[インタビュー] "コーチ"キム・ウンジュン、指導者として"完生"を夢見る
スポーツ朝鮮




※一部要約

サッカーの中心はヨーロッパである。

毎週"星の戦争"が繰り広げられる。
勝利のための情熱は選手に限らない。
指導者の競争もまた激しい。
新たな選手団の運営や管理、戦術を持ちだして"勝利"を渇望している。
だが選手団に比べて幅の狭いコーチングスタッフの席は、誰にでも与えられるものではない。

現役時代、Kリーグの代表走者の1人だった"シャープ"キム・ウンジュンはヨーロッパの舞台で、指導者として"第2のサッカー人生"を送っている。
栄光と物足りなさが共存した現役生活を整理し、ベルギーの舞台で指導者の授業を受けているキムコーチは、最近ワークパーミット発行のために一時帰国した。
5日にソウルで会った彼の顔は、隠すことのできない情熱が溢れていた。

キムコーチが身を置いているベルギー2部のテュビズは、高空飛行中だ。
リーグ12試合を行った6日現在、9勝2分け1敗で首位を走っている。
キムコーチは「昨シーズンに比べて準備を着実にしてきたし、組織力も良くなったのが上昇の勢いに繋がっているようだ」と笑みを浮かべた。


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去年まで大田で活躍していたキムコーチは、1月にテュビズにコーチとして合流、指導者人生を始めた。
テュビスは国内のスポーツマーケティング企業のスポーチズンが引き受けて運営中のクラブである。
キムコーチの立場としては、韓国人フロントの存在がそれなりに救いだったが、シーズン途中のチームに合流しただけに、適応は容易ではなかった。
「家族と一緒に始めたベルギー生活だが、環境も馴染みが薄くて言葉も上手く通じないので、序盤は苦しかったのは事実だ。クラブが配慮してくれて、やっと定着できたみたいだ」と笑みを浮かべた。

ベルギーリーグはヨーロッパサッカーの辺境だ。
代表チームはFIFAランキング1位を眺めるほどの強豪だが、クラブチームの競争力は反比例している。
"クラブが強くてこそ代表チームも強くなる"という俗説とは反対の歩みである。

キムコーチが挙げたベルギーサッカーの力は、"ユースシステム"だった。
リーグは強くないが、優秀な選手を作り出すことができるシステムが、結局はベルギー代表チームを強くした要因だと指摘した。
キムコーチは「12歳以下のユースチームの試合を見守ったことがあるが、両チームともベンチから試合中にずっと何の指示もなかった。分かってみると、ベルギーサッカー協会から12歳以下のユースチームの試合では、ベンチから指示を与えられないようにしていた。若い選手の創造性を妨げるというのが理由だった」と明かした。
彼は「ユースチーム同士の試合で勝敗は無意味だ。成長する選手にとって重要なのは、サッカーを理解して楽しめる環境を作ること」として、「私たちの基準で見れば、何の指示も受けなかった選手はめちゃくちゃにプレーすると思うが、選手が試合を通じて自ら組織力や戦術の重要性を理解できる方法としてより効果的になり得る」と指摘した。

ヨーロッパチームの自由奔放な雰囲気は十分に知られている。
キムコーチはそのような雰囲気が、ユース時代から育まれた"創造性"に起因すると分析した。
キムコーチは「コーチングスタッフや選手の全員が、クラブの勝利のために集まった"協業関係"である。プロで入門した選手は、すでにある程度成長の軌道に乗っている状況」として、「コーチングスタッフだけでなく、選手の意見も結局は"勝利"という目標に向かう段階だ。互いを理解するのが最も重要である」と強調した。

"量"より"質"が優先の時代だ。
いくら勉強を"たくさん"しても、集中できなければ効果を見ることはできない。
テュビスを通じてヨーロッパサッカーの断面を眺めているキムコーチもやはりこの点を強調した。
彼は「チーム練習をすればたいてい1時間30分くらいを要する。だが初めてチームに合流してみると、最初から体を解す時間から選手が物凄く走り回っていた」として、「練習中も"ああすれば怪我するぞ"というほど激しい。互いにタックルをして喧嘩をし、あらゆることがすべて起きる。監督やコーチを見ても放っておく方」だと語った。
"適当に"が通じないこうした雰囲気の核心は"配慮"だ。
キムコーチは「よく日本人は他人に迷惑をかけないようにする文化が強いというが、ヨーロッパの選手も同じのようだ」として、「遅いパスや雑なボールトラップが同僚やチームの危機になり得るという認識が強い。こうやって見ると、自分のプレーに精魂を込めている方」だと明かした。
彼は「ユース時代からプロまで、グラウンド内ですべてが評価されるという文化が、結局は激しさに繋がっているようだ」と明かした。

相変わらずキムコーチは"初歩指導者"である。
指導者として過ごす最初にシーズンは、ときめきと期待が入り乱れている。
キムコーチは「選手時代に見えなかった部分が、指導者に入門してから徐々に見えているみたいだ」と笑った。
彼は「今シーズンの唯一の敗北がアントワープ戦だったが、来年2月のはじめに再び対決する。必ず勝ちたい」と覚悟を固めた。

キムコーチは休日のたびに車で2時間の距離であるドイツに渡り、ブンデスリーガを観戦中である。
より大きな舞台で戦っているチームの試合を見守るだけでも、大きな勉強になるという考えからだ。
キムコーチは「12月中旬から一ヶ月間のリーグ休息期があるので、機会があれば英国など他のリーグを見回って勉強してみるつもりだ」と明かした。

振り返れば彼のサッカー人生に楽な道はなかった。
視力の問題を乗り越えて入門したプロの舞台では弱体チームの看板FWであり、代表チームでは常に血の滲む競争をした。
挑戦を避けなかったので、最後のときはより一層の拍手を受けることができた。
キムコーチは指導者として"完生"を夢見ている。
(※完生=囲碁用語で目や石が完全に生きていることやそのような状態のこと)


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