[単独インタビュー] トルシエ③「2026ワールドカップ本戦が目標、ベトナムの未来を育てる」
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※一部要約

フランスから始まりアフリカ、東アジアと西アジアを行き来し、指導者キャリアを続けてきたフィリップ・トルシエ元日本代表監督の今の職責はベトナムPVF(Promotion Fund of Vietnamese Football Talents F.C.)アカデミーの技術委員長である。
PVFアカデミーはベトナムサッカー協会が運営する公式機関ではないが、緊密に協力してベトナムサッカーの未来の人材の養成に最も大きな投資が行われている。

ポール・スコールズ、ライアン・ギグスらが技術顧問として参加しているPVFアカデミーは、老練で実体的な方法論を持ち、アジアサッカーで成果を上げたトルシエ元日本代表監督を技術委員長として迎えた。
トルシエ委員長はフランスから選手育成のため、13人の各界の専門家を同行し、ベトナム・ハノイへ向かった。

PVFアカデミーはベトナム最大の企業ビングループで運営している私設アカデミーだが、収益を追求しない徹底した社会貢献事業である。
自己の事業ですでにとてつもない収益をおさめているベトナムのサムスンと言われるビングループは、稼いだ金を国家と国民に返すという考えで、選手を全額無償で教育している。
練習場の建設に300億ウォン余りを使い、年間150億ウォン余りを投資して運営中だ。

トルシエはベトナムの下部リーグに参加するPVFチームを総指揮している。
2チームが2部、1チームが3部に属し、そのうちの1チームをまず1部リーグに上げるための作業も進行中である。
トルシエ委員長はベトナム15歳選抜チームを率い、江原道で行われている第5回アリスポーツカップU-15国際サッカー大会の参加日程で韓国に来た。


─なぜベトナム、PVFを選んだのか。

私はオファーを受けるたびに、どんな挑戦なのかで決めた。3月に初めてPVFの関係者と会った。それからベトナムに行って施設を見て回り、公式の人士らとミーティングをしてビジョンを聞いた後、良い挑戦だと思った。私の経験から方向性について共感し、2024年のパリオリンピック、2026年のワールドカップ本戦進出プロジェクトは美しいと感じた。私の哲学と経験で、このプロジェクトを達成したいと思った。なので私のスタッフを連れてきた。彼らを連れてくることができたのも重要なポイントだった。PVFアカデミーは成功のための最高の条件を備えている。ベトナムの人々の期待が大きいのがわかる。この挑戦が幸せだ。


─PVFアカデミーはフランスのクレールフォンテーヌと同じような概念なのか?

合っている。正確だ。ほぼ同じと見て良い。差があるとすれば、クレールフォンテーヌはパリ地域だけを対象としており、年齢の募集にも違いがある。私たちはベトナム全域の有望株を探す。


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─PVFアカデミーですることになる正確な任務は?

PVFはユース育成アカデミーだ。9歳から17歳までを対象にする。プロジェクトはベトナム最高の選手を育てることである。そしてその選手を段階的に育てるだろう。技術的に9~11歳、14~15歳、18~19歳、21歳らはすべて異なる過程がある。そのような点から、最初の段階で私たちは9~11歳、12~15歳、16~17歳に分けて運営している。私たちはベトナム代表に行く最高の選手、2026年のワールドカップ、2014年のパリオリンピックに出る選手を育てるだろう。PVFを通じて80%の代表選手を輩出することが目標だ。私は技術パートを組織する仕事を請け負い、13人の専門家を連れてきた。主にフランス出身である。技術パート、メディカル、パフォーマンス、フィジカルなど、すべてのパートを連れてきた。そして20人のベトナムコーチがその過程をともにする。毎日午後2時~6時にサッカーの活動をする。残りの時間はアカデミーに宿泊し、午前に学校へ行く。


─PVFアカデミーの施設はPVFチームだけのものなのか?

