[単独インタビュー②] トルステン・フィンク、ヴィッセル神戸をチャンピオンに導いた秘訣は?
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※一部要約

日本プロサッカーのJリーグを代表するクラブの一つであるヴィッセル神戸は、2019シーズンの日王杯優勝で創立後の初優勝を成し遂げた。
2006シーズンと2013シーズンにリーグ順位が急落し、2部リーグ降格を経験したこともある神戸は最近、楽天グループの大々的な投資で黄金期を迎えた。

アンドレス・イニエスタ、ダビド・ビジャらの獲得を中心に、グアルディオラ監督の戦術的師匠として知られているリージョ監督を選任するなど、破格的な歩みを続けた。
リージョ監督体制で苦戦した神戸は、去年6月に元バイエルン・ミュンヘンのMF出身でFCバーゼルやハンブルクSVで成功的な監督キャリアを過ごしたドイツの指導者、トルステン・フィンク監督を選任した。

オーストリア・ウィーンとグラスホッパーを経てヴィッセル神戸に赴任したフィンク監督は、一度折った指導者キャリアを立て直すことに成功した。
クロップ監督がリバプールで成し遂げた成功の方程式とともに、ドイツ出身の指導者がヨーロッパで注目されているなか、フィンク監督も神戸とAFCチャンピオンズリーグ優勝に挑戦して復活を図っている。
19日、水原三星とのAFCチャンピオンズリーグの試合に1-0で勝利し、2連勝で16強進出の青信号を灯したフィンク監督に、短期間で神戸を変化させた秘訣と、彼の指導哲学を聞いた。


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─シーズン途中に就任してヴィッセル神戸に初優勝をもたらした。アジアの舞台は初めての挑戦だが、どうやって早く適応できたのか?

「私はどの選手がどのポジション、どんなシステムでプレーするのかを把握し、難しいがこのチームに最適なシステムとポジションが何かを悩み、チームの長短所を分析した。このチームの強みは良い外国人選手がいるという点で、良いチームとして作動するためのシステムを悩んだ。チームが個性を持つことが重要だ。私たちには良い選手がいるのに、なぜ成功できなかったのだろうと考えた。なぜなのか?前の監督は戦術的に優れ、良い技術も持っていた。私は戦術的に少し変えたが、最も重要なのはワンチームを作ったことだ。ワンチーム、飢えたチーム、成功を渇望するチーム、イニエスタやダビド・ビジャのモチベーションを引き出した。彼らは6位や7位、8位、下位圏で遊びたくない。トップを望んでいる。チャンピオンズリーグでプレーすることを望んでいる。それがモチベーションだ。私の夢はチームをチャンピオンズリーグに進出させることだった。カップ優勝でそれが可能になった。それが私たちにとって唯一のチャンスだった。選手にモチベーションを与えた。モチベーションの付与が上手くいった」


─あなたの就任前、戦術家として有名なスペイン出身のリージョがチームを率いていた。彼のサッカースタイルは日本によく合うと思われたが、問題があった。何が問題だったのか?

「前の監督がしたことはよく知らない。私が来たときはもう日本の監督が働いていた。私は自分のスタイルのサッカーをしたかった。私のスタイルはボール保持、高いプレス、そして私の強みは各選手を適切なポジションに配置すること。私は試合を分析し、できることが3つあると思った。モチベーションの付与も重要な部分である。戦術的に、技術的にも重要だが、モチベーションこそ選手がプレーできる理由となる。私が感じたのは、このチームはもっとフィジカルな試合ができるということだ。なのでフィジカルの練習を強くした。ドイツスタイルのサッカーをするには、あのようなプレスをするには、フィジカルの強化が必要である。適切なポジションに選手を配置してフィジカル的に強い選手を作れば、勝てると思った。だが以前に何が間違っていたのかはわからない。私は未来を見るだけだ」


─最近、クロップ監督がリバプールを成功裏に導き、多くのドイツ出身監督が活躍している。ドイツのコーチングスタイルが有用なのか?

「そうではない。世界中に多くの良い監督がいる。スペインやイタリアにも良い監督がいる。ドイツ式サッカーというものではない。ドイツサッカーとアジアサッカーの差異点は、身体的なものにあると思う。日本、アジアの選手は技術的に優れている。特に日本選手はそうだ。今ようやく7ヶ月働き、日本をさらに知ることができたが、ドイツサッカーと比較すれば、ドイツは常にプレスをしてフィジカル的にも非常に強い。ドイツだけでなくイングランドもそうである。フィジカルが非常に強い。イングランドの良いチームは、速くて常に走っている。また、技術的にも優れ、戦術的にも良い。私はヨーロッパサッカーとアジアサッカーは少し違うと思う。アジアサッカーは今成長している」

「日本サッカーもすごく良いし、韓国チームもそうである。代表を見れば、韓国代表がドイツに勝たなかったか。日本も中国と比較すれば非常に強い。中国代表と日本代表、韓国代表はそれぞれ違う。日本と韓国はすごく良いチームだ。日本は韓国よりパス能力が良い。韓国はフィジカル能力が日本より良い。私の考えである。なので水原と試合をするときも、その点は注意している。水原もフィジカル的に強い。私たちは技術的に優れている。最も重要なのは、相手をしっかり認識することだ」


