
そしてガンバはついに2015年秋に新競技場の完工を控えている。
4万人を収容できる最新式のサッカー専用球場である。
4月30日にガンバのクラブハウスを訪れたとき、すぐ隣にある敷地のサッカー専用球場は威容を見せていた。
現在は競技者の屋根を覆う工程が進行中だった。

ここまではガンバが新しい競技場を作ることになったキッカケの話である。
次からは現実的な問題だ。
Kリーグもやはり規模の違いはあるが、専用球場を持つことを願っているところが多い。
意思はある。
だが財政の問題を乗り越えることができない。
敷地を確保して建設にかかる費用を充当するとてつもない金額を、ヨーロッパのようにクラブ自身で持ちこたえられるクラブがKリーグにはない。
ガンバも同じだった。
年間予算が300億ウォン水準のガンバは、1000億ウォンを優に超える競技場の建設費用をすべて負うことはできなかった。
Kリーグはこの問題を政治力で解決しようとする。
自治体の長との緊密な協力関係を通じてである。
だがそのような状況は逆効果も引き起こす。
平均1万人の観客も満たせないクラブが、地方自治体の支援を受けて専用球場を作ろうとするのは、税金の浪費という一般市民の激しい抵抗を受けるからだ。

果たしてガンバもそうしたのだろうか?
それが、彼らが7年準備してその結実を目前にしている新たなホーム球場建設プロジェクトを取材したくなった始まりだった。
幸いガンバは自分たちの話を隠すことなくすべて公開した。
7年間ガンバで競技場建設を担当した本間智美事業本部主任とのインタビューで、その過程を聞くことができた。
本間主任は「この競技場を建てるまでに本当に多くの方々の支援を受けてきました。なので私たちも助けなければならないと思います。Jリーグはもちろん、Kリーグや他の国にも」と語った。
環境や条件に違いはあるだろうが、Kリーグにとって一つのヒントであり刺激になることを願う。


スポンサーリンク
楽天





154851413_a.jpg


Q.お会いできて嬉しいです。まず新しいホーム球場を建設することになったキッカケが気になります。

現在使っているEXPO’70スタジアムがJリーグのクラブライセンスに適合しなくなったためです。
規模は基準(1部リーグの場合は15000人以上)をパスできるが、他の施設は確保することができませんでした。
Jリーグから今の状態ではクラブライセンスを受けられないという通知を受けました。
また、競技場がかなり劣っていてお客様の不満が続いてました。
そのような問題点があったので、今の競技場をリノベーションするか新しい競技場を作るかで悩み、結局新しく作ろうという結論が出ました。
もともとはクラブでも競技場を作るのは望んでませんでした。
私たちが負担するにはあまりにも多くの金額がかかりとうてい無理であるという判断でした。
はのではじめは縁故地である吹田市にお願いしたが、当然お金がないと拒否されました(笑)。
企業をはじめとする様々な方面に要請をしたがやはりすべて拒否されました。
そのとき出てきた解決策が寄付金です。


Q.寄付金で建設費用を充当するのは簡単ではないと思いますが?行政的な問題もありませんか?

2008年にその話が出て市議会にその案件を出すことになりました。
行政的な通過だけで3年を必要としました。
2011年12月にスタジアム建設の許可が議会で通過しました。
2012年3月からは寄付金を集めても構わないという許可も出ました。
競技場の着工が2013年12月です。
2012年にガンバが2部に降格したときは、サポーターの抵抗もありました。
競技場を作るならその金でいっそのこと選手獲得をしようという声でした。
しかし、将来のためには競技場の方が重要だと判断しました。


Q.根本的な疑問があります。大阪ほどの規模の地域であれば、当然サッカー専用球場があると思ってました。日本は2002年に韓国とワールドカップもしたではないですか?

ワールドカップ当時、大阪は新しいサッカー専用球場は建設されませんでした。
長居競技場が4万人以上を受け入れられFIFAの要件を満たすので、そこで試合をしても十分大丈夫だとなりました。
結局リノベーションすることにして大阪は専用球場を持てなくなりました。


Q.総建設費用はどのくらいで、その金額はどういう方法で調達しましたか?

140億円を目標に寄付金を集めました。
3月14日の基準で1億7271万円が足りない138億2729万円の寄付を受けました。
最大の比重を占めるのは法人の寄付で99億5019万円です。
721の法人企業が寄付しました。
パナソニックなどクラブのメインスポンサーの支援もあり、地域社会の小さな企業の支援もありました。
法人の寄付は最低5万円から可能でした。
そして個人の寄付が6億2215万円です。
計3万4627人が寄付しました。
基本的にはガンバのファンと吹田市や大阪府の住民が出しました。
特に感謝したのは、遠征に来た相手チームのファンも寄付金を出しました。
2万人ほどがEXPO’70スタジアムに設置されていた募金箱に匿名で寄付金を投じました。
最後に助成金ですが、これは政府がやっているスポーツ宝くじの収益のうち32億5495万円に達します。
この助成金は環境を害さない建設方法や太陽光パネルで自家発電供給を選んだので支援されました。


154751358_b.jpg


Q.自然を害さない建設方法とは何ですか?そういうことに国の支援があることを知っていてわざわざ選ぶのですか?

