[キム・ソンウォンのセンターサークル] 市民クラブの逆走、Kリーグの暗い自画像
スポーツ朝鮮
※要旨
2015年のKリーグクラシックが開幕して1ヶ月が過ぎた。
出だしは熱かった。
1、2ラウンドで計179246人が入場した。
1試合あたり平均14973人を記録した。
2012年(10816人)、2013年(14918人)、2014年(10225人)の1~2ラウンドの平均観客よりも明らかに増加した。
だが3ラウンドから"元の席"に戻っている。
空席が目に見えて増えた。
平均観客は8384人に落ちた。
4ラウンドでは10017人に上がったが、11・12日に行われた5ラウンドでは半分になった。
5385人に墜落した。
富めばますます富む、貧すればますます貧する現象がはっきりとしている。
4ラウンドでは興行を導いているソウル(22155人)、全北(16638人)、水原(10708人)のホームゲームが行われた。
5ラウンドは6試合のうち4試合が市民クラブのホームで行われた。
大田は3780人、城南は3135人、光州は3064人に過ぎなかった。
それでも仁川が"京仁ダービー"で体面を繕った。
パク・チュヨンが初めて先発出場した仁川-ソウルの5ラウンドは最多の9767人が集まった。
だがソウルファンの力が大きかった。
遠征サポーターの方がホームサポーターより人数が多かった。
市民クラブの限界は昨日今日のことではない。
仕方がないと諦めることもできる。
だが逆走する行政には指摘せざるを得ない。
Kリーグは企業と市民クラブが一つの船の乗った構図だ。
市民クラブが傾けば下方平準化になるほかない。
市民クラブの劣悪な財政状況とはまた別の問題である。
真正性まで疑うしかない。
管理、監督しなければならない韓国プロサッカー連盟までが加勢して、自ら質を落としている。
全南木浦で行われたKリーグから見てみよう。
1997年に木浦儒達競技場で行われた全南-一和戦から18年ぶりに木浦でKリーグが行われた。
Kリーグ不毛の地で行われる試合は歓迎するしかなかった。
勝負も盛り上がった。
光州と全北が激突して、ペレスコアの3対2(全北勝利)が演出された"名品マッチ"だった。
だが木浦サッカーセンターという点で疑問符がつく。
光州のホームである光州ワールドカップ競技場は、夏季ユニバーシアードの準備で改善補修の真っ最中である。
光州は他の周辺競技場を調べたが、すべて工事中なので木浦サッカーセンターを選んだという。
全北戦を筆頭に木浦サッカーセンターで3試合行う。
光州と全南は明らかに異なる地方自治体だ。
地域の縁故性を考えれば住所は違っているが、不可抗力としよう。
問題は本質的な疑問符である。
果たして木浦サッカーセンターで1部であるKリーグクラシックを行うことができるのかだ。
クラシックの大会要項には"競技場の観客席は1万人以上を満たさなければならない。これに達しない場合、連盟の事前承認を得なければならない"と明示されている。
もちろん木浦サッカーセンターの規模は1万人に満たない。
可変席を含めて8000人規模である。
だが8000人にも落とし穴がある。
光州-全北戦では可変席を止めて4000席だけで運営した。
ボールが飛んできて負傷する危険があり、観客の乱入も防ぐことができない可能性もあるということだ。
4000席の1部の競技場をどうやって納得したのだろうか。
実態調査の後に承認したプロ連盟は、すでに"可変席の危険"を認知していた。
4000席の"満席"に満足しなければならないのだろうか。
だが4000席も満たすことができなかったのが、Kリーグの暗い現住所だ。
ロッカールームも"メチャクチャ"だという。
全北のある関係者は「ロッカールームが狭くてユニフォームのセッティングや作戦板を置く位置も怪しかった。選手は"競技場の雰囲気が大学の試合や練習試合をしている感じだった"と言った」と耳打ちした。
光州は最上位リーグの品格を自らかじって食べている。
プロ連盟は傍観した。
試合毎にファンのために最善を尽くさなければならない状況だが、"臨機応変"式の机上行政ではKリーグに希望がない。
それだけではない。
市民クラブの"元祖"大田はさらに見苦しい。
市民クラブは胎生的で限界がある。
クラブオーナーは地方自治体の長である。
政治から自由ではない。
大田は特に酷い。
"天下り人事"は固有名詞になった。
慣行は再演され、フロントは最近労組設立で対立している。
チームが1勝もおさめられていない最悪の危機なのだが、"縄張り争い"で無駄に過ごしている。
非正常化を正常化するためには、市民クラブが換骨奪胎しなければならない。
"ネズミの回し車"を回すように、自ら壁に閉じ込めるなら未来はない。
"おおよそ"が通用しない世の中にならなければならない。
また、政治ではなくサッカーが本質にならなければならない。
"不可抗力"の罠からも脱しなければならない。
プロ連盟も重心を取らなければならない。
良いものは良いものではない。
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