[現場ルポV] ②レ・コン・ビンとサッポロビール、Kリーグに示唆する点
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※一部要約

Kリーグは成績中心のリーグだ。
高い順位に上がることがサッカーチーム最大の目標である。
サッカーで稼ぐという概念が不足している方だ。
企業クラブの場合、運営費はほぼ全面的に親企業の役割である。
市・道民クラブもやはり市・道の助けがなければ自立する力がない。

サッカーチームの財政的独立を強調しているヨーロッパの雰囲気とは逆の現象だ。
長期的に見たとき、クラブオーナーの決定によってクラブが彷徨うことになる構造で行くのは望ましくない。
どんな変数にも耐えられる強固な根っこが必要だ。
この問題はKリーグの生存と関連している。
もちろん投資も重要だが、与えられた金でさらに大きな金を稼ぐビジネスも連動されなければならない。
大きな枠組で見たとき、サッカーチームを政治や社会還元の概念と考えるのは、Kリーグ発展の阻害要因である。

そういう意味で、東南アジア市場はKリーグクラブが金儲けをできる良い舞台だ。
Kリーグはアジア地域で最高レベルのリーグであることに加え、韓流が形成されている東南アジア国家が多く、良いIDさえあればKポップではなくKスポーツ熱風も期待できる。
1編でも言及したように、ベトナムはKリーグを含む韓国のコンテンツを望んでいる。
単に輸出するだけで終わるのではなく、別の韓流を起こしたがっている。
これはKリーグのもう一つの可能性になり得る。

東南アジア市場の可能性を一番最初に予測したのは日本である。
Jリーグは2012年から連盟次元でタイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジアらと協約を結び、支援を惜しまずにいる。
タイ、バンコクの中心部に日本サッカー代表チームを宣伝する広告看板をかけたのも同じ脈絡だ。
日本サッカーのイメージを上げようとする努力の一環である。

日本のサッポロビールが2011年にベトナム市場進出を狙い、広告規制に阻まれたことがある。
自国ビールの活性化のため、サッポロビールを牽制する雰囲気でまともな宣伝をできなかった。
サッポロビールは宣伝方法を見つけられなかったとき、自分たちが後援しているコンサドーレ札幌に突破口を求めた。

サッポロビールはベトナムサッカーの英雄レ・コン・ビンをJ2リーグのコンサドーレ札幌に送ることに決定的な役割を果たした。
レンタル料と年俸を一部支援する形式で移籍を助けた。
その結果、ベトナム内での熱気は熱かった。

レ・コン・ビンのエージェントグエン・クォク・フンウンは「レ・コン・ビンがベトナムを出発し、日本に到着してクラブに行くときまで取材陣がついて回った。空港に到着するとすぐ海外同胞が出て来て花束を渡し、大きな歓迎イベントを行った。日本在住のベトナムの人たちまで揺れた大事件だった。まるでパク・チソンのような韓国選手がヨーロッパに進出するのと似ていた」と回想した。


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レ・コン・ビンが日本に進出すると、すぐにサッポロビールの人気も急上昇した。
ベトナム市場進出が難しかった雰囲気を、サッカーでひっくり返してしまった。
その結果、サッポロビールは2013年と2014年にベトナムビール消費量1位という、驚くべき成果を達成した。
実際にパブに行けば、ハノイの地元ビールとともにサッポロビールが一番上に表記されている。
Kリーグの現地代理人パン・ホアイ・ナムGMエンターテインメント代表は「この前までサッポロビールをよく知らなかった。だがもう自然に飲める雰囲気になった。レ・コン・ビンがコンサドーレ札幌に行って、サッポロビールと札幌という都市が同時に大きな注目を浴びた」と言った。

レ・コン・ビンは札幌で9試合プレーし、2ゴールを決めた。
ベトナムファンはレ・コン・ビンを見るため札幌に集まり、札幌は一時ベトナム人が行きたい海外都市1位になったりもした。
ベトナムで活動している日本企業もコンサドーレ札幌を後援し始めた。
日本サッカーがベトナムのテレビにより頻繁に登場し始めたのもこのときからである。
レ・コン・ビンの移籍はベトナムと日本がサッカーを媒体にして、多様なビジネスを作り出した歴史的な事件だ。

ベトナムのスポーツ紙"テタオスポーツ24"のウエン・トク・フン編集長は「ベトナム内でもものすごい話題だった。すべての人がレ・コン・ビンの試合を見るため、週末の昼間はみんなテレビの前に行った。ベトナム選手が東アジアに進出しただけでも大きな話題を集めた。ベトナムからも多くの取材陣が札幌に渡り、現地の雰囲気を伝えた」と言った。





