クォン・スンテ「韓国チームに負けたくないと言った真意は…」
韓国日報




※一部要約

代表出身のサッカー選手1人が、あっという間に"売国奴"の烙印を押された。

日本プロサッカーの鹿島アントラーズでプレーするGKクォン・スンテのことである。
彼は開天節だった3日、鹿島で行われた水原三星とのAFCチャンピオンズリーグ4強1次戦で、水原のFWイム・サンヒョプの脚に向けて足蹴りをした。
続けて自分の頭で相手の額を押すような行為をした。
実際の頭突きにはならなかったため、主審はクォン・スンテに退場ではなく警告だけを与えた。

試合が鹿島の3-2の勝利で終わった後、クォン・スンテは日本記者とのインタビューで「相手が韓国チームだったので絶対負けたくなかった」という話をした。
「韓国チームとの試合はどうだったか。韓国チームなのでなおさら負けたくないというのはあったか」という日本記者の質問に、彼が答える過程で出た発言だった。
だがクォン・スンテがこの話をすることになった背景や、前後の文脈がプッツリと切られたまま「韓国チームなのでなおさら勝ちたかった」という文章だけが上がり、韓国メディアを通じて記事化されて国内ファンの公憤を買った。
一部のファンは反日感情を織り交ぜて"独島を日本領土だと叫ぶXX"、"金さえ払えば国でも売り飛ばすヤツ"、"現代版イ・ワンヨン"など露骨な非難を吐き出した。

24日に水原で行われた両チームの4強2次戦は、韓日代表戦のように熱くなった。
鹿島ファンは"私たちはクォン・スンテのために戦う"というような垂れ幕を用意して遠征応援に乗り出し、水原ファンはクォン・スンテに向けて激しいブーイングを吐き出した。
2次戦は3-3で終わり、鹿島が1・2次戦合計6-5で水原をかわして決勝に上がった。
事件後、国内メディアとインタビューをしなかったクォン・スンテと、2次戦の翌日である25日に京畿龍仁市のとあるカフェで会った。


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─1次戦のとき、なぜあんなに興奮したのか。

「言い訳のようだが、この話からしなければならない。試合直前、遠征応援に来た水原ファンの前で体を解していた。水原ファンの"アンチコール"は当然のことなので意に介さなかった。ところがその中の1人がいきなり"クォン・スンテの犬XX"と声高に罵った。当惑して呆れた。一緒にいた水原ファンも驚いたようにその人を見ていた。日本人のファンも韓国の悪口がわかったようだった。気分は悪かったが恥ずかしくもあった。そのときから少し平常心を失ったようだ」


─イム・サンヒョプと神経戦を繰り広げた状況は。

「水原の(ヨム・)ギフン兄さんのシュートを辛うじてクリアしたが、青いユニフォーム(水原のイム・サンヒョプ)の選手が1人、ゴール前にサッと入ってきた。シュートをできないようにするため、左手でボールを叩いて上げたのだが、サンヒョプの腕が私のワキの間に入ってきた。私たちが続けて失点した後のせいか、思わず興奮した。私が自重するべきだった。反省している。二度とこのようなことがあってはならないと思う」


この日のインタビューには鹿島でクォン・スンテの通訳を担当しているキム・ヨンハ氏も同席した。
クォン・スンテはキム・ヨンハ氏とともに、20日ほど前に論難が始まった1次戦直後の日本メディアとのインタビューを復碁した。


─当時の状況はどうだったのか。

「共同取材区域である日本記者が"韓国チームとの試合はどうだったか。韓国チームなのでなおさら負けたくないというのはあったか"と尋ねた。私は"韓国チームだから負けたくないのもあったし、水原が私の前所属チームの全北に勝って上がってきたチームなので、なおさらそうだった"と答えた。その記者はまた、"内田が試合後にクォン・スンテのおかげでスイッチが入った"とインタビューで言ったのを知っているかと尋ねた。私は"それは聞いてない。私は試合中にしてはならない行動をした。興奮して感情のコントロールができなかった。間違った行動だが、内田の言葉のようにチームに変化を与えたとするなら、良い行動でなくとも結果的には必要だったようだ"と答えた」


クォン・スンテが4強1次戦で見せた姿は批判を受けて当然である。
だがこの行動と試合後の彼の発言を一纏めにして、韓日間の感情争いに追いやり、選手1人を逆賊扱いするのはやはり度を越した処置だという指摘が多い。

クォン・スンテもこのことを釈明するときに、声が最も震えていた。

「試合中の行動についての指弾や非難は甘んじて受け入れる。あが韓国チームだから負けたくなかったと言ったのは、相手の水原に負けたくないという意味だった。日本記者の質問に答えているときに出た言葉というだけで、韓国に悪感情を抱いているというのは絶対にない。私がその答えをすることになった背景や前後の文脈が、影も形もなくなって韓国メディアで記事が出て、ことが大きくなってとても当惑して衝撃を受けた」


