田嶋日サッカー協会会長特別対談③「日本サッカー成長の秘訣、確固たる哲学のおかげ」
ジョイニュース24




※一部要約

日本サッカーは6月に行われた2018FIFAロシアワールドカップでコロンビア・セネガル・ベルギーなどの世界サッカー界で有名な名門チームと対決し、引けを取らない底力を見せた。
巨艦ベルギーを後半中盤まで2-0で激しく追い込んだ。
後半に高さを活用した攻撃で押し込んできたベルギーを制御できずに2-3で逆転負けしたが、世界サッカー界に残した印象は非常に大きかった。

このワールドカップまで残り僅かだった4月、日本は監督交代という強硬策を取ったところだった。
チームを指揮していたボスニア・ヘルツェゴビナ出身のハリルホジッチ監督を更迭し、JFA技術委員長を引き受けていた西野朗監督を選任した。
驚きの選択だった。
日本メディアでも意見が入り乱れた。
「遅いが仕方のない選択」と言う人もいたし、「監督職を退いてからだいぶ経った人」という憂慮をあらわすメディアもいた。
ともかく2ヶ月前での監督解任劇は、隣国の韓国にとっても衝撃的なニュースだった。

もちろん解任の名分はあった。
ハリルホジッチ監督とともにした日本の成績はあまりに良くなかった。
EAFF E-1カップでは韓国に1-4で大敗し、3月のウクライナ遠征では中島翔哉らの新顔を大挙抜擢して戦術的実験をし、勝利を手にすることができなかった。
香川真司や本田圭佑などのベテラン選手を外して雑音まで起こした。
日本選手が主に繰り広げてきたパスサッカーではなく、闘争的なサッカーを根付かせようとしたが、上手く行かなかった。
最終的にはこれらの複合的な理由で辞めた。

だが結果的にこの寸劇が日本サッカーを生かした。
西野監督指揮の下、日本選手は一つに堅く団結した。
特に、ハリルホジッチが残した遺産である闘争的なサッカーに、日本特有の精密なパスを結合させたサッカーで大きな利益を得た。
長友佑都と酒井宏樹が活発にサイドで動き、柴崎岳がパスコースにボールを分配した。。
乾貴士と大迫勇也が攻撃の一線で最高の役割を果たした。
予想できなかった好成績に、日本列島は熱くなった。


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田嶋会長はロシアワールドカップでの勝因に"確固たる哲学"を挙げた。
彼は「韓国はパワーやフィジカル、ゴールへ向かう速い展開で勝負するのが弛まぬ哲学でした。それが韓国の歴史です。しかし日本は30年前でもそんな歴史がありませんでした」として、「私たちはフランスワールドカップに初めて出ていき、パスをしっかりと繋がなければならないということを悟り、それを哲学にしました。それが歴史になった」と説明した。

だが今回のワールドカップでは違う点がある。
田嶋会長は「ワールドカップで16強に入ったのは3回(2002・2010大会)ですが、今回のワールドカップは確実に違いました。世界の強豪と対等に戦い、私たちの哲学を貫いた大会でした。つまりこのようなサッカーを着実にしてきたから可能だった」ととして、「先攻撃・後逆襲の戦術ももちろん選択できますが、そのようなサッカーでは世界サッカーの中心の郊外に留まるだけ」と力説した。
自分たちの色を明確に作ったことが効果を得たという意味だった。

彼の熱弁は続いた。
田嶋会長は「自分たちのサッカーをさらに先進化させなければならないと考えます。先進化というのは、監督が変わってもフォーメーションが変わっても、関係なく作って維持しなければならない哲学を持つことです。日本だけのサッカーをすること、それが私たちの哲学だというのを皆が理解しています」として、「実際に今のトレンドは、ある特定のスタイルがあるわけではありません。しかし全員がパスだけはしっかりと繋げていく。私たちの哲学を維持し、世界的なレベルに合わせていきたい」と強調した。

サッカーは一種の生き物である。
胎動してから絶えず変化し、また進化してきた。
多様なスタイルのサッカーが生まれるのも無理はない。
11人全員を守備的に置くこともでき、11人全員を攻撃的に使うこともできる。
変化の激しいサッカーを駆使することもできる。

だがゴールがサッカーの心臓であるなら、パスは心臓まで流れる血液だ。
シュートがいくら正確でも、ゴールを決められるゾーンにボールが運ばれなければ得点の確率は低くなる。
これはサッカーが絶えず進化する過程であっても変わらない真理であり、持続的なトレンドである。
田嶋会長が語った哲学の維持、そしてパスの正確度についての言葉は間違ってない。

特に"日本だけの道"を維持するというのは、現在JFAが持つ最大の基調でもある。
この道を維持するために、JFAはロシアワールドカップが終わった後、西野監督に代わって森保一監督を選任した。
成人代表だけでなくU-23代表まで丸ごと任せる異例的な決定を下した。
この決定も"日本の道"を維持するためだ。

