ハリルホジッチ日、2種類の体質改善の機会
フットボールリスト




※要旨

停滞したとの指摘を受けている日本が体質改善の機会を掴んだ。
ハリルホジッチ新任監督が日本サッカーに変化を与えようとしている。

日本は長期間一貫した哲学でアジアの強者に君臨した。
ショートパスで試合を解決していく"ティキ・タカ"スタイルに定評があった。
本田圭佑や香川真司、長谷部誠、長友佑都などのヨーロッパ派を中心に、レベルの高いサッカーを駆使した。

だがサッカーの流れは常に変わる。
現代サッカーでは多様なティキ・タカ攻略法が登場した。
実際に日本は2015オーストラリアアジアカップで苦杯をなめた。
ヨーロッパ派を総動員したが限界に直面した。

アギーレ監督に代わって指令塔に上がったハリルホジッチ監督は、日本サッカーの変化を導く監督だ。
彼が試みる最大の変化は戦術的な側面で見つけることができる。
31日のウズベキスタン戦を控え、ハリルホジッチ監督は「日本はアジアカップで優しすぎた。相手を尊重するのは日本の長所だが、必ずしも良いことだけではない。グラウンドでは相手は敵だ」と語った。

ハリルホジッチ監督の言葉通り、日本は伝統的に体格で弱点を露わにしてきた。
身体条件が優れているチームと会えば、厳しい試合をしていたことが多い。
日本の弱点を直接指摘しただけに、この部分を改善するために努力するものとみられる。
実際に香川は「今はタフなチームを相手にするとき、どうしなければならないかをもっと分からなければならない」と語ったりもした。


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日本は自分たちのスタイルで勝負しようとする意志をなかなか折らなかった。
だがハリルホジッチ監督は、戦術的に多様な試みをするチームである。
相手のスタイルによって柔軟に形や戦術を変えることで有名だ。
日本でも変わらない見通しだ。
彼は就任記者会見でも「戦術的にも修正することが一部ある」と語った。

日本のフリーランサー記者クミ・キノハラは"フットボールリスト"とのEメールインタビューに「ハリルホジッチ監督は選手にもう少し強靭に競技場で戦えと要求している。日本選手はすごくおとなしいと考えているようだ。戦術的にも変化が大きいだろう。既存のスタイルから脱する機会になれると思う。選手がすぐに変えるのは難しいが、しっかりついていくことができるのではないか」と語った。

ハリルホジッチ監督のもう一つの目標はヨーロッパ派の依存度を減らすことだ。
日本は先に述べた選手への依存度が高い。
アジアカップでもベスト11に変化がほとんどなかった。
本田や香川、長谷部、岡崎慎司、吉田麻也などが引き続き主戦として活躍した。

だがハリルホジッチ監督はチュニジア戦で本田や香川、岡崎をベンチに座らせた。
代わりに川又堅碁、永井謙佑、武藤嘉紀などJリーグで活躍している選手を先発で出した。
結果的には後半にヨーロッパ派が投入されてから2ゴールを決めて勝利したが、様々な選手を点検しようとするハリルホジッチ監督の努力は続く見通しだ。

アルジェリアを導いていた当時、ハリルホジッチ監督は特定の選手に頼らなかった。
ソフィアン・フェグリのようなレベルの高い選手も状況によってはベンチに座ることがあった。
ワールドカップという大舞台でもベスト11を4~5人変えるほど果敢だった。
キノハラも「日本でも様々な選手を活用する計画でいるようだ。ベスト11がほとんど決まっていた以前とは異なる雰囲気」と明かした。

ウズベキスタン戦を前にハリルホジッチ監督は、機会を掴めなかった選手を出場させるという構想を明かした。
特に宇佐美貴史のような若い選手が重用される見通しだ。
ハリルホジッチ監督はチュニジア戦とウズベキスタン戦の2試合で選手の技量を評価し、今後の選抜に反映させる可能性が高い。
日本は体質改善を試みる良い機会だ。



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