政府の国土交通省がその部分に支援をします。
まず新築スタジアムは、まるでレゴパズルのように工場で作った部品をここに持ってきてそのまま組み立てます。
これまでは資材を作ってコンクリートを注いでやる形だったでしょう。
こうすれば不必要な資材の浪費を防ぎ、競技場に移動する無数のトラックが発生させる二酸化炭素の数値を下げることができます。


Q.寄付金で競技場を作るので、財務の透明性は最も重要な部分だと思います。

スタジアムの公式HPに毎日入ってきた寄付金を1円単位まで記載します。
その金をどう使ったのかについてもHPに近い将来公開する予定です。
小さな工事を引き受けた会社まで、すべて公開入札をして結果もやはり公開します。
受ける募金について法人の名前は出しません。
それは募金に応じた企業が望んでません。
株主がそれを見たら、寄付したことについて反発してむしろ配当金を増やしてほしいと言われるかもしれません。
なので非常に大きな企業だけしています。
個人の場合も匿名の募金が多く、すべて公開するのは難しいです。


Q.もうすぐ完工ですが、競技場の所有問題はどうなるのですか?韓国は企業や個人がスポーツ施設を所有できないので地方自治体に寄付進呈します。

日本も韓国と同じです。
法人や個人は競技場を所有できません。
理由は簡単です。
このものすごい建築物に対する税金が途方もないのです。
完工後は当然吹田市に寄付進呈します。
そして再びガンバ大阪が指定管理者になり、運営権を与えられることになります。
競技場の施設の活用は基本的にクラブの計画通りに進みます。
それが最も理想的だというのを吹田市も共感しています。


Q.ガンバの立場では、この専用球場を使うことが財政にどのような肯定的影響をもたらすと見ていますか?

現在のガンバ大阪の年間経営規模、つまり予算は30億円ほどです。
EXPO’70スタジアムが2万席規模と見ると、ファンをすべて収容することはできませんでした。
新築スタジアムは4万人規模なので、収入増大によってクラブの予算は50億円くらいまで増えると見ています。
そうなるとファンサービスのレベルもより上げることができ、選手団やアカデミーの運営にもさらに投資できるでしょう。
費用の部分はかなり節約されるはずです。
経済効果は10年間で960億円という予測になりました。


154750869_c.jpg


Q.どうせ新しい競技場を建てるなら、少しでも市内の近くにした方が良かったのではないですか?今日、取材のために競技場に来ましたが、万博記念公園駅は市内からかなり距離がありました。韓国では競技場が市街地から遠くて観客が訪れないという分析もあります。

今の日本はどこを見ても市内の近くに競技場を作れる敷地はありません。
交通の面でもアクセスが容易な敷地を探すのは難しいです。
そしてガンバは1991年から20年以上ここをホームとして使ってきました。
万博記念公園の中にガンバ大阪があるというイメージが、その長い時間で積もりました。
アクセシビリティのために、より多くの費用を甘受しても移らなければならないという意見はありませんでした。
市内から距離が遠いのでファンが来ないとうのは言い訳だと思います。
やり方は十分あります。
現在、競技場の側には日本最大の不動産開発企業の三井不動産グループが大型ショッピングモールと娯楽施設を作っています。
三井グループはすでに日本国内で同じようなやり方で成功を収めています。
むしろ私たちの立場では、プラスアルファとなるでしょう。


Q.この質問は私が最も気になっていた部分です。新しい競技場があえて必要であるかを、サッカー界以外でも認識していますか?新しい競技場の価値はサッカー以外でも説得力を持つことができるのですか?

地域社会の立場では、お客様が増えると小さなものでは交通費が多くなり、宿泊費まで経済効果が増えるので喜んでいます。
吹田市の立場では国際試合が可能な競技場を確保することになったので、吹田という名前を世界に知らせることができます。
そしてこの問題はおそらく韓国とは大して関係ないでしょうが、この競技場は地震などの自然災害が起こったとき緊急救護避難所としても活用できます。
神戸と大阪の地域で大地震があったのはわずか20年前です。
万が一同じ状況になれば、この競技場はすぐに災害難民を収容できます。
太陽光パネルを利用し、電力供給が中断されてもシャワー室やトイレを使うことができます。
1階部分がすべて駐車場なので、全国から支援物資が集まったとき倉庫に転換できます。
競技場の周辺に主な高速道路が通っているので、ここから支援物資を一時的に集めて持って行くことのできる中心物流センターにもなるでしょう。
そのような部分まで考慮しました。


154755260_d.jpg


Q.最後に最近の韓国サッカーの専用球場を取り巻く問題について、どのような考えを持っているのか気になります。ずばりコンサートのような大型公演の開催ですが、収益創出のために試合がない日にコンサートをして、その影響が大きいのです。ガンバは新しい競技場でコンサートをすることができるという立場でしょうか?

無条件に排除する問題ではないと思います。
サッカー専用競技場は、受け入れ規模の面で最も魅力的な公演会場になり得ます。
収益は競技場運営の重要な目的の一つです。
最優先は当然ガンバ、Jリーグ、サッカーのつもりです。
コンサートをすることになれば芝が痛むので、それが悪影響を与えるおそれがあるという部分について心配が多いと思います。
それについても内部的に備えをしています。



Panasonic LEDネックライト 「ガンバ大阪応援モデル」 ライトグレー BF-AF10/GM2Panasonic LEDネックライト 「ガンバ大阪応援モデル」 ライトグレー BF-AF10/GM2


パナソニック(Panasonic)
売り上げランキング : 29643

Amazonで詳しく見る

Page Top

ブログパーツ アクセスランキング
    Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...