私たちはすごい施設でやっている。天然芝、人工芝、ジム、コンディショニングルーム、プールなど、すべての施設を備えている。私たちの戦略の一つは選手育成でもあり、他チーム、代表が私たちの施設を使うように開かれている。特にプレシーズンキャンプのために開放する。韓国クラブも来ることができる。そのような柔軟性を持って、私たちの施設を共有する意向もある。


─PVFでは何人の選手を保有しているのか?

210人の17歳以下選手を連れてきて、選手は全員ベトナムから来ている。他クラブの選手を奪ってくるのは私たちの戦略ではない。むしろ他クラブをサポートする立場でシンポジウムを開き、私たちの教育過程を共有しようとしている。私たちのターゲットは、このクラブだけのアイデンティティを作ることだ。1軍チームからユースチームを一貫する情報体系を作りたい。もちろん他チームの施設利用は、私たちのチームのスケジュールに合わせて行わなければならない。私たちがこの施設で大会を開いたりもするだろう。


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─PVFの自チームの運営はどうやっているのか?

今シーズンに私たちは2チームが参加している。PVFの名前で1チームあり、残りの1チームは提携して運営している。もう1チームも追加で提携する交渉を行うだろう。提携チームがあるのは、私たちの過程が17歳で終わるためである。17歳でサッカーの教育は終わらない。なのでそのようなチームと提携し、さらに2年過程を増やすのだ。

一緒に選手は競争しなければならない。競争しながら選手は経験を積む。特に18歳、19歳、20歳、21歳になるところで選手を競争し、発展させるのがキーポイントだ。若い選手は競争がなければ発展できない。学ぶことはできるが、競争ができなければダメだ。教育と競争が一緒に行わなければならない。私たちのビジョンは、それを一緒にやることだ。現在、PVFの名前のつくチームは17歳以下の選手で構成され、ベトナム3部リーグで競争している。難しいが、このプロセスの中で払わなければならない代価でもある。


─PVFの収益はどうやって出すのか?選手の移籍金収入か?

もちろん選手を育てて移籍金を得ることはできるが、優先目標ではない。教育が先で利潤は先じゃない。人間が先である。私たちには200人余りの選手がいて、優れた施設やプログラム、スタッフを備えている。私たちの選手が韓国、フランス、日本などのハイレベルなリーグに行くことが私たちの目標である。韓国に行って私たちの選手が成功したら幸せだ。そのことが選手の夢でもある。

選手になぜ毎日練習し、犠牲を払っているのかと尋ねる。選手は夢があるからだと言う。プロ選手になりたい。ワールドカップに行きたい。そういう明確なビジョンを作らなければならない。ときどき私たちは選手の考えがわからなくなる。選手には目標がなければならない。子供の年齢を尋ねる。その年齢に合わせて、2026年のワールドカップ、2030年のワールドカップ、オリンピックなど、ターゲットを設定してやる。クラブは直接的に目標を設定してくれる。単に毎日練習してサッカーをするのではなく、特定の目標とビジョンを持ってする。





─選手は参加費を別途で払うのか?

選手から金は貰ってない。私たちは投資をしているのだ。他チームにはキャンプをオープンし、ディスカウントもかなりする。私たちの目標は発展であり、関係だ。人々にサッカーのための好環境を提示し、ベトナムに来るようにすることである。私たちの哲学でもある。誰も金を出す必要がなく、すべて提供する。皆に最高のコンディションを提示したい。


─選手はテストで選抜するのか?

もちろんクラブと連携し、私たちに送りたい選手がいるのなら幸せだろう。私たちの目標は直接発掘し、育てることだ。多くの人々がサッカーを楽しみ、選択するようにしたい。プロ選手も育てたい。戦術的に、技術的に、精神的に、体力的に、すべてを育てたい。


─そうやって育てて2024年のパリオリンピック、2026年のワールドカップのときになれば、直接代表監督をしてみたいという考えになりそうだ。

もちろんそうなるかもしれない。サッカー界では明日どんなことが起きるのかわからない。こんな言葉がある。昨日はヒストリー、今日はギフト、明日はミステリーだ。私たちわからない。明日の私たちの目的地はわからないのだ。


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