[宮崎ライブ] ユン・ジョンファン、シュティーリケ号から蔚山の未来を見つける
フットボールリスト
※要旨
負けないサッカー。
結果で語るサッカー。
アジアカップのトロフィーを狙うシュティーリケ号の色だ。
Kリーグに戻ったユン・ジョンファン蔚山現代監督の哲学とも通じる。
シュティーリケ監督が導く韓国は2015アジアカップ決勝に進出した。
グループリーグ3試合を含め、トーナメント5試合で無失点を記録して優勝の門の敷居まで来た。
試合内容は完璧ではなかったが、結果だけは拍手を受けるに十分である。
ユン監督もシュティーリケ号の巡航に深い印象を受けた様子である。
30日に日本の宮崎で会った彼は、インタビューの途中で出てきた代表チームの話に微笑を浮かべた。
「内容がどうであれ、シュティーリケ監督は結果で語っている。ユン監督が追い求めている方向と一致するのではないか」という記者の質問に、「正確である。私が望んでいる色がまさにそれだ」と声を高めた。
日本でサガン鳥栖を導いていた間、ユン監督は"結果を出す指導者"というイメージを明確に築き上げた。
細やかなサッカーを駆使するJリーグで、フィジカルと体力を強調する独特な試みによって指導力を認められた。
2部リーグに留まっていたチームをリーグトップ級の強豪に引き上げたのは、誰でもできることではない。
ユン監督は「実際、Jリーグは結果よりも内容を重視する傾向がある。試合で負けても自分たちが望むサッカーをすれば満足する雰囲気がある」と語った。
これはユン監督の指向と反対の現象である。
彼は「サッカーは勝とうとすることであると思う。勝ってこそ順位が上がるのが道理だ」と付け加えた。
シュティーリケ監督は就任当初から「守備が良いチームが優勝する」という言葉とともに、守備組織力の向上に集中するという意向を明かした。
ユン監督も同じだ。
「ゴールを決めることができなくても、最低限失点しなければ負けはしない。勝ち点1は得ることができる」として、「守備が最も重要だ。とりあえず守備を強くすれば、得点のチャンスは必ず来る。それを活かすことが重要なのだ」と語った。
ユン監督はシュティーリケ号がしばしば失点の危機に瀕していたという指摘にも同意しなかった。
「サッカーは90分間続く。その時間内に失点の危機がないということはできない。結果的に現在、韓国はゴールを許していない。際どいシーンはあると批判するのは正しくないと思う」と語った。
ユン監督は蔚山でも自身が追い求めるサッカー哲学を維持するという構想である。
就任してすぐ地獄の練習を実施し、選手の体力向上に集中している。
ユン監督は「体力が基本だ。たくさん走るのが勝利への近道である。ワールドカップでもたくさん走るチームが良い成績をおさめた。この部分だけは私がリードしていると自負している」と語った。
蔚山の今シーズンの色は"勝つサッカー"である。
![]() | 欧州サッカー批評(10) (双葉社スーパームック) 双葉社 2015-02-10 売り上げランキング : 16794 Amazonで詳しく見る |