Kリーグ進出を望むベトナムサッカーの英雄
センプレス


※要旨

Kリーグチャレンジ新生チームのソウルイーランドFCが最近、ベトナムサッカーの英雄レ・コン・ビンを獲得しようとしていた意思を引っ込めた。
クラブの上層部が強く望んでいたが、マーティン・レニー監督が躊躇したという裏話である。
監督の意思を尊重したクラブの態度には拍手を送りたい。
だが様々な面で商品性が保証されている東南アジア最高のスターを捕まえられなかったのは残念だ。

レ・コン・ビンはベトナムVリーグのMVPを3回(2004年、2006年、2007年)も受賞した。
2007年のアジアカップでは8強まで上がったベトナム突風の主役でもあった。
2009年にはポルトガルに進出し、ヨーロッパのプロの舞台に出た初のベトナム国籍の選手になった。
Aマッチ65試合で39ゴールを炸裂された彼は"ベトナムのメッシ"と呼ばれている。

2013年7月、レ・コン・ビンは日本プロサッカー2部のコンサドーレ札幌と5ヶ月のレンタル契約をした。
札幌は2年間の正式契約を望んだ。
だが彼はレンタル満了まで1ヶ月を残したままベトナムに復帰した。
所属チームの1部リーグ昇格が失敗に終わった上、日本で最も北側にある札幌の寒い気候は、東南アジア選手が予想してなかった難関だった。


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現在レ・コン・ビンは新たな所属チーム(ベカメックス・ビンズオン)で最高のスターとして扱われている。
彼の出場の有無が観客動員の成否を左右するほどだという。
それでも彼は新たな挑戦を準備中である。
日本を経験したので今度は韓国サッカーに体をぶつけてみるつもりだ。

1980年代にラッキー金星(現FCソウル)では、タイ出身のピヤポンが突風を起こした。
もしレ・コン・ビンが韓国に来れば、ピヤポン以降で最もネームバリューの高い東南アジア選手のKリーグ入りとなる。
多文化家庭や国内在留の東南アジア人がKリーグに慣れ親しむキッカケにすることができる。
Kリーグと東南アジアの間で選手交流をして業務提携やTV中継権の販売、本格的なマーチャンダイジング事業の糸口をつかむことができる。
レ・コン・ビンをレンタルした札幌は、2013年11月にJ2リーグ・岐阜とのホームゲームをベトナムでやって"大当たり"させたこと例がある。

まだKリーグの片隅では、東南アジアサッカーをレベルの低い下位リーグとみなしている傾向があるが、現実はまったく違う。
彼らのリーグシステムは安定的であり基盤が盤石である。
豊富な資金力を基に早い成長をしていて、平均観客はむしろ私たちを圧倒している。
最近ラッシュとなっている韓国選手の東南アジア進出は、偶然ではなく時代的な流れである。
Jリーグは数年前からこの地域に力を入れてきた。

後れを取ったがKリーグも低姿勢でこれらの地域との交流に目を向けなければならない。
そうした面で、即戦力感がある上に戦略的にも魅力の大きいレ・コン・ビンの獲得は優れた選択になる。
現地で最高のスターを連れて来て多くのベトナム国民の心を盗むことができれば、それよりも良い"サッカー韓流"はないだろう。



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