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クォン・スンテは身長が184センチである。
GKとしては小さな背丈だが、絶え間ない努力で瞬発力と判断力を育て、韓国最高の守門将の隊列に上がった。
彼はエリートコースを踏んだ選手ではない。
だが2006年に全北に入団した後、途中で尚州尚武に入隊した期間を除けば、10シーズンをずっと一つのチームでプレーし、2014年から2016年までの3年連続でKリーグ最優秀GKに選ばれた。
クォン・スンテは実力に比べて代表と縁がなくて"悲運の選手"という言葉も聞かれたが、2015年9月に31歳という若くない年齢でAマッチデビュー戦を行い、話題を集めたりもした。
だが誠実で一途だった選手が、奈落に落ちるのは一瞬だった。


─あっという間に逆賊の烙印を押された。

「私は日本チームに移籍したし、事件が広まった日が開天節だったし…どうすれば。選手の宿命として受け入れなければならない。私は華やかな選手でもなく、スターでもない。自ら"お前は本当に好きなサッカーを熱心にやっているのか"と絶えず反問し、運動しているサッカー選手の1人でしかない。今後もそういう気持ちを忘れずにプレーする」


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─一部の人々が妻やこの前誕生日を過ぎた幼い息子にまで、口にするのも憚られる言葉を吐き出したというが。

「(しばらく話すことができず)いっそのこと私の顔に向かって直接罵ってくれれば…その人はただタイピングをしただけだが、受ける人間の立場では…もしお互いが逆になったらどうなのか…そういう考えを一度でもすれば、そういう文を書くことができるだろうか…」


─慰めてくれる人もいたはずだが。

「全北のファンだ。後でわかったのだが、私への悪質コメントの下に、その人が一つ一つ反論文をつけて下さっていた。全北のファンが"私たちが2次戦に100人くらい応援に行くから心配するな"と妻にSNSのメッセージを送ってくれ、本当に競技場に来てくれた。直接見たので込み上げてきた。試合後にその人に感謝の言葉を絶対にしたかったのだが、また別の誤解を生むかもしれないと思ってできなかった」


─1次戦の3日後である6日に、後輩のイム・サンヒョプに謝罪文を送ったと聞いた。この事実は23日頃に一歩遅れて伝えられた。明かしていれば批判の世論ももう少し弱まっていたはずなのだが。

「私が間違っていたので、先に謝るのが当然だ。だがこれはあくまでも、当事者である私たち2人の選手のことである。外部に伝えて世論を和らげたいという考えはなかった」


─事件が大きくなった後、鹿島の同僚の反応は。

「内田をはじめとする選手が、"私たちは君の友人だ。私たちが守ってやるから気にするな"と言った」


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クォン・スンテはチャンピオンズリーグとの縁が深い。
全北入団新年の2006年に、新人であるにもかかわらず主戦の席を奪ってチャンピオンズリーグの頂点に上がった。
10年後の2016年も不動の守門将として2回目の優勝の栄光をともにした。
日本の名門クラブだが、チャンピオンズリーグでは毎回16強の敷居を越えられなかった鹿島は、画竜点睛のために2016年冬、全北に約11億ウォンの移籍金を払ってクォン・スンテを獲得した。
30を過ぎたGKにこれだけの移籍金を払うのは稀なことである。
鹿島はクォン・スンテに「チャンピオンズリーグ優勝のために君が絶対に必要だ」という話をしたという。


─チャンピオンズリーグ優勝を2回も経験しているが。

「鹿島が私を獲得した最大の理由の一つが、まさにチャンピオンズリーグ優勝だ。私の優勝経験が今回の決勝で良い結果につながることを願っている」


決勝の相手であるイランのペルセポリスは、"遠征チームの墓"として悪名高いテヘランのアザディ・スタジアムをホームに使っている。
クォン・スンテはシュティーリケ元監督時代の2016年10月、代表所属でイランとロシアワールドカップアジア地区最終予選4次戦をプレーするためにアザディを訪れたことがある。
当時はキム・スンギュが主戦守門将でプレーし、クォン・スンテはベンチを守った。
韓国は無気力に0-1で敗れた。


─地獄のアザディ遠征に発たなければならないが。

「日本の同僚に"アザディ遠征は君たちが想像している以上"と言った。10万近くの観客の叫び声は、5~6万とはまったく違う。中東特有の文化、異なる気候などの難しい点が多いことを覚悟している。同僚とホーム1次戦のときに確実な結果を出して2次戦に行こうと誓った」


─チャンピオンズリーグ優勝への念願が大きいようだ。

「鹿島も私も優勝が本当に切実だ。韓国で初めて両リーグのどちらでもチャンピオンズリーグ優勝を経験した選手になりたい」


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