韓国メディア「Jリーグ・ヴァンフォーレ甲府の成功事例が与える教訓」

2014-12-19

Jリーグ"ヴァンフォーレ甲府"の成功事例が与える教訓
スポーツ東亜

※要旨

国内ではまだ成功的に運営されているという客観的な評価を得ている都市民クラブがない。
市場の状況は異なるが、韓国と近い日本のJリーグでは成功的に根を下ろした都市民クラブがある。
日本山梨県甲府市を縁故地とするヴァンフォーレ甲府は、小規模な地方クラブだが解体説を乗り越えて安定的に運営されている。
何と13年連続で黒字運営を達成した。

ヴァンフォーレ甲府は2000年に4年連続赤字でものすごい借金を抱え込んでいた。
解体しなければならないという専門家の診断を受けた。
だが地域民の3万人が署名運動に乗り出し、川淵三郎元日本サッカー協会長がクラブ存続を要請するなど、各界各層の努力で生き返った。
ヴァンフォーレ甲府はその後、経費削減のためにあらゆる努力を注いで売上を増大させるために様々なマーケティング技法を導入した。
また、地域から愛されるチームとして新たに始めるため、様々なイベントも用意した。
それを通じて地域から愛されるクラブとして再誕生し、売上が増えて黒字経営に転換するに至った。

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その過程では、ヴァンフォーレ甲府の海野一幸会長の役割が大きかった。
海野会長は就任直後、地域密着活動に多くの努力を注いだ。
選手団は洗濯や競技場のゴミ清掃、クラブハウスの清掃などで地元業者からの後援を受けた。
費用削減のための選択だった。
クラブ職員だけでなく選手団まで、チーム構成員のすべてが地域内の様々なところを訪ねて回った。
毎年社会貢献活動の領域を広げ、回数も増やした。
基板の地域民の関心を引き出すためだった。
併せてクラブの収入を最大化するために、地域内の様々な企業の後援を引き出した。
金額に関係なくできるだけ多くの企業がクラブに関心を持つようにして、それを観客の増大に結びつけていった。

クラブが安定的に運営され、チームの成績もさらに良くなった。
2000年以降、J2からJ1へ3回も昇格した。
2012年にはJ2で優勝もした。
2000年代初期は万年J2チームだったヴァンフォーレ甲府は、1部と2部を行き来するチームに成長した。
J1優勝からは遠いがリーグを代表する地域密着クラブと認められ、山梨県の象徴的存在となった。