[ブリュッセル インタビュー] 直接ベルギーの"黄金世代"育成の秘訣を尋ねる
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※一部要約

「ヴァンサン・コンパニやエデン・アザールのような選手はどこの国で生まれても今のように成長する逸材だった。問題は残りの選手たちだ」

世界最高の黄金世代を擁するベルギーのユース担当者をインタビューすれば、誰もがコンパニやアザールを育てた秘訣を尋ねるはずだ。
だがベルギーのフランダース(オランダ語圏)地域の技術分科責任者であるボブ・ブリューワイズは、コンパニやアザールは問題ではないと言った。

ブリューワイズが例に挙げたベルギーのユース教育の受益者はドリース・メルテンス(ナポリ)だった。
メルテンスは16歳当時、同年代に比べて小さかったため、身体条件を重視する国では淘汰される可能性もあった選手だった。
だがベルギーの細分化されたユース管理の中で順調に成長し、ブラジルワールドカップで8強進出の主役となった。

ベルギーのユースサッカー発展の秘訣を尋ねてみると、韓国人にとっては想像しにくい概念がしばしば出てくる。
ユース選手を分析する6種類の基準のうち、韓国で重視している技術や身体条件は一つもない。
隣国の良い点を導入するときに迷うことがない態度にも馴染みが薄い。
6日、ブリューワイズにインタビューをした。
キーパー出身の彼は、1999年からオランダ(※たぶんベルギーの間違い)サッカー協会(URBSFA)で働いているユース育成の専門家だ。
2007年U-17ワールドカップ当時、コーチとして韓国を訪れたこともある。


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─ユースで才能のある選手を見つけるのは誰の役割なのか?

監督やコーチ、ユース育成関係者だけでなく、200人を超えるスカウトが活動している。
代表チームはU-14のときから選手を探し始める。
14歳以降は有望株を招集して国家次元の練習や試合をはじめる。
幼いころから招集する目的は、ベルギー代表でプレーすることがどれだけ価値のあることなのかを教え、ベルギーが追い求める技術的なスタイルを学ばせるためだ。


─選手育成で最も重要なときはいつなのか?

14歳だ。
選手の中には早く(※体が)成長する選手もいて、10代後半まで成長する選手もいる。
才能はあるのに成長の速度が遅い子供は発掘するのが難しい。
なので私たちは各クラブにU-14のときは成長の速度を考慮するべきだと要求している。
早く成長する選手、普通の速度で成長する選手、同年代に比べてゆっくり成長する選手の3つのグループを構成し、成長速度別のグループ同士でリーグを行うようにしている。
ベルギーのユース代表チームもこの点を考慮している。
"U-17代表チーム"と"U-17将来のチーム"に分けて運営している。
"将来のチーム"は、今の身体条件は良くないが、将来さらに成長する可能性が見える選手で構成する。





─選手の才能をどういう方法で把握するのか?

私たちが注目しているのは、才能のある選手の6種類の特徴である。
①ウイニングメンタリティー(勝つという姿勢)、②性格、③情緒的に安定しているか、④賢い意思決定をするか、⑤加速時の爆発力、⑥身体支配力だ。
14歳のときの技術が良いというのは、ヘディングやロングキックを一生懸命練習したという意味ではなく、動きが自然で自分の体を上手く扱うことができるという意味である。
なので精神的な能力とともに身体支配力が重要なのだ。


─ユース選手を教育するときの方針は?

基本哲学は"選手にとって最も重要な指導者は選手自身である"というものだ。
自らが意思決定をするようにさせるべきであり、コーチが側で正しい道を教えてはいけない。
11対11ではなくて5対5や8対8の試合を推奨しているのも、よりたくさんボールを触って自らが意思決定をしろという意味である。
もしパスが不十分な選手を見つけたら、「パスに気を遣え」と言う代わりに5分くらいパス練習をさせるようにして、自然とパスの頻度を増やした方が良い。
また、基本的な教育方針は「まずドリブル、その次にパス」である。
基本はドリブルだ。
1対1の対決で1人を突破できるようになれば、そのときに頭を上げて味方を確認する余裕が生まれる。


─有望株の育成に特に気を遣うようになったキッカケは?

1999~2000年頃のことだ。
1998フランスワールドカップでフランスが優勝し、オランダも良い成績をおさめた。
その姿を見て刺激を受けた。
ベルギーは両国の間にいて、彼らの言葉も使っているので影響をかなり受ける。
さらに具体的に言えば、伝統的なベルギーサッカーは組織的な守備を土台に、技術的な選手を1、2人活用して速いカウンターをするサッカーだったが、2000年頃に世界のサッカーの潮流が変わった。
変化に適応するための新たな哲学の必要性を感じた。


─どのような過程でユースサッカーを強化したのか?

オランダの分析力とフランスの技術の間で、長所だけを混ぜようとした。
ベルギーは伝統的に4-4-2や3-5-2を使ってきたが、4-3-3を使ったときに選手がより多くのドリブルをしていることが分かり、ユースサッカーを4-3-3中心に改編した。
幼い選手は5対5、もう少し成長したら8対8のサッカーをするようにした。


─サッカー協会の方針を各クラブに従わせた方法は何か?

最初に哲学を立てて計画を組んだときから、主要クラブのユース関係者が集まって議論をして一緒に作った。
クラブとの協業は私たちにとって非常に重要なことだ。
彼らが直接作ったものなので、無理にさせることなく私たちのユース教育方針に従っている。
ユース代表チーム、指導者の教育過程、各クラブのユースチームがまったく同じ見解を共有した。
その期間は15年くらいだった。
15年というのは7、8歳が22、23歳に成長する期間である。
これくらいの時間が経ってこそ、ユース政策の結果を確認することができる。
最低でも10年だ。
ベルギーは10年以上ユースサッカー界で働いている人が多いので、継続性のあるビジョンを追求することができた。
哲学を立てることより、長く維持することの方が重要だ。





─有望株がフランスやオランダに流出している

アザールが成長したチームはリールで、代表級の選手が多く移籍するところはアムステルダムだ。
どちらもベルギーと非常に近い。
フランスとオランダは私たちと同じ言語を使うので大きな問題はない。
むしろリールやアヤックスの良いユース育成システムの中で選手が大きくなったので、私たちを助けたようなものではないか?
ただし、最近は遠くのイングランドへ早く行く選手が増えている。
ずっとこうした雰囲気であるなら問題になるかもしれない。


─黄金世代を擁する現在のベルギーの悩みは?

現在"黄金世代"と呼ばれているAチームのメンバーは16~19歳のときからA代表の練習に参加していた。
コンパニを例に挙げれば、18歳のときに代表チームに入ってきたが、今のような良い選手に成長するまで5年ほどかかった。
その5年間でコンパニのミスによって負けた試合もあったが、私たちはずっと機会を与えた。
一方、最近のユース選手は黄金世代の先輩たちが厚く居座っているのでAチームに入るのが難しい。
次世代を前もって準備することがベルギーサッカーの大きな課題だ。
スペインが世代交代をせず、ブラジルワールドカップで失敗していなかったか。




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