田嶋会長は「私たちは常に"日本だけの道"を主張してきました。今の日本に必要なのは、日本をしっかりと理解し、日本の哲学をずっと注入できる人物」として、「日本のサッカーをしっかりと理解している人物に監督を任せたいとずっと考えていました。そのためにたくさんの監督を比較しました。その中で技術委が森保を推薦し、私がそれを積極的に推すことにしました」と語った。

それとともに「森保は実績もある人物で、JFAで働いたこともあります。一緒にしたこともあるので、性格的な部分もよくわかっています。なので代表の全般を任せることに適した人物だということを知っています」と讃えた。
森保への信頼が感じられる部分だった。

それが無条件に国内監督を選任するべきという意味ではない。
彼は「日本人でなければ日本の監督ができないという意味ではありません。例えばユン・ジョンファン監督のように、セレッソ大阪で結果を出し、また日本文化を理解している人物が後に日本の監督になるかもしれません。中国人でもフランス人でもドイツ人でもまったく関係ありません」として、「世界中のすべての人が日本の監督になることができます。まったくおかしくはないでしょう。ホン・ミョンボも韓国人ですが日本についてよく知ってます」と、ユン・ジョンファンセレッソ大阪監督とホン・ミョンボKFA専務理事を例に挙げたりもした。
だが彼は「しかしやはり今回は森保が最高だと思いました」と力説した。





理由のある発言だ。
日本は2020東京オリンピック開催を控えている。
自国で行われるオリンピックは、成績も成績だが、優れた育成の場でもある。
田嶋会長は「私たちにとって東京オリンピックはとても幸運なことです。オリンピックは年齢制限が23歳です。若い選手がメダルを取れるように力を注げば、選手は自然と育つもの」と語った。

それとともに「すぐにそれらの選手がワールドカップに繋がる。世代交代も自然と可能な状況です。なので幸運だということです。これを活用しないで何を活用するのでしょう。そのような面を最大化するためには、成人代表と下位カテゴリーの監督が同じであることが良いと考えました」と豪快に笑った。

もちろん最初からそういう考えに至ったのではない。
日本もU-23代表とワールドカップ代表の頻繁な衝突によって、選手の選出などで大きな困難を経験した。
選手も同じだった。
田嶋会長は「実際、以前は問題がありました。アジア大会やオリンピックで選手が優れた活躍をすれば、代表監督がすぐその選手を呼んでテストをしたりもしました。選手はすでに疲れていて、過負荷がかかっている状態でした」として、「同じ監督ならそのような部分を理解できるはずです。過去の失敗を肥やしにした選択」と語った。

試行錯誤を経て作った日本だけのサッカーは、ワールドカップでもリーグでも着実に成果を上げている。
もう残りの目標はワールドカップ優勝だ。
以前、JFAは「50年以内にワールドカップで優勝する」という具体的な案も出したことがある。
田嶋会長も「50年以内に優勝しようとしています。今でも変わらない目標です。少なくとも2030年までには4強に入りたい」と真剣に語った。

事実、厳しい数字だというのには間違いない。
アジアチームが4強に入ったのは、2002韓日ワールドカップのときの韓国だけである。
日本は16強が相変わらず最高記録だ。
4強挑戦は決して容易ではない部分である。

だがJFAの本当の目標は結果ではない。
その目標に向かう過程がまさに日本サッカーが得たい本当の目的だ。
田嶋会長は「このように目標を明確に考えなければ、私たちは結局停滞するしかありません」として、「私たちの先代が最初に考案したこの考えを、私は会長のポジションでしっかり続けて実行したい」と笑みを浮かべた。
優勝は遠くても、その中の過程で万全を期すという意味だった。

結局、このような日本サッカーの強力で確固たる哲学が輝かしい成長に繋がった。
今後、この哲学を維持して磨き上げていけば、日本が言う50年以内のワールドカップ優勝もきっと夢ではない。
何より、隣国の韓国に示唆する部分も絶対に少なくない。
頑固なほど自らのサッカー哲学に対する確固たる態度は、韓国も受け入れられる部分だ。

彼は韓国サッカーについて「韓国サッカーの具体的な部分はよくわかりませんが」という前提をつけ、「現在の韓国は変革期のようです。エリートサッカーで今はより多くの子供がサッカーに接することができるとチャ・ボングン先生から聞きました」と語った。
それとともに「韓国人が"サッカーは底辺が広くてこそ、存在価値がさらに高まる"と悟ったので、可能な変化だと思います」と語った。

田嶋会長の言葉通り、韓国もしっかりとした哲学を持ってサッカーの価値を再考することが、変化の始まりだろう。
そのような面で自らの哲学で成功街道を走っている日本サッカーの事例は、明らかに立派な教材だ。


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