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─先週、全北と蔚山が横浜と東京を相手に苦戦し、Jリーグチームが結果を持っていった。

「日本チームは技術的、戦術的なサッカーをする。彼らはボール保持を望み、ボールを持ちたがる。私が見たKリーグの後半期に、水原は8位だった。(※今は)かなり違うだろう。水原が良いチームなのを知っている。威嚇的なチームだろう。スペースを与えれば良いカウンターとクロス、セットピースができるので注意しなければならない。日本はすごく良いサッカーをしている。技術的、戦術的に優れて速い。良い外国人選手もいて、違いを作れる。私たちにはアンドレス・イニエスタという、非常に良い外国人選手がいて、ドウグラスは深く入ってプレーできる選手だ。フィジカル的に強く、他の選手のトーマス・フェルマーレンも守備を強化してビルドアップにも貢献する。チャンピオンズリーグのリストには入れなかったがセルジ・サンペル、ダンクレーも非常に良い選手だ。彼らは私たちがより良いサッカーをするようにしてくれる」


─良い外国人選手の存在は、長短所がある。優れた貢献をするが、自国選手の機会を奪うという指摘もあるが?

「私の考えでは、リーグに外国人選手は必要だ。すべてのリーグがそうである。日本選手は外国人選手を通じて成長でき、外国人選手もそうである。互いを通じて学ぶことができる。世界中で最高のリーグには外国人選手が多い。これらの選手が上手く混じり合ったチームが良いチームだ。私たちのチームはそういう調和が上手く取れた良いチームである」


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─神戸に赴任してから2つの優勝カップを掲げた。ここまで満足しているか?

「私にとって良いステップを踏んでいると思う。個人的なキャリアに2つタイトルがあって良かった。だが私はもっと多く望んでいる。怠けることにはならないだろう。前に進む。私は今このチームをあまり変えたくない。良い個性を持っている。2ヶ所のポジションだけさらに補強したい。それがすべて。私たちには若い日本選手がいるし、古参選手も良い。スタートも良かった。私たちはワンチームであり、一つの家族である。それが重要だ。長い成功のためには、システムを作ることが重要である。中間目標はチャンピオンズリーグに出ることだったし、ショート・タームの目標はすでに達成した。なので良かった。運じゃない。良いサッカーをした。日王杯では私たちが100%最高のチームだった。横浜が今は私たちより良いチームだと思う。だが1年経てばどうなるかわからない」


─あなたが赴任する前、ヴィッセル神戸は一度も優勝したことがなかった。優勝のためには勝負所で強い精神力が必要だが、短期間でどうやってヴィッセル神戸を優勝するチームに作ることができたのか?

「そうだ。熱心に働かなければならない。個人的には選手とたくさんミーティングした。チームミーティングもたくさんした。私たちのシステムに適した選手は誰なのか、適したシステムは何なのか。選手の精神にも、私たちは勝てるということを注入した。私が来たとき、1-0でリードしているときに下がるのをかなり多く見た。守備だけしていた。それを変えた。毎瞬間に全力を尽くさせた。1-0なら2点目を欲しがらなければならない。プレスするべきであり、後ろに下がってはいけない。最初にそう言ったが、そうはならなかった。もう選手は何をすべきかを知っている。私たちは良いカウンターもできるし、守備も上手くでき、後ろからのビルドアップも上手くでき、ボールを保持する試合ができる。去年のJリーグのボール保持1位は横浜で、私たちが2位だった。私たちにはカウンターに強く、速い選手がいる。私たちをプレスするのは容易ではないだろう。彼らがプレスすれば、私たちはカウンターをする。私たちは多くの勝てる要素を持っている」


─日本サッカーはフィジカル、決定力、精神力が足りないという指摘がずっとあった。どのように変えているのか?

「選手を練習させるときに毎回ジム訓練をさせる。今は選手全員がジム訓練を望んでいる。チーム練習の後、みんなジム訓練をしに行く。それが重要だ。小さな差だが、Jリーグの他チームとは違う点である。ドイツではそのように練習する。優れたコンディションコーチ、フィジカルコーチがいてチームを作動させる。その点も私が7ヶ月間でしてきたことだ」


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─水原三星を分析して、それとともにKリーグも見ただろう。KリーグとJリーグの差異点はどう思う?

「私の考えでは、日本のほうがショートパスが多い。それが最大の差だ。韓国リーグはロングパスが多い。それが違う。私が見たのはそうである。フィジカルは韓国のほうが強い。日本は技術的で、戦術的だ」


─水原三星を分析して、どれだけ多くの試合を見たのか?

「通常は3試合見る。だがこのチームは新しいチームだ。今シーズンの初戦である。なので前の数試合を見た。イ・イムセン監督のスタイルとチームを見た。個別的な選手も見た。新たに来たDFの4番、新ストライカーのクルピッチ、そしてこのチームのフォーメーション、個別的に選手の映像も見て、タガートの強みも見た。左サイドで良いクロスをする選手も見た。このチームのあらゆることをすべて知っている。最も重要なのは、彼らのスタイルが変わらないということだ。システムが4バックに変わるかもしれないが、去年は5バックを主に使っていた。プレシーズンに4バックも使っていた。4-3-3を使ったりもしていた。どのように試合をするのかはわらないが、もっと重要なのは私たちが何をするかだ」


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