[イ・ウンヘのフットボールプリズム] 浦和が覗くことができなかった"経験"
SBS




※要旨

水原と浦和の2015ACLのG組1次戦の前日、両チームの記者会見があった。
浦和のペトロビッチ監督が最初に受けた質問は「2月初めに浦和の関係者がスペイン・マラガで水原の練習試合を隠れて撮影した事実を知っているか」というものだった。
ペトロビッチ監督は冷静だった。

「スペインの練習場面はファンが撮影したと聞いたが、私も正確には分からない。そして私は非公開練習を良しとしていない。40年間サッカーをしてきて感じたのは、秘密というものが存在できるのかということだ。サッカーは見せるためにするものだ。練習の様子をファンに見せるのは喜ばしいことじゃないのか?みなさんも希望されるなら今日の午後に私たちがやる仕上げの練習を見に来られても良い。すべて公開する」

返事は冷静だったが少し冗長だった。
「勝負の世界は冷情だ。勝つためには手段と方法を選ばない」という文章を思い出させる余裕を与えた。
2つ目の質問に移ろうとしたとき、ペトロビッチ監督は尋ねてもない話をした。

「サッカーは両チームが正々堂々と戦い、結果を受け入れるものだ。私たちは最善を尽くして準備をしたし、明日水原と良い試合を繰り広げるだろう。隠すこともない。今ここに水原関係者の方々がおられるのかは知らない。もし希望されるなら必ず今日の私たちの練習を見ても良いと言いたい」
ペトロビッチ監督はその後も再び自分たちの練習を見に来いと繰り返し、自ら慌てているということを証明した。


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ペトロビッチ監督はこれで会見場の雰囲気が硬直したのを感じたのか、3・4つ目の質問からは決意して"機転"を働かせた。
ある日本記者が「2013年にグループ2位にゴール得失で押されて16強に進出できなかった。今回はどう対処するのか」と尋ねたところ、「あなたはその質問をするために日本からここまで来たのか」と冗談を投げかけた。
記者を笑わせようとする毒舌は、経験のない監督なら不可能だ。

この日ペトロビッチ監督から聞いた最も印象的だった言葉はその後出てきた。
「私たちはその経験を通じて多くのことを学んだ。経験は重要だ。なので今回は上手くやれる」という簡単な答えだった。
だが試合結果は浦和の願いどおりにはならなかった。
1-2、後半42分に追加失点。
敵地でやられたシーズン初の試合で逆転負け。
どれだけ骨身に染みたかは説明しなくても分かる。

十分知られているように、浦和は日本Jリーグ最大の人気クラブだ。
水原遠征試合に3000人のファンが集った。
2002年以降、拡大改編されたACLの舞台でJリーグクラブの中で最初に頂点に上ったのも浦和だ。
そのとき城南との準決勝2次戦で最後の同点ゴールを決めてチームを決勝に導いた長谷部誠は、浦和が育てたフランチャイズスターであり、現日本代表チームの主将を引き受けている。

ペトロビッチ監督が言った"経験"の余韻が強かったのはそのためである。
浦和はアジアでどのクラブと比べても羨ましくないファン層とシステムを保持している。
レベルの高い監督を連れて来ることもできる。
だが彼らが願っても持つことができないものがある。
まさに経験と歴史だ。

水原は2013年のACLで浦和よりもさらに骨身に染みる経験をした。
指揮棒と取って初めてのシーズンだったソ・ジョンウォン監督は、ホームで柏レイソルに2-6で大敗する屈辱を受けなければならなかった。
なのでソ・ジョンウォン監督もやはりペトロビッチ監督と同じ言葉を言わなければならなかった。
「そのとき私たちは苦味を味わった。今回は失敗しないために熱心に準備した」


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水原は誰かを覗く代わりに強者と対決する方を選んだ。
2013年の失敗を繰り返さないために、スペイン現地練習でディナモ・キエフや広州恒大をはじめとしてブラジル、ウクライナなどの強豪チームと練習試合を行った。
それだけ水原にとっても浦和は怖い相手であり、勝利が切実だった。
もちろんグループリーグのたった1試合を行っただけであり、1回の勝利と1回の敗北で今シーズンのACLの状況を断言することはできない。
浦和は水原戦で負けてもう一度"良い"経験をし、多くのことを把握しただろう。

アジア全体では韓日チームが苦戦した一方、中国クラブとタイのブリーラムがトップを予告している。
ボールは丸く、サッカー界もヘゲモニーが作用している。
投資が結果としてあらわれている中国チームはこうして一年一年経験を積めば、いつかはしっかりとした自国のサッカーインフラを見ることになるだろう。
ソウル遠征で0-7の惨敗を喫したハノイT&Tも、今度の経験を足場にプレーオフではなくACL本戦を夢見ることができる。

Kリーグクラシックは中国や中東、日本と比べると相対的に投資も劣悪で資源流出も酷い。
ただしアジア最高級の選手とチームを輩出するのには一見識がある。
その原動力は韓国サッカーが持っている経験から始まっている。
水原の逆転勝ちは単なる1勝でもあるが、ソ・ジョンウォンという指導者と選手にとっては重要な資産となった。
経験は盗んだり覗くことができるものではない。
本当にその重要性を知っているならば、誰かを覗くよりは自ら強くなる方法を悩んだ方が良くなるのではないだろうか。



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