[現場リポート] ドイツサッカーユースの力、システムが花を咲かせる
スポーツソウル




※一部要約

「羨ましい羨ましい」

先月27日、ドイツのレバークーゼンユースセンターで行われたレバークーゼンとジーゲンのブンデスリーガU-17リーグを観戦したビョン・ソンファン城南FC15歳以下チーム監督は、溜息をついてこう言った。
近くの球場ではレバークーゼンとボーフムのU-13リーグも行われていたが、見ている間「サッカーが上手くなるほかない」と笑った。
ドイツ研修中に現地チームと5回親善試合を行ったビョン監督は、弟子たちと現地ユースの差異点を尋ねると、すぐに「試合に対する積極性と没入」と言った。
「国内選手はエネルギーが溢れてしまうことも多いが、競技場に入ると消極的だ。一方の(ドイツ)選手は、ボールを奪われると頭を下げるどころが闘争的だ。戦術とスペース活用など、文字通りサッカーについてより早く理解しているようだ」
アジア選手も体格や技術など、サッカーの基本要素でヨーロッパや南米のレベルに追いついている。
それでも国際大会で苦戦を免れることができない理由はなんだろうか?
おそらく、システムを通じて育てる有望株の存在のためではなかろうかと思う。
世界最高と言われるドイツユースシステムは、有望株が花を咲かせる原動力であるのに間違いない。


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二日後にボーフムで行われたボーフム-レバークーゼンのU-19の試合を観戦したスポーツソウル取材陣と城南関係者は、開いた口が塞がらなかった。
90分にわたって一時も目を離せなかった。
成人選手に劣らない速い攻守のテンポ、タイトル戦を髣髴とさせる激しい競り合い、レベルの高いシュートが続いた。
文字通り基本技と技術レベルが高くて、そのようなプレーが可能だった。
ケルンユースチームで選手生活をしていた城南選手運営部のカン・ジンホ氏は、「彼らは早くにプロマインドを持つ。自分の価値はひたすらグラウンドで発揮しなければならないという気持ちが強い」と言った。
ドイツではU-8からU-19まで年代別の育成システムを構築している。
ブンデスリーガ1~3部はもちろん、13部まであるアマチュアリーグのチームもユース専用球場を保有するなど積極的だ。
U-17リーグを訪れたときは金曜午前だったが、200人あまりのファンが観戦していた。
ユースリーグが活性化されると、成人とは別にスポンサー契約を結ぶ。
クラブハウスもプロに劣らない。
国内でも初等部が週末リーグを施行しているが、低学年の年齢は対象ではない。
つまりサッカーの道を悟る時点が異なるわけだ。


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年代別育成システムは有望株のモチベーションにも大きな違いが生じる。
カン氏は「ある選手がU-13で良ければ、U-14に飛び級してプレーしたりもする。国内では登録規定上、中学生が高校の試合でプレーすることはできないのではないか」と批判した。
また「こちらでは次の年齢帯に無条件に上がるわけではない。サッカーの実力はもちろん、学校の成績などを考慮する。生き残るための競争が激しい。一方、国内は入試中心の競争で闇取り引きもしばしばあるだけでなく、チームの運営費を豊かにするため、(条件なしで)ほとんどの選手を無理に引っ張っていく」と言った。
ブンデスリーガのユースリーグでは、選手は個人用品の購入を除けば、すべてがクラブの支援とスポンサーの協賛で運動している。
また、国内ではエリート・非エリートの選手を区分するのはよくあることだ。、
だがドイツではない。
レバークーゼンだけを見ても、クラブハウス内に選手の学校成績が掲示されていた。
学校との連携で授業時間の流動的な調整もして、クラブ次元で週1回外国語やスポーツ栄養学などの素養教育もしている。
カン氏は「全員がプロになることにはならない。サッカーは良い学習というマインドで、第2の人生のロードマップを描けるように配慮している」と言った。
実際にカン氏もU-14からU-18まで選手としてプレーしたが、国際政治修士も経ている。
同期の中にはルーカス・ポドルスキのような有名選手もいるが、法学部教授をしている人もいる。


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何度も試行錯誤を経て今のユースシステムを構築したのは、2000年代初期である。
マリオ・ゲッツェ、メスト・エジルなど、去年のワールドカップ優勝の主力要員は、ドイツが撒いたユース政策の種の最初の収穫物というわけだ。


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