[ルセムコラム] 消えた韓国左SB選手、その先の冷情な現実
フランク・ルセムキッカー西部地域編集長




※一部要約

ドイツ・ブンデスリーガ4ラウンドの試合が行われた21日も両選手はグラウンドの姿をあらわすことができませんでした。

彼らにとってグラウンドは練習のときに踏むところになってしまいました。
大きな期待と希望を抱いて挑戦したキム・ジンス(ホッフェンハイム)とパク・チュホ(ドルトムント)の夢は、いつしか悪夢に変わりました。
かつて並んで韓国最高の左SBと言われた彼らは、競争の激しいブンデスリーガから姿を消しました。
しかも問題は両選手の状況が簡単には変わりそうにないとみられるという点です。

キム・ジンスの話からしてみようと思います。
彼は前任の指令塔マルクス・ギズドル監督の体制では核心選手に分類されていました。
ギズドル監督の後任フーブ・ステフェンス監督がチームを率いていたときも同じでした。
だが28歳の若い指令塔ユリアン・ナーゲルスマンが指揮棒を取ってからは立場が狭くなってしまいました。

キム・ジンス自身が胸の内を打ち明けました。
「サッカー人生で最も厳しい時期を過ごしているようだ。私が厳しい理由は、戦力外に分類されたことが一度もないからである。私はサッカーを始めてからいつも主戦で活躍していた。日本でプレーしているときもそうだったし、ホッフェンハイムでも同じだった。だがある瞬間から交代選手リストにも入れずにいる・・・」

そんな中でも弱々しい姿は見られませんでした。
キム・ジンスはむしろ強い精神力を発揮しました。
「選手なら一度くらいは経験して克服しなければならない状況である。もっと努力して競争に生き残るだろう。また自分の席を見つける」

長期的に見ればキム・ジンスにはまだ時間があります。
彼はホッフェンハイムと2018年まで契約しています。
もちろん今後2~3年以内に再び主戦になれるという保障はありません。
キム・ジンスは"現在"を強調していました。
「私は今日一日だけを考えている。毎日毎日練習し、最善を尽くして良い姿を見せることに集中している。将来どんなことが起きるのかはよくわからない」





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主戦復帰は容易ではないように見えます。
守備力は検証を受けたが攻撃力が足りないという評価です。
ナーゲルスマン監督はキム・ジンスの現在地をはっきりとさせています。
代替者などによって。
ナーゲルスマン監督は最近、キム・ジンスの代わりにフィリップ・オクス(左FW)、ジェレミ・トリアン(右ウィンガー)、パベル・カデジャーベク(左足が下手な右専門DF)を投入しています。

ナーゲルスマン監督はキム・ジンスをこう評価しました。
「練習のとき非常に熱心にする選手だ。だがブンデスリーガの生活を始めて1年半が経ってから無理が来た。キム・ジンスは韓国代表の一員として所属チームを行き来し、一人二役を耐えなければならなかった。選手のコンディションが良くないときは、回復の時間を与えることが重要だ」

いつまでなのかわからない回復期間は、キム・ジンスにとっては長く感じられそうです。
しかしキム・ジンスは監督の決定を尊重しました。
「(監督様の決定に)驚いた。だが指導者は自分だけの哲学があるので理解している。もちろん個人的には試合に出られなくて難しい」

キム・ジンスと同じくらいパク・チュホも手に負えない主戦競争を繰り広げています。
彼は1年前、膨らんだ夢を抱いてブンデスリーガの強豪ドルトムントに移籍しましたが、今は戦力から完全に除外された状況です。
最近UEFAチャンピオンズリーグのエントリーから外れて、パク・チュホの立場は狭まるだけ狭くなりました。
正規リーグの試合はすでに数週欠場しています。

パク・チュホはドルトムントの左SBの5番目のオプションです。
ポルトガル代表のラファエル・ゲレイロ、主将マルセル・シュメルツァー、負傷中のエリック・ドゥルム、ユースチームから上がってきたフェリックス・パスラックがその前にいます。
「主戦の席を奪うだろう。肯定的な考えをしようと努力している」とパク・チュホは相変わらず自信を見せています。

しかし状況は容易ではありません。
いや、ドルトムントで主戦として出る可能性は0%という分析です。
20年間ドルトムント専門で担当取材したトーマス・ヘネケキッカー記者はこのように説明しました。
「パク・チュホがライバルをすべて出し抜いて主戦に上がる可能性は不可能に近い。パク・チュホが所属チームと韓国代表の生活を考慮するなら、来る冬の移籍市場で移籍することもある」





しかし現時点では理解できない部分もあります。
トーマス・トゥヘル監督は巨額を投じてパク・チュホを獲得しました。
トゥヘル監督はドルトムントに赴任する前までマインツを指揮していました。
パク・チュホは当時、トゥヘル監督が大事にしている選手でした。
トゥヘル監督はパク・チュホをドルトムントに連れてきて、「彼は最高であり最上の解決法である。様々なポジションを消化できる優れた選手だ。私たちのチームのレベルを上げるだろう」と絶賛していました。
そのためサッカー専門家たちはパク・チュホをシュメルツァーの代替者で、バックアップ資源と考えました。
さらに"人間"パク・チュホに対しても好感を持っていました。
1年前、トゥヘル監督はパク・チュホについて「積極的でユーモアの感覚が優れているチームプレーヤー」と言っていました。

そのようなパク・チュホを連れてきてまったく機会を与えなくなったので、怪訝な部分もあります。
私が知っているトゥヘル監督は、選手一人一人に関することでも評価を極端に経験します。
しかし彼がしているサッカーを見て推測すると、パク・チュホという選手の必要性を感じることができないようです。

結果的にパク・チュホはプレーすることができず、トゥヘル監督はパク・チュホを投入する意思がないように見えます。
パク・チュホの技量が落ちたということでしょうか?
そうでなければトゥヘルはパク・チュホを獲得して嘘をついたのでしょうか?
過去1年で起こったことについての真実は結局、当事者だけが知っている話になりそうです。
しかし一つは確実です。
ドルトムントにいる限りパク・チュホに未来はありません。



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