[ソ・ホジョンのキックオフ] ポドルスキはなぜ"漫画のサッカーシューズ"を履いてプレーしたのか
ソ・ホジョンコラム




※一部要約

7月29日に日本プロサッカー・ヴィッセル神戸のホームであるノエビアスタジアム神戸には、19415人の観客が集まった。
この日は3月に神戸入団を確定させたドイツ代表出身FWルーカス・ポドルスキのリーグデビュー戦だった。

中国スーパーリーグの関心を退けてJリーグ移籍を選んだポドルスキは、ヨーロッパでのシーズンを終えて7月6日に日本へ到着、新たな所属チームに合流した。
Jリーグの選手登録の手続きでベガルタ仙台との親善試合以外では出場できなかったが、彼は大宮アルディージャを相手にホームで公式デビュー戦を行うことができた。

ポドルスキはデビュー戦からホームファンの心を掴んだ。
大宮相手にチーム初ゴールと2ゴール目を取って3-1の勝利を導いた。
神戸は最近の2連勝で上位圏躍進の足場を用意した。
目標だったACL出場権獲得のために占めなければならない3位までは勝ち点6差である。

9位だがまだリーグ日程は15試合残っているので、追撃の可能性は十分だ。
その期待を満たしたのがポドルスキのデビュー戦での大活躍だった。

1試合ですべてを判断することはできないが、直近でJリーグに入城したワールドスターのディエゴ・フォルランよりも早い適応と活躍である。

フォルランより長い3年契約を結んだポドルスキは、Jリーグで成功する意志を競技場の内外で姿勢によって示している。
60億ウォンを越えるJリーグの水準では高年俸を受けるだけに、競技力的にも商業的にも自分の価値を見せている。


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デビュー戦で彼のサッカーシューズが話題になったのも、そのような脈絡からである。
大宮戦でポドルスキは"キャプテン翼"のサッカーシューズを履いて出場した。
1981年から現在まで連載されている"キャプテン翼"は、世界で最も有名なサッカー漫画だ。
非現実的な技術や内容が多いが、相変わらず日本はもちろん海外でも愛されている。

ポドルスキは青いサッカーシューズの右足にはキャプテン翼の主人公である大空翼、左足には彼の最大のライバルである日向小次郎の顔が入っていた。
すね当てにも小次郎が入っていた。

80年代後半からヨーロッパでもアニメーションが人気を呼んだ。
"キャプテン翼"はジネディーヌ・ジダン、デルピエロ、フランチェスコ・トッティ、メスト・エジルら世界的選手が好んで視聴し、選手としての夢を育んだと言及して話題になった。
フェルナンド・トーレスはこの漫画を見てサッカーを始めたと言ったほどである。

ポドルスキもやはり以前からキャプテン翼のファンであることを自認していた。
その中でも強力なシュートがトレードマークの小次郎というキャラクターに対する愛情をあらわしてきた。
小次郎は"タイガーショット"という強烈なシュートで有名な選手である。


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だがこの中には単にポドルスキの個人的な好みやファンサービスとは違う脈絡が隠されている。
ストーリーテリングと商業的価値の同時配信である。
ポドルスキが履いたキャプテン翼のサッカーシューズは、実は2013年に発売されたアディダス社のF50アディゼロという、旧バージョンのサッカーシューズだった。

前半までこのサッカーシューズを履いた彼は、後半に同社の最新型サッカーシューズであるエースを履いて出てきた。
ゴールが炸裂したのも、発売されて一ヶ月しか経ってないサッカーシューズを履いた後半戦だった。
旧型のサッカーシューズでストーリーテリング中心の話題を追求し、新型サッカーシューズで優れた競技力を発揮し、再び注目を浴びた。

アディダスはポドルスキを長い間スポンサーしてきて、日本市場でサッカーグッズの首位を走っているスポーツブランドだ。
日本の舞台と最も接点の大きい話題を通じて、確実な広告効果を享受した。

ポドルスキは1996年にミカエル・ラウドルップを神戸が迎えて以降、21年ぶりのワールドスターである。
彼の獲得には多くのことが噛み合わさっている。
神戸は楽天に買収されてからJリーグの年俸総額で1・2位を争うチームになったが、ポドルスキの年俸をすべて負担するのは容易ではなかった。

60億ウォンを越える高額年俸を解決したのは神戸とDAZNの合作だ。
ポドルスキ関連の各種コンテンツは、神戸ではなくDAZNが総括して作成している。
DAZNは去年、Jリーグのオンラインストリーミング中継権に10年間で2兆ウォンの巨額を供給した企業である。

ポドルスキは神戸合流の前にDAZN参加のゴールスタジオが作った映像で初めて挨拶をした。
折り紙、盆栽、剣道、箸の上げ下げ、そして就寝前にキャプテン翼の漫画本を見て終わり、日本文化が隅々まで溶け込んでいる映像だった。
ポドルスキの合流を待っていた日本ファンをさらに興奮させる優れた紹介映像だった。


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選手の競技力にかかわる部分は神戸が、広報やマーケティングの部分はDAZNが担う戦略だ。
年間2000億ウォンを越える金額をJリーグに投資したDAZNは、そのような方法でリーグの商業的規模をさらに育てようとしている。
来シーズンに別のワールドスターがDAZN主導で日本へ向かうという予想が出る理由である。

東アジアサッカーはこの5年間、中国スーパーリーグによって新たな構図を迎えた。
スーパーリーグの各クラブは政界の影響で、企業が競うように世界的選手を連れてきて好況を迎えた。
だがそのような獲得はリーグの規模が耐えられないし、企業のポケットから出る特別な金があるときしかできない。
この戦略はすでに20年前のJリーグが推進して失敗した戦略である。

Jリーグは自分たちの現実の中で最も効果的な方法を選んだ。
1~2人の世界的選手を連れてきて、彼らと自国サッカーファンの間の交感を高める戦略的ストーリーを作り、競技場の内外でイシュー化させたのである。
ポドルスキの獲得と彼を取り巻く様々な広報マーケティング戦略は、だから注目する必要がある。


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当然Kリーグにも示唆するところがある。
ファンはスーパーリーグを見て、自分たちも彼らのようにワールドスターが自国リーグでプレーするのを見たいという願望を持っている。
だがKリーグ内で予算が最大300億ウォンもないクラブが年俸50億ウォン以上の選手を連れてくるのは不可能である。
それも競技力だけを完全に望むなら、危険性はさらに高い。

もしJリーグのように戦略的な活用を通じて、ただチームの順位を上げるだけでなく、観客席や競技場外でも効果を起こすことができれば、可能性はより高くなるのではないだろうか?
そのためには、何の戦略もなしに競技力だけを信じて行き、各種の否定的なイシューだけを生んだオールスター戦のような、慣性的な態度を止揚しなければならない。
各クラブも優勝だけがすべてではないという認識をもっと高めなければならない。
それでこそKリーグもポドルスキ級の選手を抱える可能性が高くなるのではないか?


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