[チョン・ジョンフンのビルドアップ] ザスパ草津のチェ・ジュンギ、彼が直面した日本サッカーと偏見
ヘラルド経済




※一部要約

青年の失業問題は日が進むに連れて深刻化している。
サッカー界も同じである。
ドラフト制度がなくなってからは失業率がさらに上がった。
プロの敷居の前に立った選手は、就職のためKリーグだけでなく様々な国に視野を広げている。

延世大を卒業したCBチェ・ジュンギもその中の一人。
彼は韓国を去って新たな挑戦に出る。
10日、J2リーグのザスパクサツ群馬はクラブのHPでチェ・ジュンギを獲得したと公式発表した。
チームに合流したのは2月だったが、学校側の移籍同意書発行が遅れたため発表が遅れた。

チェ・ジュンギは最初から海外に目を向けていたわけではなかった。
昨シーズン序盤にKリーグクラブからオファーが来たが、複雑な問題により決裂した。
なのでUリーグのキングオブキング戦が終わった直後に、エージェントを通して日本へ渡った。

だがスタートから多くの苦労を経験した。
初めて入ったクラブでは日本選手のよそ者扱いで葛藤を生んだ。
結局そこを去って新たなクラブを探すため歩き回った。
二つ目に足を踏み入れたクラブが、現在身を置いているJ2リーグのザスパクサツ群馬。
ザスパの雰囲気は前のクラブとは正反対だった。
ブラジル、韓国国籍のコーチがいたので外国人に対して好意的だった。
それとともに森下仁志監督が韓国人に対して良い感情を持っていた。

チェ・ジュンギは「監督様がよく自分の選手時代のことを話します。ホン・ミョンボ監督様についての記憶を出し、"韓国選手は闘魂、闘志が優れている"と肯定的な評価をしています」と語った。
ザスパはチェ・ジュンギが適応するには最適な環境だった。


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チェ・ジュンギはプロ入団前、間接的に日本サッカーを経験したことがあった。
デンソーカップ韓日大学定期戦の代表チームに2回も招集された。
去年はキャプテンマークをつけてチームを率いた。
だがデンソーカップのためJリーグに進出したのではないと言った。
日本に渡って直接経験した魅力がチェ・ジュンギを引き寄せた。

彼はサッカーインフラについて強い印象を受けたと明かした。
「Jリーグは地域で主に運営をしているが、ほとんどが都市ではなく小さな田舎にあります。それでもチーム数は多く、平均観客も多いです。練習するときもたくさん見に来て、選手にとってインフラが良いという感じをかなり受けました」
週末にいつも競技場に集まる情熱的なファンは、彼を惹きつけるのに十分だった。


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サッカースタイルにも違いを経験した。
チェ・ジュンギは「明らかな長短所がある。細かいボールタッチやパスの意識が優れている。だが組織的な守備やボールがないときの動きが足りていない。マンツーマン形式が強い」と説明した。
それに加えて「韓国のFWのように後ろのスペースに侵入するよりは、パスプレーでタイミングを取ってチャンスを作る」と語った。
強いプレスを好むチェ・ジュンギにとって、競り合いを敬遠する日本の舞台は本人の価値を上げやすかった。

チェ・ジュンギの身長は180センチ。
ほとんどが180台中後半のCBと比べてやや小さい。
多くの能力で自分の価値を証明したが、毎回"能力は大丈夫だが身長が惜しい"というレッテルが常について回った。
チェ・ジュンギはそれに対するストレスがかなり大きかった。

彼はストレスを大学時代の恩師との対話で解いていった。
「延世大時代にチャ・ギソクコーチ様が"どうせ身長についてはどうやっても解決できる部分がない。解決できない部分についてあまりストレスを受けるな"とおっしゃり、それがすごく響きました」

Jリーグはチェ・ジュンギにとって良いチャンスになった。
韓国選手より日本選手は身長が低いためだ。
同時に日本は韓国に比べて色眼鏡で見る人がいなかった。
チェ・ジュンギもそれについて首を縦に振った。
彼は「日本は部分的なことなどについての偏見が韓国よりはるかに小さいです。日本選手は概ね身長が低いので、私の短所をカバーするのに良いと思います」と明かした。

チェ・ジュンギのデビュー戦は遠くない。
J2リーグ3ラウンドの横浜FC戦で先発デビュー戦を行う予定だったが、軽い負傷で外れた。

負傷が回復すると同時にすぐ主戦で投入されると発表された。
チェ・ジュンギは多くの観客の前でプレーするデビュー戦を考えると、気分が良くなる。
「(傭兵なので)他の選手と同じようでは駄目でしょう。無条件に上手くやらなければなりません」

インタビューでずっとチェ・ジュンギの口調からは自信が滲み出ていた。
彼のプレーもいつもそうだった。
理由のない自信ではない。
十分それだけの能力を備えているからだ。
もう険しい競争社会の中で堂々と自分に対する偏見を破る準備を終えた。


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