もちろんレ・コン・ビンが半シーズンで自国リーグに戻ると、すぐJリーグと熱風があっという間に消えたことも忘れてはならない。
Jリーグのテレビ中継も次第に消えると、2015年秋からははじめから編成から外れた。
それでもこうした現象をバブルとだけ見ることはできない。
札幌という都市と地元のビールは4~5ヶ月という短い期間で、すでにベトナム全域に大きな宣伝効果を享受した。

ベトナムが眺めるKリーグは"ビッグリーグ"だ。
ベトナム選手のレベルで狙える最大の市場がKリーグだからである。

もうベトナムにKリーグが中継されている。
レ・コン・ビンのようなベトナム選手を連れて来て多様に活用できる最適な時期である。
ベトナム現地で様々な人に「Kリーグにベトナム選手が進出したらどうだろう?」という質問を投げかけたとき、返ってきた反応は予想より熱かった。

ハノイ外国産業大学校に通う大学生は「Kリーグにベトナム選手が行ったら無条件に視聴するつもりだ。ベトナム選手がKリーグに行っただけでも大きな話題になることができる。考えただけでも誇らしい。ベトナム人として自負心を感じるだろう」と言った。

ホアン・ウオク・フアンVTVcab代表は「ベトナム選手がKリーグに行けば、普通のサッカーファンだけでなくベトナム放送局でもすごいことだと思うだろう。私たちのチャンネルだけでなく、他のチャンネルでもものすごい関心を見せるとみられる。ベトナム選手がKリーグに進出すれば、ベトナム記者を韓国に派遣するつもりだ」と言った。

Kリーグはレ・コン・ビンの日本進出による経済効果を記憶しておくべきである。
Kリーグが中継されている現時点でベトナム選手がKリーグに進出すれば、連盟とクラブは経済的な利益を期待できる。

グエンエージェントは「ベトナム選手が現地より良い待遇を受けられるなら、誰でもKリーグに行こうとするだろう。Kリーグで価値を高めてベトナムに戻ることもできるので、みんな東アジアを夢の舞台と考えている」と言った。

2015年10月基準で韓国在住のベトナム人は13万9000人である。
多文化家庭で生まれた二世まで計算すれば、その数は30万人に達する。
国内在住の外国人の中では中国人(95万8000人)、アメリカ(14万4000人)に続いて三番目に多い。
一年で韓国を訪れるベトナム旅行客も24万人に達する。
彼らの1%が競技場に訪れるだけでも、数億ウォンの経済的利益が発生する。

レ・コン・ビンがコンサドーレ札幌に進出した当時、多くのベトナム旅行客が札幌に出発したように、地域全体の観光産業にとっても大いに役立つことができる。
この意味は、ベトナム選手の獲得が企業クラブより市・道民クラブにとってより相応しい方式という結論を導き出すことができる。
ベトナムファンを競技場まで集めれば、サッカー場の中だけでなく外での消費まで誘導することになる。





東南アジア選手の実力は彼らが解決しなければならない宿題である。
ベトナム選手を獲得しても、彼らがプレーできなければKリーグや各クラブが得られる効果は減るしかない。
レ・コン・ビンもコンサドーレ札幌である程度活躍したので効果が大きくなった。
Kリーグクラブが東南アジア選手の獲得に続くマーケティング効果を期待しながら、それを実行できない最大の理由も個々にある。
実際にソウルイーランドFCやFC安養が以前、東南アジア選手に関心を見せて撤回した理由も同様である。

あるKリーグクラブは、東南アジア選手を獲得して期待できる最大のマーケティング効果を、5億ウォンくらいと予想した。
実現してないのでまだ正確な答えは出てない。
確かなのは、実力が経済的な成功を抱かせる時代は過ぎたということだ。
連盟と各クラブは最適な東南アジア出身選手を迎え、収益を出してクラブの価値も高める方案を探さなければならない。
Kリーグ生存のための新たな突破口にすることができる。

別の見方をすれば、ベトナム選手の獲得は小さな波かもしれない。
だがこれによって派生する産業の枝は限りなく大きい。
小さな決定が大きな波になって返ってくることにできるという意味である。
サッカーを勝敗だけで勘定する時代は過ぎた。
サッカーはまさに産業だ。
Kリーグも金の出てくる東南アジアに視線を転じ、新たな領域に挑戦するときだ。
レ・コン・ビンの獲得一つで札幌という都市とビール、そしてクラブに大きな影響を及ぼしたように。


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